衰弱体共振

衰弱体こそ共振の王だ。

頑強な武闘や、日常体の立ち方では共振はできない。

からだの中のあらゆる筋肉と関節を緩め、どの方向からのどんなささいな刺激にも影響されやすい最弱のからだとなって、はじめてありとあるクオリアとの共振に開かれたからだとなる。

●衰弱体になる

1.事前にあらゆる部位をさまざまな準備運動でほぐしきる。通常の大きな表層筋肉を対象としたストレッチではなく、からだの奥の深層筋や内臓につながる無数の小さな筋肉や筋膜や筋や腱の固着を解きほぐす。日常体の習慣によって固定されたからだから、からだ中が無数の管や筋によってにょろにょろとつながっている原初生命体のからだに戻る。

2.とりわけ下肢を上体の支え役から解放する。骨盤の仙腸関節やひざやかかとの固着を解き、各部が無数の方向にゆらぐまであらゆる方法でほぐす。

3.からだの各部位がなにものかによってさまざまな方向に微細に動かされる。ときに外から、ときに中から、突き動かされ、引っ張られ、なびかせられる。胴や四肢だけではなく、あご、顔、舌、口腔、目などがありとある方向に動かされる。 

4.徹底的なからだほぐしが終わったら、もっとも弱い立ち方で立つ。四肢は絶えずあらゆる方向へゆらいでいる。からだの中に一部とて静止しているところはない。自分が動かすのではない。いつもなにものかによって動かされている。ときに内から、ときに外から。あらゆる方向へ。 

5.何人かでこの衰弱体になってランダムな方向へ歩く。からだの一部(たとえば腕)はなにものかによって動かされ、別の一部(たとえば脚)は誰かの影響を受けて同じようにゆらぎ、あごは別の人に共振し、腹はさらに別の人につられて動いている、内と外の区別、自と他の区別などがなくなるマルチな次元での共振体に変成する。

6.5の状態をしばらく続けた後、一人ひとりになってからだから出てくるサブボディの動きを探る、20分間の探体に入る。

灰柱で歩くとき、いつも内に半分、外に半分開いた透明なからだになることを目指してきた。この衰弱体でのマルチ共振体への変成で、その透明なあり方が一歩進む。内にも外にも、自にも他にも囚われず、こだわらない透明な心身になることへの。

★関連技法→衰弱体への調体

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