探体法13  多細胞共振体

多細胞共振体としての生命

単細胞瞑想と単細胞になりこむ練習の次は、
多細胞生命になりこむ

40億年前に原初の生命が発生してから、
実に30億年後の、10億年前に生命は、
多数の細胞が共同して生きる道を発明した。
それは生命史上最大ともいえる発明のひとつだった。
それ以後無数の生物の形態に多様化しえてきたのも、
多細胞が共振して生きる道を発明したことによっている。
そう、何らかの仕方でそれぞれの単細胞は、
一個の生命としても生きる画期的な方法を発明したのだ。
それは、生命共振によっていた。
互いに発する生命のリズムをキャッチし、
そのリズムに互いに同期し、共同する道を見出したのだ。
多細胞共振体となって以降の生物は、
内部に無数のシステムをこしらえ、
システムとシステムがさらに共振しあって
一個の全体的生命を維持することに成功してきた。

現在のわたしたちは、600兆の細胞からなる
膨大な共振体だが、生体内のさまざまなシステム、
運動システム、消化システム、
呼吸システム、循環システム、
免疫システム、内分泌システム、神経システム
などが絶妙の共振を発揮して生命を支えている。

まず、その叡智に驚くことだ。
畏怖なしに知識だけでは、生命に触れることはできない。
からだの中の各個の細胞が
それぞれ別個の生命の傾向とリズムをもって動きながら
なおそれらが共同していることのすごさ。
その神秘をからだで味わってみる。

まず、百丹三元の練習で
からだの各部が三次元方向に動きうることを
からだで感じる。
まず、日常の制約から解き放ち、
各部がそれぞれに動く自由も傾向も持っていることを知る。
その上で、各部がどう動きたいか、
命の傾向に耳を澄ませながら蠢いてみる。
自分が人間であることなど忘れないとそんな動きに入れない。
そして、からだの各部がそれぞれどんなクオリアを感じて
動いているか、生きているかを味わう。
慣れてくれば、個々の細胞の意向に耳を澄ませるところまでいく。

人間としての日常体の動きの大きさや速度を脱ぐ。
各部の多細胞がそれぞれに感じている微細なクオリアを
味わいつつ動く。
それはほとんどゆらぎやふるえやうねりなどの
些細な動きにしかならない。
だが、それができれば、
その動きは生命として限りなく味わい深いものになる。


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