十体法4 獣体 

調体四番 獣調体

獣体への変容には調体四番、四ツ位の獣体調体をたっぷり行う。

四ツ位の獣

四ツ位になって、なにものかに頭と尾が前後に引っ張られ、長い背骨になる。
背中に呼吸を送って膨らまし、広く長い背骨になる。猫の背骨伸ばし。
次はその反対、胸と腹を広げて反り返る。肩甲骨と骨盤が狭くなる。
しばらくこれを続けた後、尾から、あるいは頭からゆらぎはじめる。
ゆらぎからうねりへ、三元方向のくねりへ、螺旋へと増幅していく。
あらゆる方向へ、背骨の間の空間が拡がる。
頭が矢状次元に円を描く。背骨が続く。逆方向。
頭が戸板次元に8の字を描く。背骨が続く。じょじょに8の字が大きくなる
ランダムな三次元方向に八の字が拡がる。

魚位
床に長く伸びた魚位になる。
伏臥位、側臥位、仰臥位で、小さなゆらぎ、大きなうねり、からだ全体の弓なり、などを行う。
ねじれ、跳ね、背骨だけで跳ね返る。
床の上に打ち上げられた魚のレッスン。

山椒魚位
背骨が床につくか離れるかの低い姿勢。手肘は八の字、膝足は逆八の字になる。
この姿勢で背骨をさまざまに動かす。
頭と骨盤と肩甲骨の関係を観察しながら山椒魚のうねりを体得する。

爬虫類位
山椒魚で内向いていた腕を限界までターンアウトし、爬虫類のからだになる。
左右のうねりに上下のうねりが加わる。
爬虫類特有の静止。
獲物を見つけたら、頭、口、舌、背骨が反射的に反応して捉える。
爬虫類脳だけで動き、静止するからだになる。

獣位
爬虫類の動きに、陸上の重力とその反作用を使った動きが加わる。
頭、肩甲骨、骨盤、尾が協働して動く。
さまざまな位置に獲物を見つけると、獣目、五体協働で飛び掛り捕らえ、喰う。
三元方向に、這う、歩く、走る、跳ねる。逃げる。追う。
獣の本能をすべて思い出す。

動物園の虎やライオン、ゴリラやさまざまな獣の動きを観察する。
土方も幼い娘を連れて動物園に行ってじっくり観察した。
自然の中にも家の周りにも手本はいっぱいある。
家猫の後を同じ姿勢で一時間ほど尾行する。
わたしはいっとき猫ストーカーになって修行した。
自分の中にどんな獣の本性が潜んでいるか、
瞑想して自分独自の獣体を見つける。

立位の獣、少女―獣変化


骨盤、肩甲骨が極限まで狭まった魚のからだで長く延びて歩く。
足の内側だけを接地するタイトロープウオーク。


背骨が縮まる。首がすくむ。首が四方に伸びては縮まる。

小人
四肢が縮こまり、からだのあちこちが歪み変形する。小人の人格が出てくる。


胸鎖関節が拡がる。腕が左右に最大に伸びる。鷲の滑翔。
胸鎖関節が縮まり、羽をすぼめて、地上に獲物を見つけて急降下する。
胸鎖関節から羽ばたいて舞い上がる。

妊婦
左右に拡がった妊婦の骨盤になり、子宮に胎児を抱えて歩く。
胎児が成長するにつれて子宮を蹴ったり、蠢きはじめる。
胎児と共振して歩く。

少女
骨盤の幅が狭くなり、処女の骨盤、処女の胸。
自分の中の透明な少女になって歩く。イノセントな少女。ピュアな少女。

獣変化
肩甲骨が広がり、少女のからだに獣じみた気配が漂いだす。
いつの間にかからだの輪郭が獣になっている。

邪悪な意図、悪事の計画、ひそみ足の獣。
抜き足差し足。突然、獣の本性が現れる。
誰の中にも悲しい狼がいる。
獣体は単に動物になるだけではない。
からだの闇からのっぴきならない事情で、獣が出てこざるを得ない契機をみつける。
驚いて少女に戻る。

巣窟体へ
少女のからだのあちこちに見知らぬ気配が巣食いだす。
得体も知れぬものへの変幻が始まる。
秘関、秘筋、秘腔、秘液から変成する。
からだの秘膜のあらゆる層に異界をはらみ、
無限の異次元と交感するサブボディに巣食われて穴だらけになった巣窟体に変幻する。
異次元を運ぶ。
喰われる。
しぼむ。
気化する。
ゆっくりした変容、ゆらぎの中の変容、ギクシャクした変容、突然変異、…
ここから自分自身の異貌体、傀儡体、原生体、衰弱体への変成をたどる。

土方が「少女」のソロで発明した変容は、
少女の輪郭がいつのまにか獣じみてくる少女―獣ゆらぎだ。
雨の中で邪悪なひそかごとを計画する少女。
それに学び、極意を吸い取り、
自分ののっぴきならない変容を発明する。




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