March 2017
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サブボディ共振塾ジャーナル
 
ヒマラヤの川でのノマドリゾーム  
 
 HOR ダラ
 
舞踏公演 毎金曜日3-5時
 
 舞踏ジャム 毎土曜日 6-8時
 
 共振ダンス 4月
 
 Butter Knife / Andrew
 
 ガーデンリゾーム ナイリート、アレックス、ビシャール、ピラーとコーボディ
 
 間 ダラ
 2017年3月28日

鎌鼬の動線

ダラは、しばしばわたしを驚かしてくれる。
その意外な動線にだ。
河原で踊ったとき、彼女はヒマラヤの急峻な崖の上から踊りはじめ、
なんとそこを滑り落ちながら踊って驚かせてくれた。

はじめて会ったポーランドのワークショップでも、驚きの連続だった。
彼女は森の奥で水苔の生息地を見つけ、そこで踊った。
足がずぶずぶ沈む深い湿地だった。
ときには闇の中で木に登り、
最終日には、雨の中道路に転がって踊りだしたかと思えば、
そこから2階建ての建物の壁をよじ登り、
窓から侵入して踊り、別の窓から消えた。
鎌鼬のような動線だった。
(鎌鼬は土方巽の写真集のタイトルにもなった、東北地方の吹雪の中に棲み、
ときに人間の皮膚を切り裂くという想像上の生き物)
まったく予想もしていなかった動線だったので、心底驚かされた。
そうだ。
共同研究者諸君、
いつもわたしの示唆に従うだけではなく、時にはそれをダイナミックに破り、
心底わたしを驚かせてくれたし。
いのちはいつも思いがけない驚きを待っている。
そこに、世界でただひとつの美、花が生まれる可能性が秘められている。


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 蝶を待ちながら エドワード
 
わたしの大好きなお人形 アンナレナ
 
 黒いオンディーナ エドワードとピラー
 
 <祖型ドリーミングシェア>
 2017年3月24日

<祖型ドリーミングシェア>

私たちは20万年前にアフリカから移住し、世界に拡散した人類の先祖たちの経験を瞑想し、追体験しつつ共創した。
この旅行は非常に難しく、危険や災害に満ちたものだったろう。それらの苦難のクオリアは祖型や元型としてからだの闇に刻印されている。
祖型は元型よりもさらに深い領域に刻印されている体感だ。
元型には、幽霊、怪物、地獄、神のようなイメージがある。
だが、祖型はイメージを持たず、ただ恐怖、震え、閉塞などの原始的な身体感覚として刻印されているものだ。

今日私たちは、近くの川の河原で<祖型ドリーミングシェア>を行い、それぞれの世界を動きで共創した。
シェアしたクオリアは次のとおりだ。

- 砂漠で迷子になる
- はじめての内部に入っていく
- モンキーバトル
- ハワイ島を見つける
- 音楽を見つけるタコ
- 体が溶け落ちる
- 岩の子宮の上の十の胎児
- 小さな動物がヒマラヤを登る
- 蛇の舌が私に触れる
- 川の音に耳を澄ましている岩になる


わたしたちは、今年毎週のように、これらの原像を異なる方法で共有し蓄積していく予定だ。学期末や年末にそれぞれの共創作物としてこれらの経験は統合されるだろう。
どんな個人神話や非二元多次元の深淵図が踊られることになるか、今から楽しみだ。



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思い出せない夢 ビシャール、葉子、チャオバ
 
秘膜の裏 アンドリュー、ダラ、アンナレナ
 
 ホーリー リゾーム
 2017年3月19日

共振塾革命

3月第2週は、第一週の秘関、秘筋に続き、
秘腔、秘液、秘膜のクオリアを探り、
長い間からだの闇に折りたたまれていた異貌の自己を探った。
自己催眠技法を使って下意識モードに入り、
異貌の自己の世界を
<ドリーミング・シェア>した。
すでに二週目にして、各自固有の異次元世界の共創が始まっている。
<透明覚を開く>や、共同産婆>、<共振ヨガ>など、
今年から一新した数々の新技法による革命が進行している。
共振塾はもはや「舞踏学校」の階層秩序を脱ぎ、
未来社会の雛形を目指す<
舞踏リゾーム>に生まれ変わろうとしている。
自他分化以前の非二元=多次元共振世界へ!
古い塾生はこれまでとの違いに驚き戸惑っているが、
新入生は、これが共振塾なんだろうと、受け入れてくれている。
二週間の探体を統合する金曜日のサブボディ劇場は、
構内の好きな場所で、ソロ、デュオ、あるいはコーボディを統合した。
3つに分けて三人ずつそれぞれの世界を紹介しよう。



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第6回 福島3.11共振 
 
 第1回-5回 福島3.11共振舞踏

 2017年3月10日

第6回福島3.11共振

明日は福島3.11の6周年だ。
共振塾は毎年3月第2週の月曜日に新学期を迎える。
畢竟、この6年間、毎年福島3.11に共振して踊り続けてきた。
今なおメルトダウンが止まらない福島原発から漏れ続けている放射能は、地下水から太平洋にまで拡散し、海底の小さな生物の幼生に突然変異を引き起こし、いのちを苦しめ続けている。

共振力(Resonativity)は、現代の人間が忘れ去っている、
生命にとってもっとも重要な特性だ。

今日、共振塾では第1週のサブボディ=コーボディ、追体験したこれまでの人類の苦難の歴史と、福島3.11に、多重共振する踊りを統合した。



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 2017年3月6日

何が起こっているのかが、透き通って見える


今年は、共振塾の初日から、いきなり

<ドリーミング・シェア>
の新技法を導入してみた。
従来通りの調体から、人生遡行の探体を経て、
そこで出会ったサブボディ世界を、
1)動きだけで見せてシェアする
2)動きとことばを通じてシェアする

という2つのオプションのうち、好きな方法で踊るようにと言った。
ある者は、「からだ全体が目になる」といってから、動き出した。
ある者は、「爺ちゃんのからだをマッサージしている」といって
手刀で小刻みに切り刻みだした。
ある者は、さまざまな声を出しながら踊った。
他の人は従来通り、沈黙のまま踊ったので、
<合わせ離れ>の共振技法のうちの合わせ合わせでコピーして
シェアした。
やってみて分かったが、従来の動きだけでシェアするやり方に比べ、
ほんの短いことばが加わるだけで、場に何が起こっているかが、
はるかに透明にシェアすることが可能になった。
これは驚くべき違いだ。
とくに、「からだ全体が目になる」というような変容は、動きだけで見せても、何が起こっているのか、わかりにくい。不可視のクオリアをより精確にシェアするには、一言のことばが大きくモノをいう。

もうひとつのメリットは、初心者がはじめてサブボディモードになって動くと、その気持ちよさのあまり、何を踊ったのかすっかり忘れてしまうという問題があった。だが、ひとことでもことばがあれば、思い出しやすく、週末の統合日にも、統合しやすいことだ。
これを通じ、従来のように単に下意識モードになるばかりではなく、
それを透明離見できる、
<透明覚>を育むことにも、大いに役立つことがわかった。
内に50%、外に50%開くという、透明さの課題は、
半分なにものかに動かされ、半分自分で動くという共振体や、
半分下意識モード、半分透明離見モードというより高度な課題に
さまざまに変奏されつつ、初日を終えた。
すべての現象を共振として受け止め直すという課題は、
すべてを二重プロセスとして受け止めることから始まるのかもしれない。

ともあれ、見かけは似ているが、サブボディ技法にとっては
毎日が革命の連続になるという、今年の前期が始まった。
(あすは、全員が産婆になるという、産婆革命への挑戦が始まるかもしれない。)



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生命・クオリア・共振 
2017年3月5日

新旧の共同研究者への手紙

以前からも目指していたことですが、今年わたしたちは宣言します。
わたしたちは「学校」という衣を脱ぐ。
学校という階層秩序に基づいたツリー型の組織ではなく、
教師と生徒の区別もない、上も下もないリゾーム型の共創集団に移行することを。
いきなりで、面食らう方もいるかもしれませんが、
実は何一つ変わりはありません。
共振塾に教師がいないのは、ずっと前からです。
教師ではなく、産婆としてわたしは塾生のからだの闇に息づくサブボディが生まれでてくる息吹に耳を澄まし、それにそっと助力する<産婆>として仕事をしてきた。
塾生と産婆自身の自覚を促すため、あえて宣言した次第です。

ヒマラヤへようこそ!

はじめにいくつか共有したい重要な事柄があります。
ヒマラヤについて、最初にすべきことは、落ち着いて空になることです。
すべてを忘れて、夢を見て、リラックスしてください。
自分自身が今まで、社会の中でとらわれてきた、あなたという自己、あるいは自我、自己同一性、身元、国籍、性別などへのこだわりから、自分のいのちを解放してあげてください。

共振塾では、下意識の世界を一緒に旅します。
日常の意識は、下意識のことをまったく知りません。
だから、意識にとって下意識は、その存在さえ認められない「無意識」なのです。
意識は、下意識やサブボディ=っ子―ボディに触れたとたん、無視しようとしたり、否定しようとします。
ここでの旅の最中は、そういう自我や自己があまり出しゃばらないように、自分で注意してください。
(自分でどうしていいかわからなくなったら、いつでも相談に乗ります。ご安心ください。)

これまで日常世界で身に付けていた無意識の習慣や癖を少しずつ脱ぎ捨ていきます。
思考の習慣、善悪・正誤の判断癖、モバイルやパソコンを通じてネット情報への耽溺などを脱ぎ捨ててください。
それらすべては、下意識の旅の妨げになるからです。


サブボディ共振舞踏とは何か?


1.サブボディ=コーボディ

サブボディ技法は正確には、サブボディコーボディ技法といいます。サブボディとは下意識のからだを意味します。
日常の世界では、精神と身体は異なるものとみなされています。しかし、下意識の世界では、下意識とからだは分離されていません。渾然一体化しています。それをサブボディと呼びます。
コーボディは、以前は「共振するサブボディである」と言っていました。しかし、実際には、サブボディは常に互いに共振しているので、サブボディは同時にコ―ボディでもあります。
日常の目には、サブボディはときに単独であり、ときに群れているように見えますが、下意識の世界では、両者に本質的な区別はありません。
そこは、自己と他者の区別が生まれる前の、非二元の世界です。日常界のような、わたしとあなた、内と外、などの区別はありません。それどころか、良否、正誤、明るい暗いなどの区分もありません。そういうものは人間の日常世界だけにある幻想です。
自然界ではだれも判断をしません。いのちはただ生きています。わたしたちはそこに二元論的判断という人間の幻想を持ち込まないようにしなければなりません。

呼吸や、ゆらぎの瞑想を通じて、わたしたちは日常のこころとからだを鎮め、思考モードから、からだのかすかな感じに耳を傾けるリスニングモードに移行します。
それが生命の無限の創造性を開く第一歩になります。
日常の思考や判断を十分に止めると、微細な感覚や、イメージ、思いだせない記憶などのかすかな兆候がからだの奥深くで変容しつつ流れているのを感じることができます。わたしたちはそれらを<クオリア>と呼んでいます。

2.クオリア

いのちは常にあらゆるものと共振しています。
クオリアとは、いのちが共振するものすべてです。
いのちは40億年前の誕生以来、重力、光、空気、温度、匂い、音などのクオリアと共振し続けてきました。それら物理的なクオリアだけではなく、それらの記憶、夢、情動、想像、幻想など目に見えない精神的なクオリアとも常に共振し続けています。
共振塾では、全員が意識を鎮め、からだの闇で変容流動するクオリアに耳を澄ませ、からだの動きでそれに従い、自他の区別を超えて、不可視の世界を共創します。
今年からは、そのクオリアの流れをことばで語りながら、共創する技法も生まれました。

3.共振

サブボディ共振技法は、本質的に、<共振>に基づいています。
「宇宙のあらゆるものは、共振するひもの共振パターンの変化によって生成する」という現代物理学の最新のひも理論を踏まえ、
生命が共振するあらゆるクオリアもまた、微細なひもの共振パターンの変化によって、生成し、変容流動しているという仮説に立ちます。その仮説が正しいかどうかには、関わりません。
ただ、時間も空間も超えて絶えず共振し続けているクオリアに耳を澄まし、その変化をからだで追うこと、自他を超えて共創すること、異なるクオリアが出会うと直ちに新しいクオリアが生み出されること、それだけでいのちのもつ無限の創造性を全開することができます。創造者にとってはそれだけで十分です。
この生命共振クオリアの精妙できわめて複雑なありかたを共同で実験し、共創を通じて実践的に研究することが共振塾での中心的な仕事です。
クオリアの共振パターンは無限にあります。
しかしそれはとても微妙です。それは言語思考や情報よりもずっとかすかで消え入りそうな気配しかありません。
思考や判断をしたり、情報に左右されたりした途端に消失してしまいます。言語思考を始めると、脳内を行き交う強い電気エネルギーによって、カスカなクオリアはマスキングされ、気づくことができなくなります。
その微細なクオリアに触れるためには、わたしたちは日常世界でまとっていたあらゆる種類の「人間」の習慣から解放される必要があります。日常世界ではわたしたちは、「人間である」という催眠によって、クオリアに耳を澄ますことのできない状態に追いやられています。その眠りから覚め、錯覚を脱することが必要になります。「人間」という概念は、二元論的な幻想に基づいています。「人間」という概念は、人間と動物の二元論的分割から始まる。人間は価値があり、それ以外の動物は劣っているという共同幻想に基づいています。それは自己と他者の分裂に囚われています。自己は常に他者よりも大切であるという妄想、自我は常に正しく、もっとも重要であるという独りよがりな信念。<自我>とは、じつは現代において最強の<元型>である。前近世の宗教的な共同幻想にとって代わって、現代の人にとり憑いた<元型>なのです。
下意識世界を旅するにあたって、わたしたちは自我も含め、あらゆる元型や祖型に囚われない細心の注意が必要です。

4. 生命の舞踏

サブボディ=コーボディの世界は、創造性と独創性、共振性にあふれています。旅する中でクオリアが別のクオリアと出会う度に新しいクオリアがどんどん生まれてきます。わたしたち自身が何かを創る努力をする必要はない、むしろそれは邪魔になるだけだ。からだの闇み耳を澄ますことだけに集中していればいい。あなたではなく、あなたのサブボディ=コーボディが多数多様な斬新な動きを創り出します。あなたは、自我と自己を空っぽにし、ただいのちにサブボディとコーボディを預け、従うだけでいいのです。だからこそ、何の制約にも囚われない斬新で、価値のある創造が生まれるのです。
舞踏の創始者であった土方巽は、自己表現や自我表現ではなく、生命の舞踏を追求した。彼は、「人間のすべての条件を忘れることは絶対に忘れないでください。」と言い続けた。自他分化以前のからだの闇は、日常世界の二元論的な論理とはまったく別の論理を持っている。彼はそれを「隠れた論理」と呼んだ。
サブボディ=コーボディ共振舞踏技法を学ぶとは、からだの闇の中で動いている生命共振クオリアの「隠れた論理」を研究することです。素材は誰もが等しく持っている。わたしたちは上や下という区別のない共同研究者として、いのちの隠された論理を研究するのです。

ただ、気を配らなければならない大きな障害があります。
それは急速に肥大し続ける情報化の嵐です。
わたしたちは前人未踏の巨大な情報化の嵐に惑わされています。
共振塾でも去年辺りから、休み時間になるやいなや、モバイルにしがみつく人が出現しはじめた。それは、かすかなクオリアに耳を澄ます修行を妨げる大きな妨げになります。
クオリアではなく情報に触れると、情報を情報として成り立たせている無意識の二元論的幻想に囚われやすくなる。そして自他、正誤などの二元論的囚われを持ち込んでしまう。
それはいのちが属する非二元多次元共振世界とは根本的に異なります。生命は物理的な三次元空間に属す存在であるだけではなく、多次元かつ非二元の領域で共振しています。
だからこそ、そこで生まれるサブボディ=コーボディの創造が、斬新かつ奇妙で、世界でたったひとつのユニークさを持つのです。サブボディ=コーボディはいわばこの未知の世界を旅する特製の船です。この船に乗り込み、生命のすべての共振を肯定し、受け入れること、ひとつの命として共創すること。それがサブボディ共振舞踏の精髄です。

5.透明

透明であるとは、なにものにもとらわれないことを意味します。内からの衝動や傾性にとらわれず、外からの判断や価値基準にとらわれることのない、完璧で厳密に自由であることを意味します。並大抵のことではありません。
透明になろうとする道で、わたしたちは生命の無限の創造性、独創性、共振性に触れることができます。
創造は生命の最大の贈り物です。創造はわたしたちの自己表現ではなく、わたしたちの持ち物でもありません。わたしたちはすべての創造を生命共振を通じて生命に返します。
この過程全体を透明に味わい、楽しみ、世界と共有してください。それは人生でもっとも美味しいものです。

生命ってなに?


突然ですが、宿題です。
全員がこの問いに対するそれぞれの答えを用意してください。
最初の日にそれを共有します。心配ご無用誰も正解など知らない問いですから、自由に答えを用意して、他の人と交換しあいます。だれもそれを判断しません。これが最初の週の最初の共同研究になります。



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