探体法2 自全風呂

八覚各チャンネルごとに、自全内のありとあるクオリアを味わいつくす


1.ゆらぎ瞑想

まず、ゆらぎ瞑想からはじめ
じょじょに意識レベルを落していく。

腰を回し、腰から上体へさまざまなクオリアが
さまざまなルートで流れるのを咸じる。

そのうち気持ちがよくなってきたら、
口をぽかんと開け、
口腔内の快感をフルに咸じる。
口腔は内臓につながり、
からだ全体のぬめりが感じられるようになる。

自分を人間ではなく大きいアメーバ、
ウミウシかアメフラシであるかのように思うといい。
ゆったりと生命を咸じて蠢いている大きな原形質の塊、
それが自分だと。

この自分の全体の中を流れている
クオリアのすべてを味わう。
これが自全風呂だ。
まずは、八覚のチャンネルごとに自全風呂に入っていく。

2.体感自全風呂

ありとあらゆる体感を片っ端から味っていく。
腰があったかい……、
肩が軽い……、
眉間が痒い……、
背筋が寒い……、
脚が重い……、
などなどだ。
一人では思いつく体感に偏りがあるので、
何人かで円陣になって座り、
一人ずつ思いつく体感を口に出して言い、
それをみんなでシェアしていくといい。
からだの隅々でまともな体感から奇妙な体感まで
味わいつくすと次のチャンネルへ移る。

3.体動自全風呂

これは円陣になって、
ひとりずつ異なる部位で違うクオリアの動きをして、
それをシェアするといい。
ゆらぎ、振るえ、うねり、痙攣し、衰え、死ぬ、
……さまざまな部位でさまざまなサイズ、速度で、
思いつく限りの動きをする。
ほぼ味わい尽くしたら、次へ移る。

4.映像自全風呂

目に浮かぶささやかな映像を増幅して語る。
黄色い流れに包まれる……、
水がざわざわと押し寄せてくる……、
光のシャワーを浴びる……、
人によりでてくる映像イメージはじつにさまざまだ。
それを味わいつくす。

5.音像自全風呂

およそ人間の体から出てくるありとあらゆる音を出し合う。
死者のささやき、
瀕死の声、
だみ声、
鼻声、
ホーミー、
舌打ち、
のど鳴らし、
重低音、
かすれ声、
ヘゲモゲラ言語(無意味語)、
甘え声、などなど、
これもみんなでバリエーションの限りを尽くす。

6.感情自全風呂

ぽかんと開けた口の形をわずかに変えると、
違う感情のクオリアが湧いてくる。
顔の筋肉は微妙な感情のクオリアと結びついている。
それをくまなく味わう。
だらんとしたり、
ぴくぴくと震わせたり、
しかめたり、
もわもわとしたり、
崩れたり、
ひきつったり、
さまざまなクオリアを存分に味わいつくす。

7.関係自全風呂

これも円陣でひとりひとり思いつく限りの
妙な関係クオリアを示してシェアしていく。
うれしい人と出会う、
いやなやつに出くわす、
恐ろしい怪物にちょっかいを出す、
いじめられる、
いじめ返す、
のけものになる、
孤独に浸る、
隠れ家に逃げ込む、
石になる、
やたらと触手をのばす、
ひとびとを癒す、
癒される、
……思いつく限りの奇妙な関係クオリアにどっぷり浸る。

8.世界=自己像風呂

快適極まりない世界像から
耐え難い世界像まで、
さまざまな世界像に浸っていく。
誰がどんなひどい世界像だしてくるか、
とんでもない世界像を思いつくか
も興味深い。
自全と世全を味わえる。

9.思考・気づき風呂

以上の八覚風呂をはしごした後、
20分の自己探体(セルフリサーチ)において
自分ひとりでゆっくり浸る。
自分が思いつかなかったクオリアはどれか、
何が新鮮だったか、
からだにしみこんだのは何か、
それぞれを味わい直してみる。
それらを味わいながら、
からだに聴いてみる。
さあ、どうしたいかい?
とたずねる。
サブボディは微細なサブシグナルで応えてくるから、
それに乗り込む。

10.<鮮深響>技法

探体においては、<鮮深響>の指標を参考にするとよい。

からだが味わいたい新鮮なクオリアに乗り込んでいくのが
<鮮>のクオリアだ。
サブボディは好奇心に満ちている。
まずはからだが新鮮だと感じられるものはすべてやってみるといい。

そのうち、なんだかわけが分からないけれど
どこかで自分の深いところに
つながっていそうな感じがするものにぶつかる。
それが<深>のクオリアだ。
それに乗り込むと自全のなかの深いところへ連れて行ってくれる。

これだ!この体感を味わいぬきたかったのだ!
と感じられるものに出会ったら、
それぞ<響>のクオリアだ。
それに出会えたら今日は幸運だ。
めったに出会えるものではないからだ
。からだ全体で味わえばいい。
自全の天地が共振する
序破急の<急>になりうる踊りが見つかるかもしれない。


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