January-February 2013
←BACK  ■  NEXT→
サブボディ共振塾ジャーナル
 
2013年2月23日


背後世界との共振を踊る


この冬のワークショップでは、土方の『病める舞姫』に学びながら、
そこで描かれている背後世界との無数の共振パターンを探求してきた。
土方が志向した生命の舞踏とは、近代の人間の枠を脱ぎ捨てて、
生命としてあらゆる背後世界と多次元的に共振している森羅万象を
踊ろうとするものだ。
ヒマラヤで越冬したジオ、パン、
そしてフィンランドのサンテリ、ハンガリーのガボールは、
からだの闇に潜む多数多様な共振を掘り進め、
日毎に驚くほど豊かな共振と出会った。
わたしも日々新しい練習方法を掘り当てた。
これまでどうしてもうまく抜けだせなかったサブボディ=個人の下意識のからだ、コーボディ=共振するサブボディという便宜的な分別を超えて、
自我や自己の表現にとどまらない生命としての舞踏創造が、
どうすれば可能となるのかが、じょじょに透明になってきた。
今年の共振塾は背後世界との多数多様な生命共振を共創する
これまでにないものとなるだろう。
ワークショップ最終日の来週金曜日にはこの冬の実験すべてを
統合する舞踏公演を行う予定だ。


 23 February, 2013

Resonance with various Behind worlds

During winter workshop, we experiment to resonate with various "Behind worlds" learning Hijikata's "Sick Daning Princess".
We are opening novel dimenssion of creation of Butoh of Life which taking off Ego, Self and all conditions of Human.
Life is always resonating with multiple-dimensional behind worlds. Sick Dancing Princess is infinite rich "Mine of resonance patterns of Life".
What we are trying to create is Multiple resonance of Life and various Behind worlds.

Essense of 1st chapter of Sick Dancing Princess are the followings;
-Gloomy air which invisivle beings are hidden
-Shady things which something is pretending to rest
-Bodies eaten, attacked, invaded and twisted by the various behind world
-Shrink and sensitive attentiveness with behind world
-Sick people who was warped, collapsed and disabled by the multi-resonance with behind worlds
-Unknown and unexpected resonance among those qualia
・・・・・・and so on.


Participants partcipated in these strange resonant qualia and try to dig own darkenss of body, dreams, nightmares, illusions, imaginations, fantasies, emotions and so on. Our darkness of body is not independent, it is resonating each other beyond the borders of self/others, inside/outside, subbody/cobody with so complicated resonant ways which we don't know yet.
This researching is so rich. Participants has experienced so many hard edges and novel creations. We will continue one more week, and perform on the end of workshop, March 1st.


Read more "School Journal"
 
2013年2月10日


ヒマラヤグリフォンの王国


ステップイーグルの大群がネパール方面に旅立ったあとのヒマラヤは
留鳥であるヒマラヤグリフォンの王国となる。
ワシよりも二回りほども大きく、翼を広げれば3メートルにもなる。
鳥というよりは中生代の翼竜のような風格を持っている。
ごくまれに牛などが足を滑らせて崖から落ちて死んだときは、
驚くほど多くのグリフォン、ワシ、ハゲタカ、トビ、カラスなどが集まってさんざめく。
だが、グリフォン以外の鳥たちは、
グリフォンが食べ終わるまで遠巻きにして見守るしかない。
グリフォンの次にステップイーグル、中型のハゲタカ、トビ、
そして最後はカラスの大群が骨までしゃぶる。
数年前の晩餐は2日間続いた。
彼らはまた、チベットでの鳥葬の主役でもある。
死んだ後、自分の肉がグリフォンに転生して、
ヒマラヤの上空高く飛翔することを想像するのは、
なかなかいいものだ。



 
 図1.大脳皮質の6層構造
 
図2 記憶が保存されているグリアの一種アストロサイト(赤)と
ニューロン(青)、手前の管は血管。
実際は大脳の85%はグリア細胞で詰まっている。
 
 図3 グリアはニューロンのシナプス間隙で
神経伝達物質によってニューロン間の信号伝達を制御する。
2013年2月2日


新旧生徒と読者への手紙 3

微細覚を開く



これまで、ふるえ調体を通じてからだをサブボディモードに調整していく方法を述べてきました。
今回は、それがどういうことなのか、
大脳の活動状態をどう変えることなのかを説明します。


1 大脳の表層を休める

大脳皮質は、上図のように6層の柱状の単位が寄り集まっている。
ⅡⅢ層はニューロンによる左右脳の連絡、
ⅣⅤ層が感覚、Ⅵ層が運動に関わっている。
大脳にはニューロンの十倍の数のグリアという細胞がある。
20世紀の脳科学では、グリアは単なるニューロンの支持や栄養補給という補助的な役割をしているものとしてしか捉えられていなかった。
それまでの大脳科学がニューロンに焦点を当てていたのは、
ニューロンの連絡が電気信号を使って行われ、観測しやすかったからである。グリアとグリア、グリアとニューロンの連絡には、
電気信号ではなく、神経伝達物質による化学信号で行われている。
だが、ここ十数年の間に、実はグリアに記憶クオリアが保存され、
グリアがニューロンのシナプス間隙での伝達を制御していることが
解明されてきた。
Ⅳ-Ⅵ層のニューロンは、グリアに保存されているクオリアと共振している。
日常の意識状態は、大脳皮質の表層Ⅱ-Ⅲ層が活性している。
このⅡーⅢ層は左脳の言語中枢と右脳で感じているクオリアを連絡している。

2.深層のグリアに保存されているクオリアに耳を澄ます


瞑想や瞑動とは、大脳表層のⅡⅢ層の活動を鎮め、言語意識を止めることにある。
そして、大脳深層のⅣ-Ⅵ層で感じ取っているクオリアに焦点を当てることが本質である。
ⅡⅢ層の左右脳を連絡するニューロンは電気信号で働く。
これに対して、深層Ⅳ-Ⅵ層で行われているグリアとニューロンの共振は電気信号ではなく、それよりもはるかに微細な化学信号を使って共振している。
上の第3図にあるように、グリアに保存されているクオリアとニューロンは、微細な神経伝達物質を媒介にして共振している。
日常意識状態のように、大脳皮質表層のⅡⅢ層が活性化したままでは、左右脳を連絡する電気信号が強烈すぎて、深層で行われている微細なクオリア共振に耳を澄ますことができない。
瞑想や瞑動において、言語意識を止める必要があるのはこのためである。
サブボディ技法の基礎である各種調体技法は、微細なふるえやゆらぎを通じて、脳心身モードを思考モードから、からだの闇のごくごく微細なサブシグナルに耳を澄ますモードに移行するための技法である。

調体一番のふるえ調体は、冬場に適している。
寒さで固まったからだを微細な震えによって解きほぐし、全脳心身の連絡を活性化しながら、からだの闇のごくかすかなクオリアに耳を澄ます<傾聴モード>に移行することができる。

立ったままでも、座位でも横たわった姿勢でもいい。全身の100兆の細胞が微細にふるえているのに、耳をすまそう。
微細といっても何百万倍も微細なので、最初はなかなか気づくことができない。無意識のうちにはじまる思いを完全に止める必要がある。
まして、脳内で思いを言葉に翻訳する活動が起これば直ちに止める。
脳にこう語りかけると良い。
「言語意識は日常生活では大切なものだけれど、今じゃない。
今は少しの間だけ休んでいていいよ。」、と。
無理に抑えこもうとすると、下意識はそれに頑強に抗う性質を持っているので、そっとなだめながら、休んでもらうほうへ持っていく。
そして、からだじゅうに流れている心地よい感じに耳を澄ます。
快感は、もっとも強い傾性のひとつなので、下意識さんもこれを受け入れてくれる。
そして、この心地よさに導かれて、下意識のからだへの<傾聴モード>に十分移行すれば、快感だけではなく、それ以外の無数の体感がかすかに感じられてくるようになる。
その中でも気持ちの悪い情動をともなう体感に対しては、
意識がめざめて、ストップをかける。
意識はからだのなかのかすかな不快感に対しては、それを無視し、目を背けようとする習性を持っている。そんなものにかかずらわっていれば、
思考や判断の妨げになるからだ。だが、実際は意識は下意識で流れているかすかな快感や不快感にいつも影響されている。
その無意識的な束縛を解いて、逆にそれらの微細かつ多様なクオリアが変容流動している脳心身のあるがままの状態に焦点を当てて、耳を傾けるのが<傾聴モード>である。

微細覚を開き、傾聴モードのからだになってからだ中のクオリア変容流動のままに動くからだになることがサブボディとなることである。
サブボディは単独ではなく、たえず他のサブボディと共振している。
それがサブボディ=コーボディである。

サブボディ=コーボディとなって自由な世界を共創しよう。
世界はここから変わっていく。



2013年1月29日


新旧生徒と読者への手紙 2

ふるえ調体からマルチ共振探体へ




前回の手紙1では、毎朝の調体の習慣づくりの大切さについて
述べました。
今回はふるえ調体から、生命の多次元共振を味わう方法へ、
一歩進めるやり方をお伝えします。


1 生命の呼吸

快適な場所を見つけ、生命の呼吸をします。
どんな姿勢でもいい。
からだ中の細胞が新鮮な酸素を得て少しだけ快活になり、
うごめいたり膨らんだり、しぼんだりしているのをゆったり感じます。
からだに耳を澄まし続けていると、
じょじょに心が鎮まり、やすらぎや心地よさが深まっていきます。
それを心ゆくまで楽しんでください。
(くわしくはここをクリック


2 ごく微細な震え

からだに耳を澄まします。
生命の呼吸の膨らみとしぼみに含まれている
より小刻みな波長の微細な震えに焦点を当てて感じてみましょう。
からだのどこかから、ごくごく微細な震えが自然に始まってくれば
それに従ってついていきます。
からだの細胞たちが、寝ていたときの固定された姿勢から
ときほどかれたがっているのが感じられます。
もっとも気持ちのよいリズムを見つけてそれについていきます。
気持ちよいふるえがからだ全体に波及して、
他の場所に移っていけばそれに従います。


3 さまざまなゆらぎや、ゆすぶり

からだの各部が、いろいろな方向、サイズ、強さで、
ゆらいだり、ゆさぶられたがっているのに身を任します。
上下、前後、左右の三次元方向にゆさぶられると
いままでに味わったことのない新鮮な体感が
からだに満ちてきます。
心ゆくまでそれを味わってください。
ここまでは物理的な三次元での動きです。


4 忘れていた記憶や夢がとき解かれる

味わっているうちに、その感触が忘れていた記憶を呼び覚ましたり、
夢や想像につながっていくかもしれません。
細胞には実に多彩な種類の震えの記憶が保存されています。
寒さ、恐怖、驚きなどの記憶、愉快な震え、感動の震えなど
数えきれません。
からだと思いはつながっています。
ふとした思いつきや、動きが出てくるかもしれません。
からだからひとりでに出てくるものをすべて味わいましょう。
サイズやリズムを変えると、違ったクオリアが出てきます。
その変化を楽しみます。


5 背後世界との多次元共振

ゆれやふるえがランダムな方向に、大きさ、強さをかえて
増幅されていくこともあります。
からだが折れたり曲がったり、ねじれたり、倒れたりするかもしれません。
からだが勝手に動き始めるのに身を任せてついていきます。
生命はいつも宇宙や世界の出来事と微細に共振しています。
地球の裏側で起こった遠い天災や事件を思い出したら、
からだの細部がそれとどんなふうに共振しているか、
耳を澄ましてからだごとついていきます。
現在の出来事だけではなく、過去の出来事とも
いつも共振しています。
ふと子供時代のふるえがよみがえるかもしれません。
かすかに気持ち悪い内臓の感じに触れるかもしれません。
それに触れたら、それを覚えておきながら、
別の部位の違ったふるえにジャンプします。
ひとつの感じや情動に囚われるのではなく、
からだじゅうにある多様な感じすべてに触れていきます。
これが今日のねらいです。
いつも多次元かつ非二元のわけの分からないクオリアと
共振している命の現実に触れていきます。


6 多次元探体

意識は少しでも気持ちの悪い感じに触れそうになったら
それを無視し、否定しようとします。
それは意識の習性です。
でもふるえ、ゆらいでいるうちに、意識は鎮まり、
そんな衝動も安らいでいきます。
すると、最初気持ちの悪いと感じた感じの中にも
意外と面白いクオリアが潜んでいることに気付きます。
それが多次元共振ということです。
いつもひとつのクオリア共振だけではなく、
無数に違ったクオリアがからだになかに満ちています。
それを全部味わっていきます。
いろいろ思いがけないクオリアとの出会いを楽しみ、探ります。
これが多次元探体です。
20分間ほど続けましょう。
好きなように動きながら、
思いがけない記憶や動きが出てくれば
それについていって短い踊りをつくっていきます。
からだの闇には自分では知らなかった創造性が潜んでいます。
サブボディ―コーボディ技法とは
その創造性を全開するためのメソッドです。
お楽しみください。



2013年1月29日


新旧生徒と読者への手紙 2

ふるえ調体からマルチ共振探体へ




前回の手紙1では、毎朝の調体の習慣づくりの大切さについて
述べました。
今回はふるえ調体から、生命の多次元共振を味わう方法へ、
一歩進めるやり方をお伝えします。


1 生命の呼吸

快適な場所を見つけ、生命の呼吸をします。
どんな姿勢でもいい。
からだ中の細胞が新鮮な酸素を得て少しだけ快活になり、
うごめいたり膨らんだり、しぼんだりしているのをゆったり感じます。
からだに耳を澄まし続けていると、
じょじょに心が鎮まり、やすらぎや心地よさが深まっていきます。
それを心ゆくまで楽しんでください。
(くわしくはここをクリック


2 ごく微細な震え

からだに耳を澄まします。
生命の呼吸の膨らみとしぼみに含まれている
より小刻みな波長の微細な震えに焦点を当てて感じてみましょう。
からだのどこかから、ごくごく微細な震えが自然に始まってくれば
それに従ってついていきます。
からだの細胞たちが、寝ていたときの固定された姿勢から
ときほどかれたがっているのが感じられます。
もっとも気持ちのよいリズムを見つけてそれについていきます。
気持ちよいふるえがからだ全体に波及して、
他の場所に移っていけばそれに従います。


3 さまざまなゆらぎや、ゆすぶり

からだの各部が、いろいろな方向、サイズ、強さで、
ゆらいだり、ゆさぶられたがっているのに身を任します。
上下、前後、左右の三次元方向にゆさぶられると
いままでに味わったことのない新鮮な体感が
からだに満ちてきます。
心ゆくまでそれを味わってください。
ここまでは物理的な三次元での動きです。


4 忘れていた記憶や夢がとき解かれる

味わっているうちに、その感触が忘れていた記憶を呼び覚ましたり、
夢や想像につながっていくかもしれません。
細胞には実に多彩な種類の震えの記憶が保存されています。
寒さ、恐怖、驚きなどの記憶、愉快な震え、感動の震えなど
数えきれません。
からだと思いはつながっています。
ふとした思いつきや、動きが出てくるかもしれません。
からだからひとりでに出てくるものをすべて味わいましょう。
サイズやリズムを変えると、違ったクオリアが出てきます。
その変化を楽しみます。


5 背後世界との多次元共振

ゆれやふるえがランダムな方向に、大きさ、強さをかえて
増幅されていくこともあります。
からだが折れたり曲がったり、ねじれたり、倒れたりするかもしれません。
からだが勝手に動き始めるのに身を任せてついていきます。
生命はいつも宇宙や世界の出来事と微細に共振しています。
地球の裏側で起こった遠い天災や事件を思い出したら、
からだの細部がそれとどんなふうに共振しているか、
耳を澄ましてからだごとついていきます。
現在の出来事だけではなく、過去の出来事とも
いつも共振しています。
ふと子供時代のふるえがよみがえるかもしれません。
かすかに気持ち悪い内臓の感じに触れるかもしれません。
それに触れたら、それを覚えておきながら、
別の部位の違ったふるえにジャンプします。
ひとつの感じや情動に囚われるのではなく、
からだじゅうにある多様な感じすべてに触れていきます。
これが今日のねらいです。
いつも多次元かつ非二元のわけの分からないクオリアと
共振している命の現実に触れていきます。


6 多次元探体

意識は少しでも気持ちの悪い感じに触れそうになったら
それを無視し、否定しようとします。
それは意識の習性です。
でもふるえ、ゆらいでいるうちに、意識は鎮まり、
そんな衝動も安らいでいきます。
すると、最初気持ちの悪いと感じた感じの中にも
意外と面白いクオリアが潜んでいることに気付きます。
それが多次元共振ということです。
いつもひとつのクオリア共振だけではなく、
無数に違ったクオリアがからだになかに満ちています。
それを全部味わっていきます。
いろいろ思いがけないクオリアとの出会いを楽しみ、探ります。
これが多次元探体です。
20分間ほど続けましょう。
好きなように動きながら、
思いがけない記憶や動きが出てくれば
それについていって短い踊りをつくっていきます。
からだの闇には自分では知らなかった創造性が潜んでいます。
サブボディ―コーボディ技法とは
その創造性を全開するためのメソッドです。
お楽しみください。



 
2013年1月25日


新旧生徒と読者への手紙 1
                    
毎朝調体をする習慣をつくる




ステップ・イーグルとともにヒマラヤに春が来ようとしています。
今のうちから、毎朝一時間の調体を続ける習慣をつくっていきましょう。
情報洪水に首まで漬かった日常のからだを掃除して、
命の創造性をからだに満たすためにもっとも大事なのが
この毎朝の調体の習慣づくりです。


1 生命の呼吸

快適な場所を見つけ、生命の呼吸をします。
どんな姿勢でもいい。
その日によって、寝たければ横になり、
座位でも立位でも結構です。
その日のからだに聴いてそれに従います。
全身の百兆個の細胞が酸素を得ると、ひとつひとつの細胞が
わずかに活性化し、伸展します。
ひとつひとつはごくわずかでも百兆も集まると、
からだ全体がわずかにふくらみます。
そのふくらみを十秒間から一分間かけてゆっくり味わいます。
ふくらんだり、しぼんだりをゆっくり味わっているうちに
心身がどんどんリラックスを深めていきます。
(くわしくはここをクリック


2  細胞生命の微細な共振を感じる

足の裏の細胞に耳を澄まします。
各細胞が地球の重力や空気、温度、音などと共振して
かすかに震えています。
それは感知できないほどかすかなものです。
最初は頭で想像してみるだけでいい。
私たち人間のからだには百兆個の細胞があります。
足はおそらくその1%ほどとしても、一兆個の細胞があります。
その細胞の生命が重力、空気、音などのいまここの環境と共振しています。同時に各細胞には40億年間の生命史で蓄えてきた
生命記憶が保存されています。
各細胞にたずねてみてください。
「あなたは何歳ですか?」
すべての細胞からはひとしく
「40億歳だよ。」という答えが返ってくるはずです。
それに驚いてください。
細胞たちはわたしたち個人の年齢よりもはるかに年上なのです。
かれらが40億年間の生命史で身につけた生命の叡智によって
からだに起こるさまざまな不調や怪我が知らぬ間に自己治癒され、
わたしたちは生き続けることができているのです。
ヒマラヤの共振塾では、この細胞生命たちから、
生命が行なっている多次元的な共振を学びます。
それが創造性のもっとも大きな源泉だからです。
最初はまず、生命ってなんだろう? と想像してみるだけでいいでしょう。それが生命共振への旅の始まりです。

3 からだの細部のごく微細な震えに耳を澄ます

からだに耳を澄まします。
はじめは何も感じられないかもしれませんが、
命の呼吸を続けているうちに、からだの細部がごくごく微細に
震えていることが感じられるようになってきます。
震えといっても、目に見えないサイズで、ごくごくかすかに
各細胞が何かに共振しているのがただ感じられるだけです。
だんだんゆったりして、心身の緊張がとれていくと
気持ちよくなってきます。
それを味わい楽しみましょう。
足の裏の細胞が震えているのがわかります。
それに身を任せて足の裏がすこし震え始めます。
一番気持ち良いサイズと速度をみつけてついていくと
その気持ちよいふるえがからだ全体に波及していくのが感じられます。
それを全身で味わい身をゆだねましょう。
足の裏から順々にからだの各部に耳を澄ましていきます。
足から、膝、股関節、骨盤、仙骨、お腹、背中、胸、肩、首、頭、顔、そして顎の震えに耳を澄まし、気持ちよい各部のふるえを味わいます。
味わっているうちに、その感触がいろいろな記憶や
夢や想像につながっていくかもしれません。
細胞には実に多彩な何種類もの震えの記憶が保存されています。
寒さ、恐怖、驚きなどの記憶、愉快な震え、感動の震えなど
数えきれません。
からだからひとりでに出てくるものをすべて味わいましょう。

4 からだの各部のゆらぎや、ゆすぶり

もっとも微細な震えから、ときにはそれが少し大きなゆらぎやゆれ、
うねりやゆすぶりになっていくかもしれません。
色々なサイズや速度の変化が起こってくればそれも味わい楽しみます。
膝が笑い、背骨がうねり、肩が上下し、
顎がカタカタ言いだすかもしれません。
いろんな部分から思いがけぬ動きが出てくるかもしれません。
それによって、忘れていた思い出や夢や想像が出てくれば、
それも全部味わい楽しみます。

5 からだ全身の動き

ゆれやふるえがランダムな方向に、大きさ、強さをかえて
増幅されていくこともあります。
からだが折れたり曲がったり、ねじれたり、倒れたりするかもしれません。
からだが勝手に動き始めるのに身を任せてついていきます。
記憶や夢や想像などを思い出せばそれも楽しみ味わいます。

6 自由な探体にはいります

共振塾では毎日、以上のような調体から、
一番気持ちよい動きが出てきだしたところで、
各自の探体に移ります。
20分間好きなように動きながら、思いがけない記憶や動きが出てくればそれを探求して短い踊りをつくっていきます。
毎日ほんのすこしずつ、からだから出てくる創造を貯めていきます。
一年それをつづけて統合すれば、誰のからだからも、
世界でたった一つだけのユニークな踊りがでてきます。
それがどんなに創造的なものであるかは、
このサイトの舞踏祭のビデオや写真で見ることができます。


これは日常の思考モードのからだから、からだに耳を澄ます
リスニングモードに持っていくためのもっとも基本的な方法です。
簡単なものですが、毎日これを続けることで
世界でただ一人の創造者に転生するための秘術に変わるのです。



2013年1月24日


ステップ・イーグルがやってきた



今年のヒマラヤは暖冬で、まだ雪が一回しか降らない。
だが、そんな気候不順とはお構いなく、
いつもどおりステップイーグルがやってきた。

毎年1月から3月まで、インド中に散会していたワシ達が、
ダラムサラに集結し、よく晴れた日に、高度数千メートルまで舞い上がって
偏西風に乗り、ネパールあたりまで東に向かって飛び、
ヒマラヤを越えモンゴル草原で春から秋までを過ごす。
冬場は暖かいインド各地で狩りをして過ごし、
この時期にこの地に集まってくる。
ここは東西に伸びているヒマラヤ山脈が北に折れ曲がり、
最初に偏西風がヒマラヤにぶつかる地点なのだ。
ここで風に乗ればネパールまでひとっ飛びだ。
彼らの旅が終わる3月のはじめには、
イーグルと入れ替わりに生徒たちが世界中から集結してくる。
国境のない世界を実感することのできる
ヒマラヤの早春が始まった。