舞踏論   土方巽に捧げる

第23章 背後世界


現代人が生命の現実を見失って久しい。
生命が生きているのは物理的な四次元時空に限定された現代の合意的現実の世界ではない。
そんな合意などはたかだかここ2,3百年の近代社会でかりそめに成立したものに過ぎない。

生命は、単なる物理的次元のみに存在するのではない。
物理的世界と物理学の対象とならない精神、心、想像、
総じて幻想的な世界に相わたって存在している。
虚と実が重層的に混淆する多数多次元のクオリア共振として存在している。
この生命特有の存在仕方を人間は長い間捉え損なってきた。
それは生命の誕生と同時に生命は、
それまでの宇宙には存在しなかったクオリアという幻想的なものを感知し始めたからである。
生命とともに物質でもエネルギーでもないクオリアという独特の幻想的なものが登場したからである。


●ここまで、生命論、透明論と共有●
そうか、ここで初めてすべてが統合し始めるのだ。








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