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第5章 クオリアの生体浸透性

生命とクオリア

クオリアは生き物のからだにしみこむ。
そうとしか言いようがない。
アメーバや粘菌は目も鼻も口もないが
驚くべき種類のクオリアを感知している。

単細胞生物が太陽の光を受けると
細胞の原形質内の光受容たんぱく質が
変成する。
それによって生体は光のクオリアを感知する。
光が透過や反射によって去った後でも
生体内の光受容たんぱく質の変化によって
生体は光のクオリアを記憶することができる。
また同じような光を浴びれば
以前と同じ光受容たんぱく質が変成し
記憶どおりのことをからだに再現する。
こうして生体は光のクオリアをからだにしみこませるように
理解し、それを生命の維持に都合のよいように
利用するすべを創造していったのだ。

そのほかのクオリア、重力や化学物質や音なども
生体内に独自の形でしみこみ
生体はクオリアにしみこまれることによって
生じた自らのからだの変化を通じて
クオリアを知るようになるのだ。
いわば、身をもって知るという形で
生体はクオリアを知る。

生命は、宇宙で唯一クオリアを感知し、
それを自己維持と創発のために利用できる存在だ。
生命体以外にクオリアを感じ、
ましてそれを自己維持や創発のために利用している存在はない。

生命とクオリアの親和性は
どちらも11次元で振動するひも共振パターンのうち
微細な7次元に折りたたまれたままの
微細共振に依存している点だ。
ひも理論によると、
11次元の時空のうち
三つの空間とひとつの時間次元が
ビッグバン以来膨張し、
現在の物質とエネルギーによって
成り立つ宇宙を生成した。

だが、ひもは粗大な4次元だけではなく
微細な次元に折りたたまれたままの
微細7次元でも振動している。

クオリアはその微細次元で共振している。
生命もまたその微細次元で発現した。

どちらも微細7次元で振動しているひも共振の
パターンの変化によって生まれたのだ。

●エネルギーとクオリアの違い

もう一度整理して言おう。
11次元のうち、粗大4次元にまで拡がるひもの共振パターンは
物質の質量やエネルギーを生んだ。

E=mc二乗

というアインシュタインの相対性原理の
公式が現しているように、
物質の質量とエネルギーは相互転化可能なものである。
つまり物質とエネルギーは実は同じものであることが明らかにされた。

クオリアや生命は
物質やエネルギーとは根本的に異なるものである。
だが、その実はどちらもひもの共振パターンの変化によって
生み出されたものだ。

クオリアとエネルギーはなにが違うのか。
どちらもひもの共振パターンによって
生じているものだが、
大きさが桁違いに違うのである。

エネルギーはインフレーション宇宙に
拡大するほどに大きなものだ。
だが、微細な7次元でのみ振動している
クオリアは、恐ろしく桁が小さいエネルギーしか持たない。
エネルギーの度合いが何兆桁も違えば
根本的に別物に転化する。
量が質に転化するという
弁証法の公式を持ち出すまでもない。

エネルギーもクオリアもどちらも
ひもの共振パターンの変化によって
生じるものだが強さが何兆桁も違う。

粗大次元と微細次元の差はそれほど大きい。
想像もつかないくらいの桁違いの差異なのだ。
どうかこのエネルギーとクオリアとの間の
何兆桁もの差異をじっくり想像し
からだで味わってみてください。

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