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調体法6  六道ゆらぎ
六道ゆらぎを通じてさまざまな異界と交感するからだになる


私たちの命は、実にさまざまなものと共振している。
重力や空気や光や音や風など、環界のさまざまな要素と交感しているのは見やすいが
それだけではない。
思い出せない夢や遠い生命記憶や死んだ人のクオリア、意識できないからだの傾性など、
多くの不可視の異界のクオリアと共振している。
それが生命の実態だ。
調体六番では、六種の動きを通じて、さまざまな異世界と交感し、
多数多次元の異界に開かれたからだに変成する。

1 ふるえ(Vibration)
細胞生命は微細な震えによって、環界と共振している。
細胞のさまざまな震えに成り込む。
すると、大地の微細な振動や、空気の振動にも共振していることがからだでつかめる。
そしてそれら外界と共振する外クオリアは、
細胞内に保存された内クオリアの記憶とも瞬間ごとに共振している。
やがて内外にこだわらず、
外と内に等価に半々ずつ開く透明なからだになる。

2 ゆらぎ(Sway)
ふるえがさまざまな時間を孕むと波長が伸びゆらぎになる。
生命は心地よいゆらぎによってあらゆるものと共振している。
命のゆらぎをたっぷり味わう。
固形物のゆらぎ、体液のゆらぎ、呼吸のゆらぎ、
記憶や夢が消えていったり、思い出されたりするゆらぎ、
そして、現世から異界に気化していくゆらぎ。
気化するからだは、多彩なゆらぎを身につけることからはじまる。

3 うねり(Wave)
あらゆる生き物は固有のうねりを持つ。
アメーバのうねり、イモムシのうねり、蛇のうねり、獣のうねり、
伸びて行く植物のうねり、・・・それらはまた、原初の海のうねりとも関わっている。
からだの中の原生的な生き物のうねりが不意に出てくる瞬間をあじわう。
からだの闇には実にさまざまな命のうねりがひそんでおり、
命が経てきたさまざまな時代のうねりに続いている。

4 ショック(Shock)

細胞生命は、命が40億年の間に受けたさまざまなショックを記憶している。
原初生命がごくごく微細だったので、ほんのわずかな刺激でも巨大なショックとして受け取った。
雨粒、埃、虫などの小さな刺激から、波、風、石、地震、雷、火事、親父に至るまで
あらゆる刺激を受けて、それに動かされるクオリアを味わう。
生命をとりまく異界からのシグナルの多くは、ショックとしてやってくる。
やがて、命が受けたショックならどんなものでも受け入れることができるからだになる。
命はそれらの衝撃をすべて体験し、乗り越えて生き延びる術を発明してきた。
命の底しれない智慧を味わうことができる。

5 崩壊(Collapse)
強い衝撃や刺激・圧力がが続けば、体の一部は壊れ復元性を失う。
へし折れ歪んだ不自由なからだになっても、なお命は生き延びようとする。
制限された動きの中で、なんとか生き延びる道を発明するのだ。
命にはこの無限の発明力が備わっている。
不自由の極みまで押しつぶされたからだになって、
そこから、どんな動きが発明されてくるかをあじわう。
そして、不自由なまま死んでいった同胞の苦しみとも共振する。

6 死(Die)
最後は死だ。死は命が最も身近に感じているクオリアだ。
生死の淵でゆらぎ、たえず死の淵から帰ってくる。
そして、あるとき、往ったきりになる。
死の側から、この世を見つめる。
この世が共振に満ち、ゆたかなクオリアに満ちていることが感じられる。
わたしたちはもともと死の側にいた。
40億年の悠久の命から、ほんの百年足らず命を借り着している存在だ。
死ぬ前に、命に自分の創造の限りを返す。
それができたら笑って死ねる。
それが生死の序破急成就だ。


関連技法  多次元ゆらぎ瞑想

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