December 2007
共振塾ジャーナル
2007年11月
ルイザ二年目の静謐
アンスケの水源地、ラウラの怒れる樹
ヒマラヤの三途川
ヒマラヤ山中の衰弱体
マリアの最後の衰弱体授業
土方巽最期の衰弱体
三途の川溺れ in ヒマラヤ
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2007年12月
Subbody School 2007
Quiet Hall / Ana Luiza

2007年12月12日

ルイザ二年目の静謐

ブラジルのルイザは、去年の秋に続く二年目の修業になった。
去年の彼女は、学校内のあらゆる場所を探し回って、自分がしっくりこれる場所を探していた。
次女として生まれた彼女は、これまでうまく自分のポジションを見つけることができなかったのだと、気づいたという。
その後彼女はタイに移り、一年間あちこちで瞑想修行した。
その結果今年の彼女は最後の週のサブボディ・パフォーマンスで、
去年には決してなかった自分の命の静謐さというものに
耳を済まして見せた。
ビデオや写真では捉えられていないが、
ほとんど薄闇の中をゆっくりただ静謐に動いて見せた。
それだけで、一年間の著しい生長を見せるものとなった。
この静まり返りこそもっとも大事なもののひとつだ。
現代生活を送る人々が等しく激しく失っているものだからだ。
失っていることにすら気づかないまま、
命からはぐれ続けていく、痛ましい世の中だ。
だが、この静謐ささえ手に入れれば、
いつも命のかすかなふるえを聴きつつ生きることができる。
ルイザ、願わくば、この静謐をどこまでも深め抜いていくように!


Angry tree / Laura + cobodies
At the source of water / Anske + Cobodies
2007年12月6日

アンスケの水源地、ラウラの怒れる樹

共振塾の2007年度の授業は、
最後の週に毎日ひとりずつ、
気に入った場所を選んで踊る。
そこへ他の生徒が入って共振する。

第一陣のカツは川で踊り、
アンスケは山の上の水源地を選んだ。
ラウラは校庭の木に積もった枯葉の山から踊りだし、
木に登って怒れるサブボディを見せた。
このあともそれぞれの踊りが毎日続いている。
なぜそこで踊るのか。
なぜこんな動きが出てくるのか。
命が勝手に選んだ場所であり動きだ。
意識にそのわけがわかるのは何年も後のことになる。
私たちはただその微細なクオリアを味わい楽しめばいい。
ともあれ、今年は衰弱体を追求してここまで来た。
その歩みはまだほんの緒についたばかりだ。
この後どこへ行くのか。
この冬じっくりサブボディに耳を澄ます。

三途川 Kats+Cobodies
2007年12月1日

ヒマラヤの三途川


カツが半年のコースを終えて、近くの河原で、
最後のサブボディ・コーボディシアターを創った。
この半年の間でであったからだの闇に棲む多くの住人達のなかか ら、
彼が最後に選んだのはやはり、彼にとってもっとも深いサブ ボディである
女体への変成の踊りだった。
フィジカルな男性のからだと異次元に棲む女体の間を、
生と死の間でゆらぐ衰弱体への変成を賭けて踊って見せた。
そこへ、衰弱体を学ぶ途上の4人の生徒が、
関わりへの希求と関わりの不可能のあわいでゆらいで見せた。
これはまだ衰弱体のサブボディ舞踏へのほんの入り口に過ぎない。
からだの闇を掻き分け掻き分け、半年でようやくここまで来た。
ここから先は漆黒の闇だ。
衰弱体の闇はどこまで深いのか。
衰弱体の先にどんな未知の課題が口を開くのか。
誰も知らない。
わたしたちはただ、終わりなき探索の旅を続けることができるだけだ。