ツリーリゾーム技法
 

命を聴くゆらぎ瞑想という入り口から、その日の練習にまで発展させていくには、ふたつの技法が有効である。ひとつは微分増幅(リップル)技法、もうひとつは、ツリーリゾーム技法だ。

リップルとは、ほんの少しずつ違ったクオリアにシフトしていく技法だ。下意識のクオリアはいつもすぐ近接したクオリアとは、簡単に共振する。その性質を利用したものだ。少しずつ少しずつ違うものに変えていく。くわしくは前項を参照ください。

●ツリーリゾームとは

ツリーリゾームとは、意識と下意識の特性をうまくつなごうとするものだ。下意識の世界は多次元変容流動で、常にリゾーム状に変転している。これに対し、意識の世界はツリー状(階層秩序状)に分化した、分別界で動いている。このまったく異なる二つの特性をうまく使ってからだの闇に降りる。


(ツリーとリゾームという概念は、哲学者のドゥルーズ=ガタリが「千のプラトー」という書物で初めて提起した。私は彼らの思想に多くを負っている。これについて 私は舞踏論2に次のように記した。

「1968年、ドゥルーズ=ガタリが、これまでの近代知を支えていた3次元階層秩序的なツリー状の認識法に代わり、任意に分離、連結し、多次元を変容流動するリゾーム的な知と生存の様式を提示。『千のプラトー』は、土方舞踏が開いた多次元変容界へからだごとなりこむためのガイドブックである。」)

サブボディメソッドでは、本来多次元リゾームである心身世界を、三次元世界に棲む意識にも分かりやすい図式に分解する。

百丹、三次元、十指、八方(十二時の時計方向)、八覚、五欲など、数字が出てくるのは、すべて本来の多次元リゾーム世界を、三次元に低次元翻訳していることを示す。

1から3まで、あるいは1から8まで、その一つ一つを順々にこなしていくのがツリーのやり方だ。
日常意識にも分かりやすい、数字標識のついたツリー坑道を通りながら、リゾーム状の多次元サブボディ世界に、そろそろと探査坑道を掘り下ろしていくのがツリーリゾーム技法である。


サブボディ本来の多次元変容流動というリゾーム的な動きをからだに覚えこませるために、まず、この3次元ランダムなツリーの動きを踏まえる必要があるのだ。
ツリーとリゾームの動きを有機的に繋げる、ツリーリゾーム技法は、サブボディの高次元世界へ入るための不可欠のステップである。

ツリーの坑道をたどりながら、もともと多次元変容流動で活動しているサブボディがどう反応するか、ときどきそのツリー状に掘り進めた坑道に、サブボディが遭遇し、踊りだす。毎日の探体では、この瞬間を待つのだ。


ツリーリゾーム技法は、サブボディ・メソッドのいたるところで使われている。分かりやすいのが、下記の関連技法として示した調体技法だ。実際に体験してツリーとリゾームの違いを味わってみてください。からだには違いがすぐ分かります。

ツリーリゾーム技法の実際

ツリーリゾーム技法のもうひとつの意義は、意識と下意識の最良の関係をつくることだ。自全を旅するには、どちらが欠けてもうまくいかない。意識と下意識のどちら側からも、全力で自全にいたる態勢を作ることが大切だ。

サブボディ(下意識)の世界は多次元変容流動する世界であるし、意識の世界はより低次元の四次元の分別言語に統御された世界だ。このまったく異質なふたつの世界を自在に行き来できる自全態勢をつくる。

意識と下意識が50パーセントずつゆらゆらつりあっている状態の意識状態になる。そして、自全瞑想をしながら、各レベルの自全を運ぶ動きに入っていく。

方位を八つの分けたり、体位を十段階に区切って練習する練習法を組み立てるのは、ツリーの意識の仕事だ。それを理解して順々にこなしていくのも意識の役割だ。

だが、実際に動き出すと意識は最小限のレベルにまで低下させ後退させる。下意識半分、意識半分の透明覚状態に変成する。

練習の中では、完全に多次元変容流動するサブボディのリゾーム世界に入りこむ。サブボディになりこんで自全世界を旅する中で、からだから重要な気づきがこみ上げてくれば、そのときだけ意識の出番が来る。そばにおいてあるノートかメモに、ささっと筆記してすぐ忘れる。すぐにサブボディにもどり、リゾーム世界の多次元変容流動に耳を澄ます。

練習が深まっていくと、24時間態勢になる。眠っている間も、サブボディは活動し続けている。夜中や明け方に必ずなにか重要なシグナルを送ってくる。それをすぐさまメモし、夜中なら再度眠りに入る。明け方ならその夢のメッセージは何だろうとしばらく半覚半眠の状態の頭の中を転がしていると、言わんとすることが自然に分かってくる。形は色々デフォルメされているが、必ず、自分の一番問題としている事柄に関わっているからである。

私の例でいえば、毎日の練習内容は大概夜明けか日中の横になってうつらうつらしているときにサブボディから届けられる。つぎつぎにサブボディからアイデアが届けられてきてまるで汲めども尽きせぬ泉になったかのようだ。いくつも書き進めている文章の内容も、サブボディが示唆してくることを書き留めているものばかりだ。
サブボディは24時間態勢、こちらは16時間しか起きていられないから、まるでサブボディにこき使われている使用人のようなものだ。だが、どちらが主ということではなくどちらも自全の中の大事な部分だ。意識とサブボディの最適の関係をつくると、最高度の創造性が発揮される状態になる。わたしはほぼ60年の生涯で今ほど創造的であったことはない。

 

 


★関連技法小周天八方まわし三元八方ゆらぎ脊椎微細三元、百丹三元ブロック リップル技法
Google
WWW を検索
subbody.com を検索

調べたいキーワードを、上の検索欄に入力して、[Google検索]をクリックしてください。
お望みのキーワードのあるページが見つかります。

| コメントを書く |メールを送る |サブボディ舞踏スクールホームページ |  

←BACK ■ NEXT(はじめに戻る)→