静かな一人きりになれる場所を見つけて座る。
あぐらなど楽な姿勢で座って、ゆっくり腰を回す。
両足を前に投げ出す姿勢や、横に大きくひろげるのもいい。
静かに長い呼吸をしながら、骨盤からゆっくり回す。
しばらく続けていると、一番気持ちのよい速度が自然に定まってくる。
きもちいい速度が見つかったらその気持ちよさに全身をゆだねていく。
からだ中に呼吸と腰回しから生まれるゆらぎが伝わっていく。
水平の円を描く腰の動きが呼吸によって上体に伝わり、
不定形なうねりがからだに生まれてくる。
それと共に、なんともいえない心地よさが
全身にさざなみのように広がって行く。
とにかくただゆっくり腰を回し続ける。
全脳心身が気持ちよさに包まれるまで続ける。
そのうち、顔も緩んでくる。
口をだらんと開けたくなればそうするに任せる。
目もうつろになる。
うつろに虚空をさまよわせるといい。
一回一回の吸う息、吐く息のリズムもいろいろ変化させていく。
続けていくと、えもいわれぬ快感がからだを駆け巡りだす。
からだ中で起こっている微細な体感の変化に耳を澄ます。
こわばっていたり、緩んだり、温かく感じたり、寒くなったり、
重くなったり、軽くなったり、ごくごくわずかだがからだがいつも
微細に変動していることに気づくはずだ。
その微細な変化をとことん味わう。
味わっているうちに楽しくなってくる。
からだの中にこんなに微細な変化が刻々と起こっていたなんて!
そう、そこには味わい深い劇場がある。
からだの闇の中で繰り広げられているゆらぎの劇場の観客になる。
それを好み、それを味わい、それを楽しむ。
それがゆらぎ瞑想のすべてだ。
――ここが、サブボディメソッドの最初の入り口です。ようこそ。
この、からだを駆けめぐる微細な快感は、おそらく内呼吸とゆらぎによって、全身の細胞が快く共振することから来ている。ひとつのクオリアを順々に隣接する細胞に共振伝達していくときに、細胞が脳にエンドルフィンなどの快感物質を放出するよう情報伝達物質を送り出す。「I am OK!」という生体信号だ。血流と神経がそれを脳に伝え、脳内がエンドルフィンなどの快感物質で満たされる。わたしたちの生体を構成するひとつひとつの細胞はまたひとつずつの生きた生命であり、生命はいつも共振を求めている。サブボディメソッドを学べば学ぶほど、そのことがだんだん鮮明になってくる。
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