調体法9 衰弱体への透脱


●衰弱体への調体

まず、からだを、原生的なしかたで動かし、闇と交感しつつ動めき狂い、日常心身のあらゆるこわばりと囚われを解く。

そののち、その動きで粗大なからだを燃焼消尽しつくして、衰弱体に透脱する。

ひざを緩め、からだの各部位が微妙にいつも上下左右にゆらぎ、無数の異世界と関わっているからだに変成することがこの調体の核心である。

●闇の手触り

1.ペアになり、一人が目隠しをする。もう一人が手を取り、外界を案内する。目隠しをした人の安全を確保しつつ、20分ほどさまざまな環境に連れ出す。土、砂利、石、草原、などを歩きながら、想像の中で膨らむさまざまな闇のクオリアを探る。闇の中に実にさまざまなクオリアがさまよっていることをからだで確認できればよい。終われば交替する。

●闇にゆらぐ

2.脚を前に投げ出して座り、前後にゆらぐ。足を開閉しつつ、足の裏で物をつかみ、放す猿だったころの足の動きを思い出す。

3.開脚して座り、左右にゆらぐ。やはり脚は左右のものをつかみ放す動きを思い出す。

4.片足を前に、もう片足を後ろに回して座り、からだを回転させる。

5.前の脚を両手でかかえ、背中に呼吸を回す。

6.ヨガのからだをねじる姿勢をとり、ねじったからだに呼吸を通す。

●闇を毟る

7.足で、闇の中に生える果物をもいで口元に運び食う。闇の中に毛の生えた大きな鳥が棲んでいる。その鳥の毛を毟(むし)って食う。食べかすを遠くへ吐き出す。

8.手で闇を毟る。さまざまな場所にいる妖怪を捕まえては毟って食い、はき捨てる。

9.口で直接妖怪に食いついては毟って食べ吐き捨てる。

10.舌で妖怪の骨髄や脳隋を啜て食べ、吐き捨てる。

11.目で毟って食い、耳で食う。

心身を闇に放つ

12.内臓がランダムに踊りだす。心臓がおおきく伸縮し、肺が浮遊する。胃がさまざまな方向へ走り、肝臓が魚になって泳ぎだす。小腸は空間に大きく広がってくねり踊り、大腸がのたうつ。膣が飛ぶ。腎臓が回転する。食道が歌い、脳が世界中に神経細胞を放り出す。

13.立位で、また床の上で、上の7から12を使って、心身を燃焼しつくし消尽する。

心身が焼尽透脱した衰弱体になって立つ

14.心身の力をすべて透脱する。ひざや脚が内股外股に不規則にゆらぐ。からだの各部位の細胞がめいめいの方向へ微細にゆらぐ。

15.さまざまなクオリアが内と外を自在に行き来し、微細に変容流動する。

16.何人かで衰弱体になりランダムに進む。

17.からだの各部位が他の人のゆらぎに共振する。

18.違った部位が、それぞれ違った人の動きに共振する。手はAに、顔はBに、脚はCにそれぞれ共振してゆらいでいる。多次元八方破れのからだになる。

●闇と交感するサブボディの<序破急>

19.内外、心身が透脱した透明体になって、20分間の探体に入る。からだの闇を探り、衰弱体のサブボディの<序破急>を見出す。

 

★関連技法→衰弱体共振

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