調体法10 動体技法


動くからだには、静寂体にない特徴がある。
それは、動くからだは常に無数のチャンネルのクオリアが、
共振しつつ変容流動していることだ。

静体技法と動体技法

日常体を鎮め、サブボディモードに入っていく方法に、
静体技法と動体技法がある。

静体技法は、ゆらぎ瞑想などを通じて
限りなくからだを鎮めていく。
日常体が対応する粗大な刺激に対し
サブボディが使うクオリアは
何万分の一以下というかすかなものだ。
日常体を限りなく鎮めることでそのかすかな
サブシグナルをキャッチできるようになる。

これに対し動体技法は、
日常体が行わないような動きをどんどん行っていく。
日常体はごく限られた動きしかしないという
囚われの中にあるからだ。
その囚われを脱するようにあらゆる奇妙な動きを試みる。
動いていると<からだが思いつく>ということが起こる。
ふとこんな動きをして見たいという動きの思いつきだ。
それに直ちに従う。どんな動きでもいい。
奇妙奇天烈であればあるほどいい。
それにからだごと乗り込んでいって楽しむ。
そして、動きの中で次々と別のチャンネルを開いていく。
動きながら映像チャンネルを開く。
獣目になって獲物を捉えたり、逆ににらまれたり、
内部の闇を覗き込んだり、闇のゆらぎをみつめたりする。
これも日常体が行わないような目の動きを楽しむ。

つぎに、音像チャンネルを開く。
からだを楽に動かしながら、
体腔いっぱいに空気を吸い込む。
そして、のどをリラックスさせ、
体腔から自然に出てくる体腔音声を楽しむ。
日常体の人間の声や歌ではなく、
それ以外の音や声がいくらでも出てくるのを楽しむ。

そうしていると感情チャンネルにつながる。
出てくる体腔音声が、奇妙な情動や感情と共振する。
死者の声に聴こえたり、苦しみもがく末期の声に聴こえたり
何かとのいさかいの気配を帯びてきたりする。
つられて出てくる感情に乗り込んでみる。
するとまた思っても見なかった展開になる。
意外性を楽しん出さらに乗り込んでいく。

感情の動きは当然人間関係チャンネルにつながる。
誰かとつながりたいのにつながれなかったり、
誰かとのかかわりの世界が広がったりする。
見たこともないような想像上の奇妙な生き物との間に
これまで体験したこともないかかわりが生まれていく。
思わぬちょっかいを出されたり、邪魔されたり、
予期しないことが次々と起こる。

さらに世界像=自己像チャンネルが開く。
周りの世界がとつぜん変貌する。
狭まってきたり、液化していったりする。
世界像の変貌に自己像の変貌が対応する。
泳いだり飛んだりする生き物にきみは変わる。

そこまで行ったら、もう何もかも自在になる。
多次元変容流動するサブボディの世界に入ったのだ。
あらゆるチャンネルから別のチャネルへ自在に移っていく。
さらにチャンネルなどの制約が消えて
チャンネルに分化する以前のクオリア流動を楽しめるようになる。
クオリアの超伝導状態ともいえる世界が開く。
そこでは、からだの内外という仕切りや、
自他という境界、心身の区別、類と個の違いなど
日常世界のありとあらゆる境界が消えていく。
クオリアの世界にはもともとそんな仕切りなどない。
それは日常世界の幻影に過ぎないからだ。





★関連技法静寂体になる

| コメントを書く |メールを送る |サブボディ舞踏スクールホームページ |  

←BACK ■ NEXT→