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十体論
応用・十位十変
 
2015年5月23日

 十位十変

一時間かけて、からだの闇のすべてを踊るためには、
十体を踊るのみならず、それぞれの体で、
意識して十の体位・体高の変化を踊るようにする。
そして、十以上の変容の仕方を工夫する。

土方も、植物の展開、板の展開、気化、物質化、女体化、獣化、キメラ化、二次元化、一次元化など、X還元技法によって生涯さまざまな変容法を工夫しつづけた。

わたしも若年の頃から、無数の変容法を工夫し続けてきた。
その一部をご紹介しよう。


平面生物
完全な二次元世界で動く、粘菌かアメーバのような生き物になる。ただ体液の密度を運ぶことによって、ゾルゲル変化で動く。

流体ローリング
柔らかくゆでたスパゲティか、濡れ雑巾となって床の上を捻転する

濡れ落ち葉
個体だがなお幾らかの流体性も残っている、柔らかい濡れ落ち葉のようなからだで動く。

枯れ葉
乾ききって固形化した形のまま風に吹かれて動かされる。

転石
石になって形を固定したまま転がる。

板の展開
「静かな家」にある。からだの各部が二次元の板か棒になる。
それが組み合わさって箱や船などの三次元に展開していく。

傀儡起き
誰かに操作されて動かされる事によって、姿勢を変えあるいは立ち上がる

気化
からだの一部から気化する。

物質化
気化したからだが、地上のものの姿を借りて物質化する。

胎児位
坐骨を床につける胎児の姿勢で、細胞から胞衣、初期胎児後期胎児となって胎界を遡行する。

獣位
四足の獣、あるいはさまざまな生き物に成りこむ。

祖型位
獣と人の間、原始の人となる。大昔の人はみな元型や祖型の憑依に脅かされ続けた。それをみな引き受ける。

立位
近代人の立ち姿。そこから何らかの要素を削減・増幅することによって、さまざまな変成をおどる。

老人位
加齢によりからだの無用を知った老人が腰をかがめ、気配りと縮みによって歩く。

女体位
性転換し、男は女体に、女は男体に変容する。骨盤、肩甲骨の配置を変える。

空中位
ときに空に舞い上がる。特定の空中姿勢を焼き付ける。

二次元化
三次元の存在から一次元を削減して、二次元の平面になる。

一次元化
さらにもう一次元を削減して突っ立つ棒、横たわる棒になる。



(この項は「十体論」にも収録します)

「十体論」を読む

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