舞踏論   土方巽に捧げる

第26章 X還元と再生



Xによる還元と再生は、

土方が長年のからだの闇の旅から掴み出した沈理の精髄である。

異次元のほとんどすべての奇妙な現象をこの一語で管理できると言っていいほどだ。

そこは生命共振の非二元多次元世界なので、三次元や四次元の低次世界では

ありえないとみられていることがいとも容易に起こる。

次元を超え、時空を超えてあらゆるものが別のものに変容し

絶えず変転している。

 

「静かな家」第2節で土方が強調した重要事項―

 

2 重要

 

「死者は静かにしかし限りなくその姿を変えるのだ

彼等は地上のものの形をほんのふとした何気なさで借用することも珍しくない。」

 

死者の変容の自在さを統括する論理もX還元と再生である。
X
は任意の要素でいい。

だが、なんでもいいと言われると想像できないのが私たちだ。

このX還元と再生は八つのチャンネルに分けて捉えるとその全貌がくっきり浮かび上がってくる。

還元と聞くと難しいが、なに算数のマイナス記号だと捉えればいい。

粗大な日常体から、どういう要素を取り除くと(X還元すると)、

どういう衰弱体ができあがるか。
そして差し引いた要素を加えてもとに戻すのが再生だ。
この可能性は無限である。

各チャンネルごとのX還元してできあがる衰弱体のサブボディと

それが群れになったコーボディを次の表にまとめてみた。
この坑道はまだ掘りはじめたばかりだが、無限に深く豊かだ。
サブボディとコーボディの無限の創造の泉だ。
すでに今年の生徒たちは無限のバリエーションを生み出し始めた。

衰弱体を調理するためのレシピ一覧表として味わっていただきたい。

 

チャンネル

X還元

(日常体から何を

マイナスするか)

還元された

衰弱Subbody

還元されたサブボディが群れになる
衰弱
Cobody

からだ

粗大なからだ(粗大身)

微細身

灰柱

気化体

魂 

微細身の群れ

灰柱の群れ

流れる霧

人間の粗大なサイズ

ボトムボディ

箱に詰められたからだ

転石

三次元からマイナス1次元

2次元のからだ

紙、板、壁、粘菌

剥がれる壁のポスター

三次元からマイナス2次元

1次元のからだ

棒、杭、柱

棒杭の林

 

動き

粗大な動き

微細な震え、ゆらぎ、

灰柱の群れ 

速度

微速動、超スローモーション

微速動の群れ 

動きそのもの

動けないからだ
静止

傀儡 

傀儡の群れ

動きの管理力

不随意な動き,

手ぼけ、ヨイヨイ

フラマン

ヨイヨイの群れ

ビジュアル

 

見る目

目腐れ

目の巣

複眼

秘膜

目腐れの群れ

オーディオ

 

人間の発声

12音階音楽

 

体腔音

ヘゲモゲラ言語

死者の囁き

 

サイレントシャウトの群れ

 

発声

サイレントシャウト

サイレントシャウト

情動

人間の表情

床の顔

森の顔

動く森

人間関係

社会的役割

家族役割

性別

年齢

間腐れ

沈理の出会い

宿命的出会い

間腐れの群れ

世界像・自己像

人間

自己

自我

民族

国家

無限変容

生命共振

変容世界

異次元開畳

元型

元型創造

自在元型群

思考

思考

言語

二元論的判断

共同幻想

生命の気づき

 

 

 

 

 

 





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