内呼吸共振


内呼吸共振

呼吸には肺を使って外界の空気を取り入れる外呼吸と、取り入れた空気のなかの酸素を血液が各細胞に送り届ける内呼吸がある。呼吸するときこの内呼吸を感じてみる。からだの各部の細胞が新しい酸素を得たときどう咸じているかを想像しつつ、実際のからだの中で起こっている微細な体感クオリアの変化に、それを探ってみる。

長年これに耳を澄ましていると、細胞が新しい酸素を得、老廃物を吐き出した瞬間、なんだか喜んでいることが分かってくる。からだの各部からえもいわれぬ快感が感じられる。細胞たちが内呼吸で新鮮な酸素を得たというシグナルを出し合って共振しているのだ。
ほんの少しその部位をすこしねじりつつ伸ばしてみる。毛細血管が広がっていっそう快感が染み渡るのが分かる。
わたしはこの快感を甘露流と呼んでいる。これが感じられるようになると、サブボディモードに入ったひとつの指標になる。
からだをさまざまにゆるめ、のばして、甘露流をからだの各部にまわす。からだ全体が甘露流に満ちてくる。

伝統的な瞑想で「三昧」といわれる境地がある。瞑想に没頭して別世界に入ったようになる。そのときまさにこの甘露流の海に漂いだしているのだ。

生物学的に何が起こっているかを推測すると、細胞が新しい酸素を得たとき、同時になにか満足をあらわす情報伝達物質を出していることが推測される。単細胞ではなく、いくつかの細胞が協力して出すのかも知れない。ともあれ、その情報伝達物質が血流や神経から脳に伝わると、その物質はおそらく大脳辺縁系や視床下部のニューロン細胞に、βエンドルフィンなどの快感物質を放出する刺激を与える。その結果脳内にβエンドルフィンなどの快感物質があふれて、これがサブボディモードに入ったときの甘露流として感知されるようだ。

このプロセスはごく近いうちに脳研究者が解明するだろう。科学がサブボディメソッドに追いつく日が来る。サブボディメソッドも最近の脳科学研究から多くの示唆を得ている。人々の知は共振しながら深化するのだから、どちらが先とか主とかということはない。そんなことが重要視されるのは、本来人類が共振して深めている知を、私有財産化してしまう現在の資本制によって毒された考えだ。知を独占することで貨幣に交換しようとする、さもしい根性に全世界の知識人が侵されてしまっている。だから、なんでもない本当のことが見えなくなってしまっているのだ。


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