探体法14  隠れクオリアの発掘

隠れクオリアを掘り出す

自分のからだの闇から探り出した
サブボディが、何分間かの動きに育ってきた後に行う。
ここから先は、そのサブボディの振り付けをベースに、
それがまだ日常体のハビットやブロックに
閉ざされたままでいる次元を少しずつ開いて
微細に彫琢していくプロセスに入る。

日常体は、数々の黙契に閉ざされている。
人間の動きとはこんなものだと小さい頃から
教えられ、その制約の中に封印されている。
その封印を少しずつ解(ほど)いて
なまのサブボディを開示していく作業だ。

隠れ関節、筋肉、神経の封印を解く

わたしたちのからだは600兆以上の細胞が
群生する共振体である。
それらは、長い生命の発展段階を経て分化してきた。
からだの闇にはそれらの発展段階のすべての時期の
クオリアが刻み込まれている。
現在の人間の日常体はそのうちごくわずかしか
使っていない。
日頃使っていない関節や筋肉や神経を解くと
そこから見事に長い生命史のなかで刻印されてきた
多彩なクオリアが立ち上がる。
これまでも、
百丹三元脊椎微細三元などで
からだの脊椎間の関節や、四肢の主な関節は
三元方向に動く練習を積み重ねてきた。
ここから先は、さらに微細な関節や神経を開く。

1.二十指の第3、第4関節を三元に開く

手指の親指の第3関節は誰もが動かすことができる。
他の四指の第4関節を、三元方向に動かす。
物理的にはほんの1ミリか、
それ以下のナノメートルしか動かない。
それでいい。
そこを動かそうとすると、退化しつつあるが
まだ存在する過去の生物段階の動きがほとばしり出てくる。
鳥や爬虫類や昆虫の動きが埋まっている。
あるいはからだのやみ深く封印されていた
not-meや、影や、解離されていた異貌の自己が顔を出す。

2.手首、足首の八つの小骨が踊りだす

さらにその付け根には手首の八つの小骨がある。
八つの小骨が三元方向に六道ゆらぎで動き出し、
他の部位はそれに従う、
手首、足首に秘められていた微細なクオリアが花開く。

3.肩関節、胸骨関節を固定する

肩関節を三次元方向に動かす練習は
百丹三元で行ってきた。
肩の位置を三次元方向のいずれかの極限位置で固定する。
胸骨関節も閉じるか開くかして
違った肋骨の形に固定する。
窮屈だがからだの体感が根本的に変わり、
その形で動いているさまざまな他の生き物や
想像上の生き物のクオリアがうごめきだす。
劣等人格が封印されたサブキャラクターも
出てくるかもしれない。

4.胸鎖、仙腸関節を開く

日常体は腕の付け根は肩関節であり、
足の付け根は股関節であるという誤解に閉ざされているが
動物としての腕の本当の付け根は、
鎖骨と胸骨の間の胸鎖関節である。
獣はみなここから動いている。
足の付け根も然り。股関節ではなく、
仙骨と骨盤の腸骨の間の仙腸関節である。
サブボディにここから三元方向に動き出しても
いいのだよと教える。
みずみずしい生き物の動きのクオリアが
ここには閉じ込められている。

5.顎、舌、口、喉、顔、首を三元に解く

人間としての知性的な顔立ちを保つために
日常体の顔は左右対称の位置に固定されている。
下顎の位置をあちこち極限まで変えれば、
異貌の自己が現れる。
舌の動きも解放する。
さまざまな生き物の舌になりこむ。
口、鼻、喉を変えれば、
違った生き物の体腔音が噴出す。
違ったリズム、異様な呼吸で声を出してみる。
その声が異次元に導いてくれる。

6.目を斜め・三元にただよわす

目もまた、水平左右対称の日常体の黙契から解き放つ。
斜め上下にすばやく動かすと、
ひょうきんな人格、ずるがしこい奴、
妙なことを思いつく発明家に豹変する。
目の裏側を見つめる。
闇の光彩を追う。
異界との間でゆらぐ目になる。
他界からのまなざしで見つめる。
自分のサブボディにふさわしい異貌の目を発見する。

7.脊髄関節を解く

これらの最も基礎になるのは、
脊髄のゆらぎである。百丹三元と六道ゆらぎなどでここの背骨が
三次元方向に自在に動く訓練を続ける。
その他の部位の隠れクオリアは必ず、
脊髄の隠れクオリアと結びついている。
それらのクオリアを制御する忘れ去られた神経を
時間をかけてよみがえらせていくことが
舞踏手の人生である。



参照秘密関節

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