第13章 創発と持続 命の特性は絶えず創発しつつ自己を維持していく点にある。 この点に関して新しい観点が発見された。 自我を止め、ただの生命になる、生命瞑想を続ける中で 命を構成しているひもの共振パターンになりこむことで なぜ、命は創発という特性を持たざるを得なかったのかが いよいよはっきりしてきた。 命は常にあらゆるものと共振し、 現幻二重のクオリアとも共振し、 おどろくほど複雑な多次元をゆらいでいる。 何も人間の命でなくともよい。 アメーバでもバクテリアでも、 命はいやおうなく、重力とも、日光とも、空気とも、 水とも、音とも多次元的に共振せざるを得ない。 これは命が地球上に生まれた当初からの宿命だ。 むしろ、命はあらゆるものの中で、もっとも 高度に共振する存在だといえる。 命を構成しているひもの共振パターンを思えば これはもっとはっきりする。 命を構成する一定のひもの共振パターンがあったとしても それは常に外界の事物のひもの共振パターンとの いやおうない共振のなかに置かれている。 命がその恒常性を保とうとすれば絶えず、出会う新しい ひもの共振パターンとの間で、生き延びる共振パターンを 創発し続けなくてはならないのだ。 命とはいわば、この恒常的に創発し続けるところに その本質があるといえよう。 命以外のなにものも、このように恒常性を保つために 創発し続けているものはいない。 無機物は他のあらゆるものとの間に起こる共振を ただ受け入れるだけである。 いのちもまた、他のあらゆるものとの間に起こる共振を 受け入れざるを得ない。 だが命が命であるためにはそれだけではすまない。 自己の共振パターンを維持しつつ生き延びるためには 絶えず新しい創発が必要なのだ。 酸素と出会えば酸素との出会いの中で 生き延びる呼吸法を発明する必要があった。 気候の寒冷化や温暖化のうねりに応じ その都度新しい生き方を創発し続けてきた。 その都度、命を構成するひもの共振パターンは 新しく発明しなおされていった。 この観点から命を定義すれば、次のようになる。 「 命とは自分を構成する一定のひもの共振パターンを 創発的に持続していく存在である。 」 創発と持続、この二つの要素が一個二重に 働いているのが命の特性である。 |
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