| 探体法16 ゆらぎ立ち |
ゆらぎ立つ。 脚のかたち、足のかたちをさまざまに変え、 踏み方をほんの少し変えるだけで、 違ったクオリアがからだを駆け抜ける。 仙腸関節の開閉、 膝のゆるみ、 足の土踏まずの反り具合、 踏み点、 重心の注ぎ込み方、 一つ一つを微細に変え、 さまざまなゆらぎをまとった立ち方を知る。 両足の足幅(スタンス)を変えて踏む。 両脚を付けて立つ。 少し開いて立つ。 かなり開いて立つ。 大きく開いて立つ。 仙腸関節を開き、閉脚(ターンイン)で踏む。 仙腸関節を閉じ、開脚(ターンアウト)で踏む。 土踏まずの甲弓を丸めて踏む。 土踏まずの甲弓を平たくして踏む。 つかみ足(足指と踵で床をつかん)で踏む。 爪先立ちで踏む。 足刀(小指側の側面)で踏む。 足峰(親指側の側面)で踏む。 踵で踏む。 ひざを緩めて立つ。 踏み込んだ同じ脚に地球からの反作用を通す。 踏み込んだのと反対の脚に地球からの反作用を通す。 足裏を滑らせて動く。 立つということの微細さの限りを味わい分ける。 これらの立ち方、ゆらぎの通し方、 踏み方の変幻を学びながら、 からだとからだの闇に起こる微細なゆらぎに耳を澄ます。 足の形や踏点をさまざまに変奏して踏み、 ありとあらゆるゆらぎをからだに通す。 そのゆらぎの中に、自分固有のサブボディからの サブシグナルを聴き込んでいく。 かすかな固有のクオリアのゆらぎを捉えたら、 それに従い、乗り込み、増幅していく。 立ち方や歩行の練習は、 型の習得にとどまらず、それを超えて サブボディの探体の豊富化として捉える。 すべては、創造のきっかけをつかむためのものなのだ。 この原理を身につけること。 立つ、踏む、歩く、倒れる、転がる、……すべての動きの中に 自分固有の微細なゆらぎを探し、聴き込むことから始める。 |