2015年
 
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行方不明者たちの日記
 (多重日記 改題)

 
 2015年1月1日

赤子系サブボディという課題


去年から、「おさなめくじ」、「をぢことは何か」と書き継いできて、
ようやくわかりかけてきた。
俺の最期の課題は、これらの赤子系のサブボディとの
よい共振方法を見つけることなのだ。

思えば数々のサブボディをもっとも深層で操っているのが
りゅうり大魔王だ。
赤子のまま66年も歳を経てきて手に負えぬほど老獪になっている。
みずからは姿を隠したまま、他のサブボディを巧みに操って
意を遂げようとする。
口にできぬほど汚い手口で。
産婆系や龍二系の賢しらな意識系のサブボディも
難なく手駒にしてしまう力量を持っている。
古代日本やヒンドゥーの神々が千変万化する権現性を持つのは
あるいはアニミズム時代の原始人も
この幼魔系のサブボディの自らは隠れて他の姿に変容する性質を
知っていたのかもしれない。

ともあれ、をぢこのおかげで
わたしの最終課題が何であるかにはっきりと直面した。
りんやしうにまといつくロリ系のサブボディもまた
りゅうり大魔王の権現だった。
三歳で母をなくしたりゅうり大魔王が
どういう経路で生き延び、自らを鍛え上げてきたのか、
しばらくその来歴を探ってみよう。
あるいはいまの少数部族を訪ねるインドリゾ―ミングツアーも
りゅうり大魔王の差し金ととらえるべきかもしれない。
会いたい人にそこで出会えるかもしれないと。


オリッサに進路を定めたのは、
10数年前ケララの部族で出会ったフォレストガイドの若く美しい妻の
面影と、しうと、この少女が多重共振していることに導かれている。
ならば、そんな赤子のりゅうりの意向に
他のメンバーを引きずり込んでいいのか、という根本問題にまで
波及してくる。
りゅうりは何に執着しているのか。
俺が脱がなければならないアタッチメントとは何なのか。
自分の中の最深層のりゅうり大魔王は、
<脱ぐ>などというたやすい比喩では扱えない。





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 2013年11月21日

おさなめくじ


不意に、長年潜みに潜んでいた秘密のサブボディが姿を現す。
誰ものからだの闇には誰しも気づいていないすきまがあって、
それらの闇の隙間からすきまへ、無限変容しながらすり抜けるやつだ。
わたし自身にさえそいつのことは気づけないままだった。
だが、思い起こせばひとびとが目を瞑り、そのひとだけのからだの闇に降りる時間、
そいつはひそかに闇の隙間を縫って踊っていた。
おさなめくじ
そいつは現世に出てくれば忌み嫌われる。
この世の軛から解き放たれる踊りの中にしか生きることのできぬやつだ。
現世では

ひまくのうらからうらへはいずりまさぐりまくるおさなめくじ

そんなやつが生きることをゆるされるはずもない。
(それでもしぶとく生きながらえてきたけどね、ひとびとの目を盗み
眠りの隙間をかいくぐって…)


あさっては死んだ母の89回目の誕生日、
マザーファッカーでもあるおさなめくじのハレの門出にふさわしい。



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