探体法4 咸不咸探体


感じるか感じないかのあわいに聴く

静まッたからだになり、
最小呼吸をしながら、
ウミウシか、アメーバのような
五感をもたない生命体になりこむ。

からだの中のもっともかすかなクオリアに耳を澄ます。
(クオリアとはからだで感じることのすべてだ。)

咸じるか、咸じないかのあわいに
かすかなかすかなシグナルを聴く。

言葉で言えるようなことは感じない。
言葉では言いようのないことだけを聴く。
ほとんどあるかないかの瀬戸際、
現れてもすぐ消えていく
原始的クオリアを追う。

古い細胞記憶、
まだ自分になる前の、
人間であることさえ知らなかった頃の
かたちも定かでない生命体の
原生クオリアにただよう。

そこから、もぞもぞと出てくる
うごめきにしたがう。
のびたり、進んだり、いやがったり、
ダウン症の人のからだ、
筋ジストロフィーの人の
正直なからだになりこむ。

不随意なリズムでからだが突き動かされる
不意の体液のソルゲル変換
異次元の原形質流動を咸じて動く。

ほとんどこの世には属さない動きを探る。
自分で動くのではない。
この世と別の世界とのあわいで
ふるえる薄い膜になる。
異界からのうながしによって
突き動かされる存在になる。

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