サブボディ変成の千の高地を見よ

千のプラトー 
  

沙羅 (日本)                   沙沙 沙

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1ヶ月コースを終えて

最初にサブボディホールへと訪れた日、Lee氏は言った。

「今自分が本当にやりたいことをやりたい場所でやっているか自分の身体に聞いてみる。」

私はこの1ヶ月、その自問自答を繰り返し続けていた。

 

2週目の半ば辺り、漸く自身の深みに触れた。近づくことさえ恐れていたもの(トラウマや解離)へと触れた時、自己抑制の効かぬ感情が沸きあがり、対処に躊躇した。だが、下意識へと無意識に追いやられているそれらを「気付く、認識する、拒絶しない、自分の一部であると認める」ことで、徐々にそれらに潜む根底の部分へと深く入り込むようになった。そして、その結果、自身の中で分裂していた様々な人格の自己統一を図ることができた。

しかし、彼がそれらを「取り除いてくれる」わけではない。彼の編み出したメソッドの数々が、それらと向き合うきっかけを与えてくれるのだろう。

1ヶ月を振り返ると、辛く苦しかったこともあった。だが、自分自身を知った今、何にも縛られず何にも捉われない、在るべき姿の自分が居る。

 

見えない敵程怖い。知ってしまえば然程怖くない。

 

最後の日、Lee氏は最初の日と同じ言葉を言った。

私はこれからもその自問自答を繰り返し続けるだろう。

 

ここで出会えたかけがえのない友とLee氏に心から感謝したい。

                                                   07/04/06   沙羅



※ここに書かれているトラウマや解離域に触れるときに起こる問題への対処の仕方について、沙羅とLeeの応答は以下のとおりです。(舞踏学校日録 2006年3月23日)

からだの闇の下層へ降りる

今日はじっくりからだに聴き入ることからはじめた。

座位でからだを回しながら、自分にとってもっとも気持ちのよい速度と大きさを探り当て、下意識モードの心身状態になって、からだの闇に耳を澄ませていく。

まず、どんな短いサブシグナルがやってくるか。映像イメージ化、ささやきか、体感か、……それで、自分の開いているチャンネルを知ることができる。

それから、そのサブシグナルが出てくる、もう一つ下層の闇に降りていく。安全欲や、快適欲、つながり欲、自己実現欲など生存諸欲求が渦巻いているあたりだ。その領域ではいつも安不安、快不快、係不係、全不全、活不活といった根底的な生存クオリアがゆらいでいる。そのクオリアのざわめきを聴く。

そして、さらにその下方に、自分から解離されてしまった、トラウマや、深層記憶、影の人格、解離分身、ノット・ミー、などのくぐもりが封印されている最下層の暗がりがある。自分が感じたサブシグナルがそれら最下層のくぐもりと共振するのを探る。それらもっとも醜くみすぼらしいサブボディが、じつは世界の果ての不幸とさえ共振できるもっとも深い共振力をもっているのだ。

一人の生徒から、先週以来、このクラスで、そういうものに触れそうになることがよく起こる。そのときどうしたらいいのか? と質問された。

そう、それはもっとも重大な問題だ。

私の答えは次のごとくだ。

1 それこそ君のサブボディだと気づく。

2 サブボディを自全(自分の全体)の一員だと認め受け入れる。たとえ、どんなに醜い、みすぼらしい変なものであろうとだ。

3 そのサブボディと友達になる。長く付き合っていく。

4 そのサブボディになりこんで踊る。

5 踊った後かならずきちんとサブボディを沈静化して日常体にもどる。

6 じょじょにそのサブボディの癖が分ってくる。

7 踊りの世界に解放されると、暴発する危険は少なくなる。

8 それでも暴発しかけたときは、ここにいる全員で抱きしめる。

――以上が、今私が見出している答えのすべてだ。それでもどうにもならないときは、相談してほしい、一緒に何とかしよう、と答えた。

実際、私は今日までたった一人でサブボディの棲む暗がりに下りて旅をしてきた。先導者が見つからなかったからだ。ずいぶん危険な目にあってきた。思いがけぬ殺意に満ちた自分の解離分身が激発してきたこともある。自分を殺害しようとする衝動に駆られたこともある。とんでもない予期せぬことが起こる。ユングも何度も無意識に食われかけたと危機を語っている。先導者なしにこの世界に降りることは絶対に勧められない。自殺行為だからだ。でも、うまく沈静化する技法を身につけつつ、少しずつ降りていけば、これほど創造の可能性に満ちた豊かな世界もまたとないのだ。危ないスレスレ、生死ギリギリの細い一線だけがある。サブボディ技法とはその一線上を降りていく技法なのだ。




●読者からの反響ワールドリゾーム共振掲示板より)



しょろ
2006/04/12 21:11

Especially in my case, Sara as a physical performer and Aiko Kobayashi as a dailly body was completely separated, but now they become oneness.


沙羅さんのこの体験記と、写真やビデオがとても透明に見え、共感しました。
サブボディ自体が入ってきて、ゆさぶるように自分の内部の中にいるように話し始めるような感じが不思議。
一緒に踊りたくなってくる。
leeさんの疾走速度もすごい!
みすぼらしさに序破急、鬼に金棒という感じがします。




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沙羅は今日本で、フィジカルアーティストとして幅広い活動を続けている。踊りのワークショップも開催している。ブログも面白い。

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