July-August 2016
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サブボディ共振塾ジャーナル
ヨーロッパ共振舞踏ツアー 2016
Italy
 
 共振舞踏 in イタリア
Poland
 
"Origin" Dara 
2016年9月5日

オリジン ダラ(ハンガリー) in ポーランド

ダラのパフォーマンスには驚かされた。
この50年、何千という踊りを見てきたわたしはもう、
驚かされるということがめっきり少なくなっていた。

ダラはワークショップのスタジオの窓から見下ろすメートルほど下の
雨に濡れた道路で転がり始めた。
踊る前に彼女から、「外で踊るときはソロ、室内に入ってきたら
自由共振で」、と聞いていたわたしはてっきりドアから入ってくるものとばかり思っていた。
だが、あにはからんや、彼女は建物の壁をよじ登りはじめるではないか!
ジャンプし、失敗し、ジャンプし、二度目の試みで窓枠をつかむことに成功した。
そして息も切らさず窓から侵入し、ベンチに座り、歩き始めた。
立って見つめていたカスカに近寄り、見つめ合い、そして笑って別れると、
別の窓から消えていった。それも驚きだった。

人は自分の予想をくつがえされたときに驚く。
そしてその生命の震えが新奇な美につながる。
ダラの20分間の踊りを見ていた体験は、かけがえのない記憶として
わたしのいのちの底に結晶した。

このビデオを、新学期の初日にサイトで紹介することができたのは
大きなよろこびだ。

新旧塾生諸君!
ぜひわたしを驚かせるような踊りを見せてくれたまえ。



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ハイライト
Poland
 
2016年8月27日

からだの曇らしかた in ポーランド

ポーランドのワークショップを準備したカスカはわたしに
「病める舞姫」に焦点を絞ったワークショップをリクエストした。
わたしはそのために幾つかの「からだの曇らしかた」の技法を工夫した。
各自が思い出せない記憶や夢を思い出しからだのまわりに
クオリアのクラウドをまとい、からだの各部や細部がそのクオリアと共振して
微細にゆらぎつづけるからだの技法だ。
参加者たちのからだはわずか一週間の間にめざましく変化した。
ことしのヨーロッパ・ツアーの大きな収穫となった。
共振塾の後期の授業ではこの技法を深めていくつもりだ。


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2016年8月23日

ヨーロッパツアー終了!

イタリア、ハンガリー、スペイン(マドリード、アルメリア、スパニッシュヒマラヤ、バルセロナ)、ポーランドと二ヶ月にわたって繰り広げてきたヨーロッパ・ツアーが終わった。
多大な収穫があった。最終地ポーランドでは主催のカスカの依頼で、「病める舞姫」を踊る
からだにいかに変成するかに焦点を絞り、幾多の新しいからだの曇らし方に関する調体技法が編み出された。
ここ数年もがいてきた課題にやっとかすかな明かりが見えてきた。
これは来月5日から始まる共振塾後期において十全に展開されるだろう。
旅先では多くが山中で写真・ビデオなどをアップすることができなかった。
ダラムサラに帰り次第、すこしずつ編集・投稿を始めます。
お楽しみに。



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Spain (Spanish Himalaya)
 
 
2016年8月25日

共振リゾーム in スパニッシュヒマラヤ

去年に引き続いて、わたしたちはスペインとポルトガルの間にある
スパニッシュヒマラヤで踊った。
マドリードでジョナサンが開いているサブボディ研究所の参加者15人に加え、
新しい参加者総勢20人で、スタジオで、森のなかで、急流の中で、自在に群れになり、
自由に一人になる<共振リゾーム>の実験を繰り広げた。
自然の環境の中で踊るための不即不離の距離でふれあうエアコンタクトや、
土方のXによる還元とその再生、
群れと個の変幻を促進するプロモーターなど数々の新しい実験を試みた。
それらがからだに染み込むまでには、まだまだ時間がかかりそうだが、

これまでよりも一層深く一つになることができたのが、
小さな一歩だといえよう。



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Spain
Hungary
 
  障壁を超えて! in Hungary
2016年8月9日

障壁を超えて!

昨年に続く、ハンガリーでの境界を超えるワークショップには、
からだが不自由な去年の参加者に加えて、三人の目の不自由な人も加わっての共同作業となった。
目が不自由な人のために、手で触れるタッチちゃんねるのワークから始めたが、
目の不自由な人のうちひとりは、他の人にからだに触れられることに極度の恐れを持っていた。
触れるか触れないかの距離でふれあうことにさえ抵抗を持っていた。
わたしの目論見は最初から思わぬ壁にぶつかってしまった。
三人の目の不自由さも、100パーセントから、70,50%と度合いが異なり、
ひとりひとり完全に異なることを学んだ。
ある人は、四六時中喋り続けることで、自分の存在を示し続けた。
過去に随分ひどい目にあったという。
またあるひとは、触れられると安定を取りにくくなり、不安が増すこと、
などなど、タッチチャンネルのワークでは、
さまざまな新しい問題に直面した。

だが、これが修練だ。
ひとりひとり異なる困難にただただ耳を澄まし、
乗り越える道を一緒に探し出していく。
これらぶつかるありとある問題をのりこえてはじめて
あらゆる障壁を超えた人々の間の共創が可能になる。
自分独自の動きを創りだすか、他の人の動きをコピーするか、
どちらでもいいが、それを半々、50%、50%にバランスを保つ、という
簡単なルールだけで、踊りを共創するという<共振リゾーム>は、
どんな障害を持つ人との間でも可能なはずだ。
出会う問題はすべて自分の問題として共有するという
<ひとつのいのち>の営みだからだ。
先は長いが、やりがいのある仕事だ。

ブダペストでは、共振タッチと指圧、そして通常のサブボディワークショップも行ったが、
どちらのワークショップからも、障害者とのワークショップに参加する人々が現れた。
行っている多様な活動がすべてひとつにつながっていく。
これが去年との違いだ。

来年以降は、さらに異なる障害を持つ人々とのワークに挑戦していくことになるだろう。
ヨーロッパの古い友人たちはわたしを休ませてくれない。
だが、それがわたし達の深い友情なのだ。



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 ブダペスト
Italy
 
 イタリア・ピエディンテラでの最後の即興公演
2016年7月17日

イタリア・ピエディンテラでの最後の即興公演

イタリアでの8日間ワークショップの最終日は、
ピエデインテラ(大地へ!)近くの河原で公演した。
キャラとフランチェスカが近隣の村人に声をかけると、
30人ほどの人々が見に来てくれ、3人のミュージッシャンが
演奏してくれた。
参加者の一部は踊りの中で我を忘れ、
終わりの約束にも気づかず、いつまでも川の中で踊り続けていた。



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 森での世界共創
 
 Piedinterra in Italy
 
 

川のクオリアに耳を澄ます ヨーロッパ共振舞踏ツアー in イタリア

2016年6月30日

川のクオリアに耳を澄ます ヨーロッパ共振舞踏ツアー in イタリア

3年ぶりに北イタリアの古い塾生キャラとフランチェスコが作った「ピエデンテラ」を訪れた。
その時は彼らの新居も建設途上だったが、今回は棟上げもすみ、ほぼ完成に近づいていた。広い園内の施設もすべてフランチェスコが一人でこの数年かけて手作りで作り上げた。
やがては世界中のサブボディの良い拠点になるだろう。
近くに流れるアルプスからの清流や深い森がふんだんにあり、ピエデンテラのオープンエアスタジオと自然の中を一日交代に使った。
二日目と6日目は近くの川で、各自がそれぞれの気になるクオリアを見つけ耳を澄ました。
ただ、いのちが何かに共振している。それだけを見るだけでも十分美しい。
美は共振にあることを改めて思い知った。 


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