| 調体法8 眼顔息声脳体混淆 |
●脳みそをかき混ぜる調体 1.あらゆるチャンネルで、動かされるクオリアを味わう からだの一部が他の力に動かされる。 まずは体底(仙骨あたり)から順に、 さまざまな方向のさまざまな強さの力を受けて動かされる。 腹、背、胸、首、頭、顎、鼻、目、耳など あらゆる部位がさまざまなものに動かされる。 物理的な力で動かされるだけではない。 さまざまなチャンネルは実はすべて外界からの 影響によって動かされている。 クオリアはもともと受苦的なのだ。 重力、光、音、すべての五感の感覚は受苦的である。 腰が誰かに突かれる。 背中を思い切りどやされる。 肩にそっと母の手が置かれる。 首が誰かにつままれる。 胸に槍が刺さる。 石が腰に当たる。 耳に蚊が飛び込む。 顎が誰かに引っ張られる。 目に真っ赤なマグマが近づいてくる。 何かに驚く。 すぐ疑いの目で見る。 鼓膜が大音響で潰される。 あくまのささやきが耳をくすぐる。 舌が釣針で引っ張られる。 誰かに抱きとめられる。 顔がつぎからつぎへとくしゃくしゃに変わっていく。 息と声がランダムに変わる。 2.悪魔に脳みそがかき混ぜられる 悪魔が頭蓋骨に穴を空け、そこから金属棒を突っ込んで 脳みそをかき混ぜる。 ――言語中枢をかき混ぜられて、ことばがめちゃくちゃに出てくる ――記憶中枢をかき混ぜられて、あらゆる時代の記憶が一時によみがえる。 ――情動中枢をかき混ぜられて、無数の情動が次々と入れ替わる。 ――体感中枢をかき混ぜられて、すべての体感が入り混じる。 ――動きの中枢をかき混ぜられて、ランダムな動きに衝き動かされる。 ――世界像=自己像中枢がかき混ぜられて、とんでもない世界像が入り混じる。 ……この練習を続けていると、じつはいつも無数のクオリアが 脳内で渦巻いていることに気づかされる。 その渦巻きを増幅するだけでだれでも、それらの 潜在的なクオリアを活性化することができる。 脳とクオリアの秘密に触れることのできる練習だ。 今までで見つかっている、もっとも高度な調体のひとつだ。 (もうひとつは、まだ書いていないが「カラビヤう調体」と呼んでいる 自分をひもの振動に同期するものだ。) 一月のコースの終わりの金曜日のサブボディ・コーボディシアターの前には 必ずこれを行うことにしている。 一月の間にみつかったサブボディの間に、 順不同・無作為な関連があることを思い出させてくれる。 からだの闇にまだ残っている囚われが、ばらばらに解体していく。 からだの闇はじつはどこからどこへでもつながっているのだと いうことを思い知らせてくれる。 |