| 7 共振体への変成 |
これまでに述べてきたことは 一言に尽きる。(参照・「共振論」) すべては共振している。 それは分別知が刷り込まれた意識には なかなか分からない。 からだごと、ゆらぎ、命になり、 細胞になりこむことで、意識を鎮め、 実際に起こっている共振を じかに感じ取れるからだに変成する。 共振原理を体現するからだになってはじめて すべてが共振していることが分かる。 疑いようもなくわかる。 命にとって大事なことは、頭ではなくからだで分かる というやり方で身につけるしかないのだ。 生命ゆらぎ 毎朝目が覚めると、なにかする前にたっぷりゆらぐ。 一晩動かさずに寝たからだは、 朝起きるとがちがちに固まってしまっている。 その硬いからだのまま一日を過ごしてはならない。 そうすれば一日分の共振を損失する。 一日をすってしまうことになる。 共振を感じることのできる揺れ動くからだになることで 毎日をはじめる。 座位でも立位でも臥位でもいい。 どれがいいかからだに聴き、日によって変える。 最初は背骨から、ついで四肢五体すべての部位が あらゆる方向にゆらぐからだになっていく。 想像上の尾が地底で何ものかにゆらされるので 自分の背骨がゆり動かされると感じてゆらぎ始めるのが 意識を鎮めていくのに一番いい。 自分で動くのではなく何かに動かされているからだになる。 これが第一の変成だ。 そして、じょじょに骨盤からゆらぎ、胸からゆらぎ 頭からゆらぐゆらぎに変わっていく。 八方にゆらぐ。時計方向にゆらぐ。 崩れていって盛り上がる原初ゆらぎでゆらぐ。 頭から突っ込んでいく獣ゆらぎでゆらぐ。 さまざまな次元方向にゆらぐ。 ゆらいでいるうちに心地よさがからだに満ちてくる。 気持ちよさが満ちたからだになる。 これが第二の指標だ。 その気持ちよさのなかで、自分が分有する生命が 世界と共振しゆらいでいたことを思い出す。 現代の人間は自分を固定したものと思いなして 命がいつも世界と流動的な相互作用を持って 動いていたことを忘れている。 一日をゆらぎからはじめるのは 自分が分有する生命がつねに世界と共振し 流動していることを思い出すためである。 自分が人間であるという思い上がりを捨て、 何も考えず、ただ心地よくゆらぐだけの命に帰るのだ。 細胞共振 からだのあらゆる部位がほぐれ、 世界との原生的な動態感覚を取り戻せてきたら ひとつひとつの細胞の生命になりこむ。 自分が人間である結構を解きほぐしていく。 胴体と腕は必ずしも人間ロボット型に繋がっていなくてもよい。 脚も頭も好きなほうにずれていってよい。 人間であるという囚われから脱し、 60兆個の細胞生命になる。 細胞と細胞の微細な共振と共振がつながり、 60兆の流れる細胞群体になる。 いつも揺れ動いている流動体になる。 ここまでくれば、まずは頭から尻まですっぽりと 共振体への坑道に入ったことになる。 流れているうちに流体の粘度が変わる。 ゾルからゲルへ、流体から固体へ 多数多様な速度へ、強度へ、温度へ、 絶えずフレキシブルに変化していく。 マルチチャンネル共振 現代の人間の意識にとっては視覚の役割が特化して大きくなっている。 視覚から入ってくる映像チャンネルの情報が肥大すると 他のチャンネルのクオリアが辺縁化される。 白目半眼、あるいはもっと視覚を制限し 瞑眼開口して痴呆顔となることがもっとも あらゆるチャンネルを等価に開いている生命に近くなれる。 全身60兆個の細胞がてんでにそれぞれのチャンネルをひらいて 世界と共振し、その共振と共振が共振しあうことで 脳心身におこるあらゆる出来事が生起する。 からだの各部の細胞がめいめいに次のクオリアと共振している さまを想像してマルチ共振体になりこんでいく。 重力、光、音、空気、風、温度、記憶、夢、 情動、想像、関係、世界、思いつき、ひらめき、....。 時を超える 「いまここ」のクオリアと、「どこでもない」、 「いつでもない」クオリアが混交し共振するに任せる。 じょじょに非空非時に漂いだす。 現在の時間性から、小児、幼児、乳児、胎児期のクオリアへ、 そして、人間になる前のありとあらゆる下等生物時代から 最初の単細胞生命まで、 さまざまな時の生命クオリアと共振する。 空間を旅する 日常的人間のサイズから別のサイズの空間に飛ぶ。 巨大な銀河宇宙からミクロのひも共振まで、 あらゆるサイズの空間に伸縮する。 時間と空間が多次元の共振によって 無限に変容していく。 共振原理を体現するからだ あらゆるものが共振している。 それが世界の実態である。 主観も客観もない。自己と他者、内と外、上と下、1... これらの境界は全て日常世界の人間の目にだけ浮かぶ幻影である。 あらゆるものを共振の相において捉えなおし、味わい直す。 共振と共振がつながって何かが起こる。 共振原理をからだで体現する存在になる。 からだと意識と下意識の間で起こっているすべての 物事がどういう共振のつながりによって起こっているのかが 透けて見える透明な共振体に変成する。 ![]() カラビヤウ共振体になる グーグル画像サーチなどで「Calabi Yau space」を検索し もっとも惹かれる画像をダウンロードする。 パソコン画面で見てもいいし、印刷してもいい。 それを眺めながら、 この世のあらゆるものが微細11次元で 振動しているひもたちの共振パターンの変化によって 生みだされていることをからだで想像する。 ちょっとしたコツがある。 カラビヤウ画像では描けて居ない部分をからだの想像力で補う。 ひもは11次元方向に伸縮しつつ振動している。 図のそれぞれの稜線が最小サイズまで縮み、 別の次元に伸びる。 11次元が互いに影響しあうから思いがけない形になる。 11次元がどんなものか、 となりのひもが振動するとどういう影響を受けあうか、 11次元ものお隣さんがいる世界など想像できないだろう。 なにもかも想像を絶する。 だがともあれ、 想像を絶するものを想像するのが訓練だ。 映像として思い描くことはできないから、 映像以外の体感や動きなどとの複合チャンネルで想像する。 通常の想像力がぶっちぎれていくときの快感に身をゆだねる。 心配ない。私たちは胎児のころチャンネル未分化な 想像力の世界に漂っていたのだ。 胎像流と呼ぶ、その世界に入る。 からだの任意の部分が となりのひもの振動に影響されて押し動かされる。 自分の動きはただちにとなりのひもに影響する。 11次元のお隣さんがいる。 可能な限り気づくようにする。 あらゆる部位が絶えず動かされ動かしている。 どの部位か、どんなタイミングかなど まったく予測できない。 そうして小一時間ほどゆらいでいると 自我など溶けてなくなって、からだもこころも 何ものにも囚われないいい状態になってくる。 それからだ、とんでもなく面白いことが からだに勝手に起こりだすのは。 心身、内外、自他、主客、類個などの あらゆる境界が溶け出して消えるにまかせる。 カラビヤウ共振体への変成だ。 うまくいけばもっとも心地よい変成を体験できる。 |
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