April 2015
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サブボディ共振塾ジャーナル
 
密度を運ぶ ジオ、カトリン、ハイメ
 
 ジャン、サラ、ローレンス
 
 アヤ、アレクサンダー、マルカス
 
 
2015年4月26日

からだの悪夢 バターシュとコーボディ 

週末、バターシュとコーボディは、世界に喰われる原生夢劇場を共創した。
甘い夢に浮遊している状態から、突如世界が悪夢に変貌する。
誰もが秘め持っている世界から襲われ、浸潤され、喰われる原生夢だ。
踊りの中で舞踏手は何度も何度も喰われ、死に、なにものかに転生することを繰り返す。
そこがもっとも死といのちの間でふるえている透明ないのちについて深く学べる場所である。


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 カングラ遺跡のノマド・ドリーム 
 
2015年4月25日

カングラ・ドリーム劇場 その2

この日はカングラ遺跡で、10人の夢をつぎつぎと
ノマド・リゾームでつないで踊った。
インドの強い日差しに火照りながら、
遺跡に潜り、バニヤンツリーに絡め取られる
長い一つの夢を共創した。

これはそのパート2部です。


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2015年4月24日

カングラ・ドリーム劇場 その1

先週は、全員が生涯で一番印象深い夢、原生夢を踊った。
そして、木曜日にカングラフォートという中世の砦遺跡に行って、
十人の夢をノマドリゾーム方式でつなぎあわせて
長い一つの夢を共創した。
おそらく週末の金曜日には塾生の誰かが、
これを統合するような踊りを創るだろう。
まだ4月というのに、もう舞踏祭レベルの共創が
ごく当たり前のように毎週出てくるようになった。
とすれば6月の舞踏祭ではもっと遠くまで行けそうだ。
どういうところに行こうとしているのか?
産婆として耳の澄ましどころだ。


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 マルカス、サラ、ジャン、バターシュ、エモン
 
剥製の蓮 カトリンとコーボディ
USA
 
 Fallen from Grace: The Descent (Part 1 of 3) Odile 2014

女の暗闇というテーマは、2010年の塾生オディールが、在校中に胚胎し、その後アメリカに帰国したのち、4年かけて完成したテーマである。
それが時を超えて、他の塾生の課題として引き継がれている。
これは、わたしたちがからだの闇に住む性的な元型や祖型、そしてそれらの共同幻想一切から解放されるために、避けて通れない問題であることを語っている。
ほんとうは光でも闇でもない、男でも女でもない、
自己でも他者でもない、そんな区別がどうでもよくなる
非二元の地平まで行かねばならないのだ。


School Journal 2010
 
 (ダークフェミニンという課題がはじめて降りてきた2010年秋の記事を再掲します。)

2010年11月25日

ダークフェミニン(女の暗闇)

四人の魔女たちはそれぞれの深淵への旅を続けている。
そして、各自の深淵へ他の魔女をガイドする調体を行いあう。
これがまた、とんでもないことになってきた。
すでにIkukoは、暗く狭い洞窟と、そこで武者と少女の両面を持つキメラのクオリアに出遭い、
その世界へ降りて以降としている。
子宮の中と外を往還するような踊りになってきた。
小学6年生の時、公害で汚されてしまったふるさとの海を前に泣いたという清子は、
水の源流のクオリアと宇宙のチリという非二元的なクオリアから、
水俣の胎児性水俣病の彼ら、彼女らに出遭った。
モニカはすべてを包み込むような大きなスカートを自分の踊りの場にしようとしている。
オデールは、彼女の深淵への旅で、あらゆる植物のルーツである海のクオリアを漂ううちに
突然<ダーク フェミニン>というクオリアに出遭ったという。
それに出遭ったとたん、自分がまだ何も知らないことに気づき、
それまでこの後期をかけて、ほぼできかけていた40分程の踊りをすべて解体脱構築し、一から創り直さねばならないことになったという。
こんなことが頻繁に起こるのが、深淵への旅だ。
オデールは、彼女の出遭ったダーク フェミニンというクオリアをいろいろな写真や物語で伝えた。
ひとつの典型的なダークフェミニンはメソポタミアの神話に登場する
Inanna(イナンナ)とEreshkigal(エレシュキガル)という姉妹神の物語だ。
イナンナは天上に住む愛と戦争と豊穣をつかさどる神、
エレシュキガルは地底の死の国を統括する神である。
イナンナは地底へ旅して新たな力を得て地上に帰還する。
その過程でもしエレシュキガルに出遭ってしまうと、
エレシュキガルが力を増大させてとんでもないことになる。
日本ではこれがアマテラスと月読の神、
あるいはイザナギとイザナミという男女神に転換されているが、
やはりイザナギはイザナミの死後地底の黄泉の国へ危険な旅を敢行しなければならない。
記紀の日本神話は古代国家が生まれ発展する中で、その権威を裏付けるために編集されたものなので、
かなり神話の元型に手が加えられた新しい時代の産物である。
アマテラスも国家成立時に至高の太陽神として祀り上げられたが、
もっと古い時代では善悪の力を合わせ持つ太母(グレート マザー)元型であったろう。
インドではカーリーという両面を持つ産むと同時に何もかも貪り喰う強烈な大母神の元型が保存されている。
メソポタミアの神話についてはこの時始めて知った。
そこではすでに非二元の大母から、姉妹神へと分化の途上にあるが、
善悪の力を合わせ持つというより古形を持っている。
オデールはこの世界へそれぞれの深淵のクオリアで降りていって欲しいと言った。
ともあれ、四人の魔女が、それぞれの深淵へいざないあい、降りていく。
それぞれに、母性の闇を探る旅だ。
互いの謎と秘密を分かち合い、深めあうなかで、
踊りの花が日に日に深まり多様な変容を遂げていく。
わたしもその旅に同行しているが、
この日のダーク フェミニン、大母元型への旅では、
思いもかけなかったたとんでもないことが起こった。
それについていは、「からだの闇」に書いた。
興味がある方はそちらをお読みください。

ともあれ、自己と他者、個と群れの境界を超え、サブボディとコーボディが
混融しひとつになってしまう世界へいざなうことがわたしの長年やりたいことだった。
それがはじめて実現されようとしているが、そこでは予想もしない出来事が次々と起こってくる。
からだの闇はどこまで行ってもキリがない、未知の豊穣と危険に満ちた世界だ。



 
女の暗闇 アヤとコーボディ (ビデオ) 

ロメスの分身の術


長年、カメラマン役をはじめ共振塾を縦横に支えてくれていたロメスが、脳出血のために以前のような千人力の働きは無理になったが、その代わりを埋めて余りあるかのように、次女のピタールと三女のシヴが、ビデオ・スチルカメラの撮影と、動画・静止画編集のすべてをやってくれるようになった。まるで分身の術のように、パワーアップした。上のビデオはシヴの最初のビデオ編集作品だが、はじめてにしては立派なものだ。今後が楽しみになってきた。

 
2015年4月18日

女の暗闇 アヤとコーボディ

今年はまだ四月というのに毎週末、
もう舞踏祭の時期かと紛うくらいの深い踊りが出てくる。
しかも全員でそれに共振し、共創することがごく普通にできてしまっている。
驚くべき事態だ。
塾生の熱心さのレベルが揃っていたこと、
『病める舞姫』と『静かな家』とサブボディ技法を渾然一体として
掘り進めてきたこと。
ジオとリーのダブル産婆がそれを加速してきたこと、などの要因が複合的に共振して来たせいだろう。
ブラジルのアヤは、この日「ダークフェミニン(女性の闇)」の世界に塾生全員を導いた。胎内の非二元的な世界に入り、そこでさまざまな元型や祖型、グレートマザー、魔女、モンスター、胎児、羊水、背後霊、蜘蛛の巣、生命の水などに変容して踊った。
これは古い塾生オディールにとっての生涯のテーマでもある。
塾生間で生命のリレー、魂のバトンタッチが起こっている。
かつては塾生一人ひとりが孤独な坑道を掘り進めるしかなかったが、いまは各自の深淵を全員で共振・共有して共創する技法が完成されている。
塾生の誰かにとって踊らねばならない必然の深淵世界を共有し、
そこで踊ることは全員にとって、自我を超えたとても深い旅を体験することになる。かつてない密度と強度だ。
もちろん危険も大きい。各自が直面するエッジや憑依が、関係チャンネルで投影や転移・逆転移、ドリーミングアップなどとして予期せぬ方向から襲い掛かってくる嵐が待ち受けている。
こんなときほどからだの闇の暴風域に入っていく慎重な覚悟が必要だ。



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2015年4月18日

サブボディ・アート

今年は例年に比べて各塾生の突き詰め方が早い。
鮮深必の<必>の域に近づきつつある。
各自の<カン工場(原記憶の場所)から
エッジぎりぎりのきついクオリアを掘り出してきて踊っている。
それが具体的に何なのかは各自の秘密と謎に属するが、
きつさだけは見ているだけで伝わってくる。
そして生命共振によって全員に共有されている。
ここまで足並みを揃えて必然の国に降りていくことができるのは、
共振塾始まって以来のことだ。
今期始まって以来、リーとともに産婆をしてきたジオの働きが大きい。
だが、そのジオがさまざまな理由で、
産婆を続けることを断念せざるを得なくなったのがなにより残念だ。
だが、ここまで来ただけでも大きな収穫になったと思う。
今後に活かしてほしい。





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 アヤ、バターシュ、エモン、アンネリ
 
ハイメ、ジオ
 
 カトリン、ジャン、サラとコーボディ
 
マルカス、ハイメ、リー
2015年4月12日

謎と秘密と花を運ぶ

今年は例年に比べて各塾生の突き詰め方が早い。
鮮深必の<必>の域に近づきつつある。
各自の<カン工場(原記憶の場所)から
エッジぎりぎりのきついクオリアを掘り出してきて踊っている。
それが具体的に何なのかは各自の秘密と謎に属するが、
きつさだけは見ているだけで伝わってくる。
そして生命共振によって全員に共有されている。
ここまで足並みを揃えて必然の国に降りていくことができるのは、
共振塾始まって以来のことだ。
今期始まって以来、リーとともに産婆をしてきたジオの働きが大きい。
だが、そのジオがさまざまな理由で、
産婆を続けることを断念せざるを得なくなったのがなにより残念だ。
だが、ここまで来ただけでも大きな収穫になったと思う。
今後に活かしてほしい。





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 サラ、ハイメ、マルカス、ジャン、カトリン
 
アヤ、アレス、バターシュとコーボディ 
2015年4月10日

ヒマラヤロックガーデンで深淵を探る

私たちは例年通り、近くのヒマラヤロックガーデンを訪れた。
塾生はそこに広がる変化に富んださまざまな地形のなかから、
自分のからだの闇の付置にもっとも近い場所を見つけて踊った。
今年の塾生は例年にない速度でそれぞれの深淵への探索を行っている。それがあまりに果敢に厳しいクオリアを追求しているので
見ているだけでも、胸が共振で張り裂けそうになった。
終わったあとは丹念にタッピングやパッテイングで、
心身の鎮静調体を行った。そんな必要を感じたのもはじめてのことだった。四月からこんな調子で、一年後にはいったいどこまで行くのだろう。
想像するだに恐ろしくなってくる。
だが、こんなときほど、からだの闇では予想もできないことが起こるものだ。石橋を叩いて渡る細心の注意が必要だ。



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 マルカス、エモン、アヤとコーボディ
 
バターシュ、セバスチャン、カタリン、サラ
 
2015年4月4日

共振によって生まれる美 ジオ、アンネリ、セバスチャン、ハイメの実験

美の本質が生命共振にあるのではないかとは、
だいぶまえからうっすらとそんな気がしていたことだが、
うまくつきつめられないままにいた。
だが、昨日の3月第4週目のサブボディ・コーボディ劇場で、
ジオ、アンネリ、セバスチャン、ハイメの4人の長期塾生が、
土方巽の<Xによる還元>技法を応用して、
ただ速度を減衰した動きをシェアしてj実験的に40分踊った。
動きはおそらくそれぞれに任されていて、
ただ超微速動だけを共有するという踊りだったが、
そこから得も言えない共振美が立ち込めてきた。
これはいったい何だ?と自問した。
まさに、<美は共振にあり>という仮説を目の当たりに見せて
実証しているかのような踊りだった。
あるいは、それがただの共振ではなく、
当たり前の人間の動きから、何かを削減した<X還元クオリア>、
<衰弱クオリア>に共振していることが、心を打つのかもしれない。
<X還元クオリアへの生命共振>とは、
土方巽の衰弱体舞踏の本質である。
平たく言えば病者、不具者、狂者、死者への共振である。
それらすべてのマイナス要因への生命共振を、
一語に結晶化したのが、<X還元>技法だ。
今年の三月は思いがけず、例年になく遠くまで来ることができた。
いきなり真っ暗闇の『病める舞姫』の非二元・多次元共振世界に突き落とされても、全員が果敢に喰らいついてきている。
四月はこの上に立って、各自が固有の
<Xによる還元クオリア>、
<衰弱クオリア>、
<世界に喰われるクオリア>
を探求し、
それを共有することで、どういう共振美が生み出されるのか、
かつてない実験にとりかかることができそうだ。
このヒマラヤの舞踏学校になぜ<共振塾>という名前をつけたのか、
自分にもわかっていなかった謎も
そろそろ解けるのかもしれない。



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