六道ゆらぎの歩行

●六道ゆらぎの歩行


1.ゆらぎの歩行

ゆらぎ立ちで、からだとからだの闇にさまざまなゆらぎを通し、
その微細なクオリアを味わい分けることのできるからだになる。
そして、そのからだをゆらぎつつ運ぶ。
あらゆる部位が、あらぬ方向にゆらいでいる。
ゆらぎそのものとなって歩む。

2.ふるえの歩行

からだの一部からふるえだす。
さまざまな波動でふるえる。
さまざまな振動がからだを通る。
縦波、横波が交差する。
大きなふるえの中に小さなふるえが忍び込む。
無限のふるえを運ぶ。

3.うねりの歩行

生き物はすべて固有のうねりを持つ。
蛆虫からアメーバ、うなぎや鮎、
いたちや猫、すべて違う味わいのうねりを持つ。
それらあらゆる生き物のうねりが通るからだになる。
足底からうねりあがる原初体のうねり。
頭からうねり降りる獣体のうねり。
からだのどこからでも違った味わいの
うねりが始まり変容するリゾームのからだになる。

4.きしみの歩行

生き物は生きる中でさまざまな予期できない事件事故に遭う。
そのたびに、衝撃、故障、不如意が起こる。
心がくじかれたり、感情をなくしたり、
神経を抜かれたりもする。
共振する心をなくしたヒューマノイドとなって歩く。
からだのあちこちにシステムエラーが起こる。
それらすべての軋みを運ぶ。

5.衰弱の歩行

弱りだす。
からだのあちこちの自由が利かなくなる。
弱り目に祟り目。
不随意は相乗し、いっそう衰弱する。
ほとんどの機能が崩壊の階(きざはし)に立つ。
瀕死のからだを運ぶ。
からだの各部位はすでに勝手に
あの世とこの世を行ったりきたりし始めている。
異界ゆらぎのからだとなって歩く。

6.死の歩行

ついに死人となる。
死はあらゆるクオリアとの共振をいきなり断ち切る。
断ち切られた共振のまなざしを
他界からこの世に注ぐ。
死を発明せよ。
死のまなざし、死のゆらぎ、
君自身の死の歩行を発明せよ。
それはおそらく、踊りにおける最後の課題だ。
ゆっくり取り組めばいい。




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