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境界を越えていのちを解放し、つなぐために、いのちのカオスな共振パターンを研究することに専念したサブボディ舞踏メソッドの創設者、71歳の日本の舞踏ダンサー、リゾームリー(岡龍二)。世界中の多くの魂と影が彼の研究から癒され、恩恵を受けました。

ビデオリンク:https://vimeo.com/337683155

5月、彼はステージ3(pT3N1b)の結腸癌と診断されました。
5月25日にインドのマックス病院シャンディーガルで緊急の手術を受けることができたのは、昔の友人や学生からの温かい支援のおかげです。

手術の概要

S状結腸切除+周辺リンパ節切除+癒着小腸切除+右鼠径ヘルニア手術+胆嚢摘出術

医師の報告によると、がんは血液やリンパに転移しているため、手術後も化学療法を受ける必要があります。

ほとんどのフリーランスのアーティストのように、彼には貯金はありません。彼が20年前にサブボディ舞踏研究所を設立するために日本からインドに移って以来、どちらの政府の支援もありません。彼が住んでいる州では、がん治療に対する医療サポートが非常に限られています。現在のCOIVD19の状況では、旅費は高騰し、体の状態も良好に耐えません(開腹手術の創傷は長さが約60 cm、切除された大腸と小腸の大きさは約2フィートです) 、しばらくの間彼は治療と生活を続けるために収入を得ることができなくなります。
リーは一度も痛みや死への恐怖に屈することはなく、心はいつも感謝の気持ちでいっぱいでした。 8時間の手術後、ICUで彼が言った最初の言葉は「ありがとう」でした。彼が動けるようになると、彼が最初にしたことは、生命共振哲学に関する彼の新しい本を書き続けることでした! すべてのいのちの支援とつながりのために、これが彼が世界に返すことができる唯一の方法であると言いました。彼を生かし続けるために最も重要なことは、わたしたちが彼から受け取ったものを返すことです。

小さな水滴は、海を支えます。大小に関わらず、それらはすべて、風に変わり、心を天心に変えます。

おおきな感謝!

ライフレゾナンスアートセンター


からだの闇を掘る
 
多大なご支援ありがとうございます。
2020年6月19日

ご支援ありがとうございました。

みなさまの温かいご支援によって、大腸癌の緊急手術を受けることができました。
いのちが一人で生きているのではなく、大きな命によって支えられていることを実感しました。
手術は、大腸のみならず、患部に癒着していた小腸、胆のう、小腸ヘルニア、食道狭窄拡張手術と9時間に及ぶ大手術となりましたが、経過は良好、今週帰宅することができました。
今後、ガンの転移を防ぐ抗がん剤による化学療法を受ける必要があります。
皆さまに甘えっぱなしで恐縮なのですが、引き続きご支援をお願いしなければならなくなると思います。その節はよろしくお願い申し上げます。
ほんとうにありがとうございました。

リゾーム・リー (岡龍二)




からだの闇を掘る
 
2020年5月21日

緊急ご支援のお願い


 親愛なる友人・読者の方々へ

長引くコロナ禍のなかいかがお過ごしでしょうか?
未曾有の困難に深く共振します。
残念ながら、インドの2ヶ月間のロックアウト中にわたしのからだに予期しない異変が生じていたようです。
今週、私は内視鏡検査の結果、大腸がんを宣告されました。
でも無一文で、手術費もままなりません。わたしには友人・知人にご支援を願いするしかありません。できるだけで結構ですから、もう少し生き延びることができるようにご支援いただければ幸いです。やりたいことをしてきたので、いつ死んでも思い残すことはないのですが、現在最後の『生命共振革命』という本を執筆半ばです。この本はわたしの71年の生を総括し、世界の変え方に関してわたしがつかんだ方法を次世代に残そうとするものです。後少しだけ生き延びて、書き上げたいのです。ご支援いただいた方にはもれなく贈呈させていただきますので、subbody@gmail.com
までご住所を知らせください。書き上げ、出版次第お届けします。

下記のうち、ご都合のよい方法でお願いしたします。

1. SMBC銀行への送金

銀行名:SMBC銀行
支店名:京都支店
口座種類:普通
口座番号:5686713
口座名:岡龍二

2. PayPalならいますぐご自宅から送金いただけます

www.paypal.com を開きます。
サインインまたはログイン、
そして私あてご送金ください。
アカウント名:オカ リュウジ
Eメール:subbody@gmail.com

ご支援いただきありがとうございます!

リゾーム・リー こと
岡龍二


からだの闇を掘る
 
 共振ヨガ  
 2020年5月 15日  


共振ヨガ

 数年前から始めたことに、毎朝の共振ヨガがある。かつてはわたしか、ほかの産婆が毎朝の調体をガイドしていたが、 一人ひとりが自分や仲間のサブボディ=コーボディの誕生を助け合う相互産婆に生長するために、全員がそれぞれ短い調体を工夫し、それをシェアするようになったのが始まりだ。 そのためにも最初に述べたように、全員が調体を毎朝の習慣にすることが欠かせない。毎朝の自己調体で見つけたもっともいい方法を他の人とシェアする。これが共同探求、共同産婆の基礎となるものだ。

内にに半分、外に半分開く二重操作

ほかの人の調体を共有するとき、なにもしないでそれに従おうとすると、自我が起き出して、 批評や否定的な判断を始めることがある。退屈してそれに囚われることも起こる。その自我を鎮めるために編み出されたのが二重操作だ。 半分は他の人のガイドする調体に従いからだを動かしながら、もう半分は自分のからだの闇に耳を澄まして、からだの一部に別のクオリアの動きを付け加える。あなたのからだが同時に異なる二重のクオリアと共振している状態を創りだす。これは50%外に、50%内に開いている透明なからだの状態にもっていく稽古でもある。この二重操作を身につけると、共振ヨガを行いながら同時に自分固有の調体を探ることにもなるので、退屈に囚われることや、批評家が現れる余地もなくなる。

共振ヨガの中で、そレをガイドしている人のからだに入り込み、そのひとがどのようなしこりや囚われを解決しようとしているのか、共感的想像力によって、内側から感じてみてください。これは自分の問題だけに囚われるのではなく、お互いのサブボディ=コーボディの誕生を助け合う相互産婆になり合うための第一歩になります。




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からだの闇を掘る
 
背後世界を踊る 
 
 2020年5月 09日  


背後世界を踊る

いのちの世界は、日常的な人間世界とはまったく異なっている。目に見える世界だけではなく、目に見えない背後の世界と共振しているのが命だ。現代の人間世界は、物質的科学がもたらす共同幻想に侵されて三次元的な空間に時間次元がひとつ加わった四次元時空という狭い世界観に縛られている。それが現代人の合意的現実とされている。

だが、命は単に3次元空間や四次元時空に縛られてはいない。命は物質だけでできているのではない。命が感じるクオリアは、時空を超えて共振している。幼児期の母の声、胎児期の生命記憶、死んだ人の記憶とも強く共振している。命は人間サイズの個体だけが持っているのではない。からだを構成する100兆個の細胞一つひとつが命を持っている。それらは40億年前に地球上で誕生して以来、一度の死も体験せずに生き続けている。

すべての細胞の年齢は40億歳なのだ。人間の細胞だけではない。草木やアメーバやバクテリアの細胞の年齢もまったく同じ40億歳だ。すべての細胞には40億年間の生命記憶が刻み込まれている。これら細胞に生命記憶として保存されているクオリアを内クオリアと呼ぶ。記憶や夢や妄想や想像はすべて内クオリアが構成する幻想的な世界のバリエーションだ。そして、細胞は同時に身の回りのあらゆる物質やエネルギーと多次元的に共振している。重力のクオリア、日光のクオリア、空気のクオリア、匂い、音、味のクオリアと今ここで共振している。このいまここで物理的な外界の様々なものと共振しているクオリアを外クオリアと呼ぶ。そして、この外クオリアは、細胞内に保存された内クオリアとも絶えず二重に共振している。(クオリアを内外のふたつに分類するのは、日常意識にも理解しやすくするための便法で、実際はクオリアは内外などにこだわらず、多次元的に共振している。)生命は実に多数多様なクオリアと多次元的に共振しているのだ。

いのちの舞踏を踊ろうとするとは、この生命の多次元共振を踊ることだ。

生死を超え、時空を超えて共振しているいのちの不思議を無視して生命の舞踏はない。この生命の多次元共振を踊る技法が土方巽が未来への遺言として「静かな家」に書き残した「死者の技法」だ。

「死者は静かにしかし限りなくその姿を変えるのだ。彼等は地上のものの形をほんのふとした何気なさで借用することも珍しくない。」

土方はその世界を踊るために、目に見える世界の背後の、生命が共振している内クオリアからなる幻想的な世界を背後世界と呼んだ。目に見える物質的な世界と、目に見えない不可視の背後世界からなる多次元的な生命共振が起こっている世界像を確立した。

死者の技法の図地兆

死者はその両者を自在に行き来することができる。人間が踊るダンスの世界では、目に見える図と地のふたつを意識するだけでよい。目に見える物質世界は、ある瞬間に焦点が当たっていると焦点が当たっていない背景であるのふたつからなる。この両者は瞬間ごとに刻々と変化する。

だが、死者として舞台に立つ舞踏手は、目に見える図とそのバックグラウンドとなる地のふたつを踊るだけでは不十分である。生命は常に不可視の背後世界と微細に共振している。この微細な共振クオリアを兆しと呼ぶ。

図と地に加えて、不可視の背後世界からの兆しからなる三者を透明に制御しつつ変容する技法が<図地兆>である(第8章「図地兆リゾーミング)参照)。兆しはごくごく微細なクオリアなので、粗大な日常意識のままでは感知できない。日常意識を止め、からだの踊り場にまといついている深層記憶や悪夢や妄想などの内クオリアが、時空を超えて多次元共振している微細な命のふるえに耳を澄ましてはじめてキャッチできる。

日常世界の背後に広がる生命共振の多次元世界との共振を媒介するのがごくごく微細な兆しである。背後世界と行き来する兆しをとらえるために、舞踏者はからだの闇を掘り、思い出せない記憶や、からだに刻印された悪夢や、喉首つたう欲動や、逃れられないトラウマを掘り出し、からだの踊り場に脈動する血液を通す。背後世界からの兆しを踊るかどうかが、ダンスと舞踏を分かつもっとも大きな違いだといってよい。




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からだの闇を掘る
 
非二元と二元を自在往還する
 
 2020年5月 05日  


非二元と二元を自在往還する

非二元クオリアに耳を澄ます

今日は、からだの闇でなにが起こっているか、<透明離見>することを

はじめます。

離見とは、自分を外からの眼差しで見つめること。

室町時代に能を創始した世阿弥にとっての重要な技法でした。

自分の気持ちや段取りだけで動くことを「我見」と呼び、

我見を去ることを目的に、<離見>が生まれました。

舞踏にとっても同じです。

土方巽は、「何十、何百の目玉に見つめながら踊れ」と、弟子に言いました。

舞台で踊りながら、その自分の姿を観客の眼差しで見つめること。

無意識のからだになりこんでも、無意識の離見で自分を見つめることができるように、訓練します。

非二元クオリア

心地よく動かされる瞑動によって無意識のからだ(アンボディ=アンコンシャスボディ)になりこみます。

からだの闇に耳を澄ますと、最初は<非二元クオリア>が瞬間ごとに変容して流動していることが感じられます。

<非二元>とは、自分が感じているものが、感覚なのか、記憶なのか、想像力なのか、夢なのか、なにが何やらまったく区別できません。

それが<非二元クオリア>です。

非二元クオリアはまた、リゾームでもあります。中心も序列もなく、くっついてひとつになったり、自由に分離したりしています。クオリアには数というものがなく、一が二になり、三になり、多になり、いつのまにか一に返っています。

その非二元クオリアを感じながら、心地よくなにかに動かされるままに動いていると、面白いことにそのうち、二元チャンネルのどれかが開きます。体感、運動、映像、音像、情動、人間関係、世界像=自己像、思考などのチャンネルのどれかが開いてその世界に入っていきます。その微妙なプロセスに耳を澄ますのが今日の練習です。非二元からどれかのチャンネルが開いてまた、非二元に戻っていくプロセスをじっくり味わってください。

体感チャンネル

からだの温かさ・冷たさ、硬さ・柔らかさ、重い・軽いなどの体感が感じられはじまます。

体感クオリアには外向体感クオリアと、内向体感クオリアの二種類があります。

外向体感クオリアとは、いまここでいのちが物理的な外界と共振して感じているクオリアです。これに対して、内向体感クオリアとは、細胞生命に保存されている細胞記憶のクオリアです。生命共振においては、この2つがいつも同時共振しています。

この外向・内向クオリアの同時二重共振によって、いのちは、今自分のからだに’起こっていることを感知することができます。気温にしても、昨日よりすこし温かいとか冷たいとかを知ることができます。これによっていのちは40億年間も生き延びてくることができました。

やがて、体感チャンネルが閉じ、いつのまにか非二元クオリアの世界に戻ります。

一度に一つだけのチャンネルが開かれることができます。

動きのクオリアのチャンネル  

からだのどこかが動く時、いつも外向運動チャンネルと内向運動チャンネルのクオリアが開いて同時共振しています。

それでいのちは、今自分のからだにどんな動きが起こっているかを精妙に知り、動きの速度やサイズを微妙に調節することができるのです。

動きのチャンネルが開くとともに、あなたのサブボディ・アンボディが出て来ます。どんな動きが出てきても、正誤・善悪などの判断をせずに、存分にお楽しみください。

やがて運動チャンネルが閉じていき、いったん非二元クオリアの世界に戻ります。

そのうち、視覚的な映像チャンネルが開いてくることがあります。

映像チャンネル

いろんな視覚的イメージが浮かんでくることを、映像チャンネルが開くといいます。イメージに従って踊ります。やがて映像ちゃんねるが閉じ、非二元にかえり、べつのチャンネル、たとえば、聴覚的、音像チャンネルが開きます。

音像チャンネル

外向・内向音像クオリアが共振します。いろんな声が出てきたり、思い浮かんだりします。

情動チャンネルが開くこともあリます。

情動チャンネル

外向・内向の情動クオリアが同時共振していろんな情動の記憶と現在の情動が同時共振します。ここまでは単チャンネルで、これ以降いくつかのチャンネルのクオリアが混合する複合チャンネルが開くこともあります。

人間関係チャンネル

外向・内向の人間関係クオリアが同時共振します。忘れていた母親の呼び声が聞こえたり、死者の囁きが聞こえたりします。

つぎの世界像=自己像チャンネルは最大のチャンネルで、あらゆるクオリアが複合します。

世界像=自己像チャンネル

母親の胎内にいたころの記憶が出てくれば、その時の世界像は子宮で、自己像は胎児ということになります。小学校の記憶の中では、世界像が学校で、自己像が生徒である自分になります。

思考チャンネル

踊り終わった後に開いてくるのが思考チャンネルで、いろんな気付きや、啓示や、ときには悟りが訪れることもあります。

今日はこういう微細で精妙なクオリアの、非二元と二元の間を行き来しながら変容流動していることに耳を澄まし、じっくり味わってください。

クオリアに耳を澄ましていると、非二元と二元チャンネルの間を行き来している不思議な仕組みに驚きます。

非二元クオリアから、いずれかのチャンネルが開いてくる瞬間はとても味わい深いものです。また、いつのまにか二元から非二元に返っていくプロセスも不思議な謎に満ちています。

では、存分にお楽しみください。




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からだの闇を掘る
 
心地よさ瞑動(融通無碍瞑動)コロナウイルスを瞑動で克服しよう 7 
 2020年5月 01日  


心地よさ瞑動

コロナウイルスの克服 7

すべての「すべき」を忘れる

「エクササイズはこのようなものでなければならない」のようなすべての事前概念を忘れてください。

からだにとって心地よく動くことが、いのちにとって一番いいのです。難しく考える必要は何もありません。ただからだが何かによって、もっとも心地よい速度とサイズで動かされるに任せます。

仏教には「融通無碍」という言葉があります。何をするにもどんな差し障りもないことを言います。

そう。からだに何が起ころうとただ心地よく付いていってください。

架空の生き物があなたのからだに入って内側から動かします。小さな蛇があなたの背骨に入る、などです。

宇宙の万物があなたのからだに入り、あなたを変容させます。

あなたのいのちにとって一番きもちいいことは?

わたしはヒマラヤで20年間毎日この瞑動を続けながら、いのちにたずね続けました。

「どうなることが一番ここちよいのかい?」と。
どうやらいのちは、単調な繰り返しより、無数の多様な変容をより楽しむようです。

いわばいのちは宇宙のすべてのものになりこむときが一番心地よさそうです。

想像力を全開し、あなたのからだが妖精、海藻、タコなどに変容するに任せてください。想像力や妄想の力、忘れられた記憶を開きます。

すると、クオリアはクオリアと出会い、<共振創発>によって新しいクオリアが生み出されていきます。

これによっていのちのもつ無限の創造力を開くことができます。 

ストレス克服のために

毎日1時間か2時間お試しください。

それだけでストレス、フラストレーションを克服し、家庭内暴力を防ぐことができます。

今日の要点を’繰り返します。

すべての「すべき」を忘れてください。

ただいのちにとってもっとも心地よい動きに身を委ねてください。それが一番いいのです。

今日は「快適瞑動」、別名「融通無碍瞑動」を紹介しました。

これで一緒にコロナウイルスを克服しましょう。

ご支援のお願い

いまヒマラヤ共振塾は陸の孤島のような状態に置かれています。全インドの公共交通は遮断され、国際航空も止まったままです。この状態から以前のような自由な世界交通が回復されるまでには、1年か2年はゆうにかかるでしょう。その間、わたしたちはずっと無収入のまま耐えなければなりません。あなたに少しでも余裕があれば、少しでも結構です。ご支援をお願いします。

わたしのペイパルのアカウントは、オカリュウジ、メールは

subbody@gmail.comです。

銀行振込の場合は下記にお願いします。

銀行名 SMBC信託銀行

支店名 京都支店

支店番号 043

口座種目 普通預金

口座番号 5686713

口座名 オカ リュウジ 

ありがとうございました。




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からだの闇を掘る
 
 五欲の旅
 2020年4月 27日  





五欲の旅

いのちには5つの基本的な欲求(傾性)がある。それらが満たされている状態と、満たされていない状態の両方を味わいながら、旅を続ける。

1. 共振欲(傾性)

生命としてのもっとも基本的な傾性は、よい共振パターンを求める共振欲だ。欲望というより、そういう傾性をもっている。単細胞の生命でさえ、環境との最良の共振パターンを追求し、それが見つかるまでは待つという非二元の傾性をもっている。細胞には五感の感覚器官も神経もない。からだ全体で非二元多次元なクオリアのよい共振パターンを求めている。この傾性が人間のさまざまな欲望や欲動の基礎にあるもっとも基礎的な傾性だ。灰柱で歩きながら、いのちが世界とうまく共振できているクオリアと、うまく共振できていないクオリアを交互に味わう。五欲の旅のはじまりだ。

2. 安全欲

次の3つの欲求は、多細胞生物が生きものとして持つ基本的な欲望である。灰柱で歩きながら、世界と安全に共振でき、安全欲が満たされているクオリアに耳をすます。しばらくして、その安全が何かによって脅かされる不全なクオリア、危険に直面しているクオリアを味わう。それがからだの一部、たとえば背骨の反応として出てくればそれを踊る。祖型的なおびえやふるえ、閉塞などが、深い深層筋に隠されているかもしれない。

3. 快適欲

歩きながら、心地よく快適なクオリアを味わう。食べ物、飲み物、呼吸、環境などが快適さに満ちている。そして、それらが満たされなくなる不快なクオリアを味わう。自分の普段の習慣や嗜癖について、それが満たされている快適さと、満たされない不快感をどちらも味わう。それをすべての秘腔の反応として踊る。腸、胃、肺、心臓、喉、口、鼻、舌などで。

4. つながり欲

生きものはすべて仲間とのよいつながりを求めている。性欲はつながり欲が特化したものだ。いのちに聴く。何につながりたいか、そして、そのつながりが満たされないときどうなるか、欲望はねじれ、くぐもり、さまざまな情動の虜になる。それらのすべてを味わい尽くす。さまざまな層の秘膜の踊りが出てくるだろう。

5. 個性化欲・自己実現欲(創造欲)

個性化欲(創造欲)は、人間だけが持つ。「100%自分になりたい」、「自分のもつすべての可能性を実現したい」いう特別な願望だ。自己実現浴とか創造欲と呼べるかもしれない。自分が十分に自分自身になることができているクオリア、そしてなにものかがそれを妨げているクオリアの両方を味わい踊る。その中で自分に問う。

「わたしとは誰か?」、「いのちは何になりたいのか?」、「なにを創造したいのか?」、「それができていないのはどうしてか?」

これらの五欲(傾性)をたっぷり味わい、踊るなかで透き通って見えてくるものがあるはずだ。その気づきを書き留める。それが大きな次の創造へのヒントになる。

生存五欲瞑動


調子がいいとき、あるいは悪くなったとき、生存五欲の一つ一つに問いかけていく。

もっとも原初的な欲望である共振欲に問いかけ、快適欲、安全欲、つながり欲、実現欲に問いかけていく。いのちがやりたいことと、実際にしていることがわずかでもずれるとからだにかすかな苛立ちが立ち込めるのですぐ分かる。

ジェンドリンが創始したフォーカシング技法はフェルトセンスとよぶかすかな不快感に焦点を当てて耳を澄ます技法だ。

プロセス指向心理学のアーノルド・ミンデルも、センシエントというあるかなきかのかすかなクオリアを重視する。1次プロセスと彼が呼ぶ合意的現実の中の自分と、2次プロセスと呼ぶ、ドリーミングプロセスの間で起こるさまざまなギャップが不快感の震源地だ。

それらはまず。非二元の不快なクオリアあるいはかすかな不全感としてやってくる。生存五欲瞑動はそれをさらに五欲について検討するものだ。それらがバランスよくゆらいでいるかどうかどこかに滞りが起こっていないかに耳を澄ます。どれかひとつの欲望が突出しているとき、あるいは逆に抑えすぎているときはそれに囚われている。生存五欲瞑動は、自分の中をすっきりと見通すことに役立つ。




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からだの闇を掘る
 
 世界中に無償の贈与をあふれさせよう 瞑動でコロナウイルスに打ち勝つ6 リゾーム・リー
 無意識のからだに成り込む
 2020年4月17日  

無意識のからだに成り込む

コロナウイルスを瞑動で乗り越えよう 5


突然変異によって進化するのは、コロナウイルスだけではない。

細胞生命の方も、ウイルスとの共振によって変化する。

わたしは、ロックダウン中も、これまでに変わらず、24時間かすかな瞑動に身を預けながら、からだの闇に耳を澄まし続けました。そしてある日、とんでもない当然変異が起こったのです。今日はそれをみなさんとシェアしたいと思います。

瞑動とは無意識のからだに成り込むこと

24時間瞑動しながら、からだの闇に耳を澄ます、と言いました。

まず、その仕方からご紹介します。

一日中、どんな姿勢をしているときも、からだのどこかがなにものかによって動かされ続けます。ごく小さな部分が思わぬ方向に動かされる。それに身を預けてできるだけゆっくり動き続けます。こんな具合です(ビデオ参照)。

からだを細分化して動かされるに任せる

これにはコツがあって、まずからだを百か千くらいの小さな部分に分けます。

からだ全体の1%か、0.1%の微細な部分が動かされるに任せます。

これを一日中ずっと続けます。時々忘れてしまうことがありますが、問題ありません。思い出したらまた続けます。そしてからだに一心に耳を傾けます。

寝床でもこれを続けます。そのうち眠り込んでしまいます。目覚めたらまた続ければいいです。これが瞑動という、無意識のからだになりこむ技術です。これを続けながらからだの闇にどんな変化が起こるか、それだけに耳を傾けます。

内臓と顔も百ほどの微細な部分に分ける

きょうはもう一歩踏み込んだ瞑動の技法と耳の澄まし方をご紹介します。

内臓を百ほどの微細な部分に分け、各部が色んな方向に動かされます。内臓の状態の微細な変化に耳を澄ましていると、かならずごくかすかなクオリアが感じられるので、それに従うだけで結構です。こんな具合の動きになります(ビデオ参照)。

そして、顔も百ほどの微細な部分に分け、各部分が微細に内臓と共振して動くに任せます。こんな具合です(ビデオ参照)。

行動心理学では「マイクロジェスチャー」と呼ばれています。ごくごくかすかな瞬間的に出てくる無意識の動きです。

やがて、からだの各部もそれに共振してさまざまに動き始めます。

内臓の無意識の動きと、顔の無意識の動きと、からだの無意識の動きが相互に共振して動いています。これについていくだけです。

これがわたしたちの無意識のからだに成り込む道です。ではいったい無意識のからだは、何に突き動かされているのでしょうか。

細胞生命がクオリアを交換している

わたしたちのからだは、百兆個の細胞からなる共振体です。百兆個の細胞たちはいろいろな伝達物質を出し合って、各部の変化を全体に伝え続けています。伝達物質というのは、細胞の状態の変化を示すクオリアを伝えます。

足が冷たい。お中が空いた。糖分が不足している。酸素が足りない。疲れた、しんどい。休憩したい。細菌が入ってきた、助けて。調子が悪い、栄養物質送って。などなど無数のクオリアを交換しています。この仕組はわたしたちの細胞生命が単細胞時代から、群体細胞を経て、多細胞生物になるに従って徐々に出来上がって来たものです。20世紀ではホルモンのほか、少数の神経物質などが知られるばかりでしたが、21世紀に入って突然無数のクオリアを伝えるための、無数の伝達物質があることがわかってきました。その多くはペプチドというタンパク質の破片が、特別のクオリアを細胞から細胞へ伝えるために使われています。







からだの百兆個の細胞が、クオリアを交換して働いている。無意識はいつもなにかに共振して蠢き、なにか分けのわからないものに突き動かされている。じつは細胞間の生命共振クオリアに動かされているのです。

内臓は内臓の変化を知らせ、筋肉や骨はその状態の変化を知らせます。情動というのはそういうからだからこころへのメッセンジャーである。顔の微細な筋肉はいつもからだの変化や無意識の情動に微細に共振している。

瞑動は、無意識のからだに起こっていることそのものに成り込む技法です。

サブボディからアンボディへ

コロナウイルスのロックダウン中にわたしのからだに起こった20年に一回級の突然変異とは、この発見にあります。

わたしはヒマラヤに来て20年間、下意識のからだ(サブボディ=サブコンシャス・ボディ)に成り込む技法を探求し、世界中から集まる塾生とシェアしてきました。

でも、今回のは、下意識を通り越して、無意識のからだ(アンボディ=アンコンシャス・ボディ)そのものに成り込むものです。サブボディからアンボディへ、突然変異したわけです。

このアンボディに比べれば、昔のサブボディはまだまだ浅瀬にしか潜れていなかったことを痛感しました。

では、この無意識のからだを存分にお楽しみください。

次々と面白いことが起こりだす

動いているうちに、なにが起こっても決して善悪や正誤の判断をせず、からだで付き従ってください。いのちには判断するものなどいません。

判断と意識を止めて動き続けていると、徐々にとんでもなく面白いことが起こり始めます。

歩いている脚が突然夢のなかに迷い込んだり、

からだのどこかが想像上の生き物に変容したり、

忘れていた記憶に動かされたり、

妄想に襲われて逃げ出そうとしたり、

実にさまざまなしかたで、からだの動きのクオリアが、忘れていたクオリアと出会って、<共振創発>によって勝手に第三の新しいクオリアを生み出します。

それを思う存分お楽しみください。

では、今日は、一段深い、<無意識のからだに成り込む瞑動>の仕方をご紹介しました。

つじはこれはコロナウイルスで囚われの身になった時期に、わたしのからだの闇で起こった突然変異です。

20年前に下意識のからだ(サブボディ)に出会ったことに続く、大きな出来事でした。みなさんのからだのなかではどんな新しいクオリアが生まれるでしょうか?

それはきっと皆さんのこれまでの生き方をコロッと変えてしまうくらいの大きな変化につながるかもしれません。コロナウイルスによる隔離状態、監禁状態はじつは思わぬ変化への扉になるかもしれません。





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 今日の更新
 
2020年度募集要領

生命共振センターは、年中無休、いつでも参加できます。


当センターが位置する匕マチャル・プラデシュ州は州全体での

感染者が35名(4月16日現在)と極少数。世界でももっとも安全な場所の一つです。

まもなくロックダウンが解除される見通しです。

解除次第、ホンザによる定期的な舞踏コースほか、

センターの全活動は再開されます。奮ってご参加ください。

任意の月曜スタート、1日体験から3年コースまでお好きな期間参加できます。


5月コース 5月4日ー29日
6月コース 6月1日ー26日
7月コース 6月29日ー7月24日
8月コース 7月27日ー8月21日
9月コース 8月31日ー9月25日
10月コース 9月28日ー10月23日
11月コース 10月26日ー11月20日
12月コース 11月30日ー12月25日
1月コース 1月4日ー2021年1月29日
2月コース 2021年2月1日ー2月26日


月ー金、10時ー5時
毎週末、金曜日3時からセンターで、
土日は街、カフェ、自然での舞踏公演。
日曜夕方から、自由共振舞踏ジャム。

また古い塾生の産婆としての参加も募集しています。
あなたの日頃の探求の最善を国際的な参加者たちとシェアし深めることができます。

お申し込み・お問い合わせ subbody@gmail.com

 世界生命共振
Japan-India
 
 Scorpion | Kan Katsura

Kan Katsura


桂勘さん、パンデミック明けに

はヒマラヤへ!


わたしが、40代に舞踏を始めたとき、師事した桂勘さんが、

パンデミック明けにはヒマラヤでユニークな彼の舞踏技法を

シェアしてくれるとの、うれしい便りが届いた。

日本は5月のコールデンウイーク明けまで「緊急事態宣言」中です。

この時点で6月から7月にかけてなんらかの目処が付ければまた

ご連絡差し上げます。

早くて秋にうまくいけば「共振塾」に参加も可能だと思います。

共振塾は「舞踏の静かな中心であれ」と思っています。

合掌

桂勘

https://www.facebook.com/kanbutoh
https://www.youtube.com/watch?v=DUlRp9RSGgw


からだの闇を掘る
 
Coronavirus hits India's poor especially hard 
 2020年4月11日

弱者の問題をわがこととして共有する未来を築くために

 

インドではコロナウイルスに立ち向かうために、13億人のロックアウトが実行されて

もう2週間以上が過ぎた。

インドでの事態を見つめていると、出稼ぎ労働者など、社会的弱者への対応の

貧しさが目に余る。

都会で急に稼げなくなったために、故郷に帰るほかなくなったデリーの1万人以上の

出稼ぎ労働者のために、政府が用意したバスはわずか数台、残りの大半の人々は

何百キロもの道を歩いて帰ることを余儀なくされている。

彼らへの生命共振の眼差しがインド政府官僚にないことをさらけ出した。

アメリカでも、コロナウイルスによる死者の多くは、黒人やヒスパニックが占めている。

高額の健康保険には入れず、病院での無保険診療は高額すぎて受けられないことによる。

コロナウイルス問題が照らし出したのは、現代の世界のこうした矛盾だ。

どれほど出来損ないの世界をわたしたちは作ってきたことか。

今真に問われているのは、

いかに社会的弱者の問題をわがこととして共振できるか、ということだ。

自分だけが良ければいいのではなく、もっとも弱い人々、貧しく、

健康保険にも入れず、障害を持ち、通常の市民から除外されている人々の問題を

他人事とせず、解決していける世界をいかに築いていくかという

未来への遠い眼差しを用意することだ。




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 世界生命共振
Japan
 
 操体瞑動でコロナウイルスに打ち勝とう
 2020年4月9日  

操体瞑動でコロナウイルスに打ち勝とう

ーーヒマラヤからのメッセージ4

 操体呼吸で瞑動を楽しむ

日本の皆様、緊急事態宣言で、さらに外出が規制され、自宅に閉じこもった生活を余儀なくされていることと思います。深く共振します。

ここヒマラヤ、インドでも13億のインド全体がロックアウトに入ってもう2週間が過ぎました。こんな突然の監禁状態のストレスを、瞑動という動く瞑想で乗り越える方法をご紹介してきました。

今日は椅子に座った姿勢でできる、「操体呼吸」という技法を使いながら、気持ちの良い瞑動の仕方をご紹介します。

生命の呼吸

わたしたち人間の呼吸には二種類あります。肺で行う外呼吸と、細胞で行う内呼吸の2つです。この内呼吸に耳を澄ましてみましょう。

わたしたちのからだは約百兆個の細胞からなります。一つ一つの細胞は非常に小さなものですが、百兆個の細胞が一度に新鮮な酸素に触れるとどうなるでしょうか。そう。細胞たちは喜び、活性化して少し膨らみます。百兆個の細胞が膨らむとからだ全体が膨らみます。上下、左右、前後の方向にゆっくりからだが膨れていくのを感じてください。10秒か15秒か膨らんでいくと、つぎにしぼみ始めます。これを生命の呼吸といいます。生命の呼吸は実はわたしたちが母親の子宮内で胎児であったころから続いています。これをしばらく味わってください。

生命ゆらぎ

すると、必ずしも全細胞が一緒に拡張・収縮するのではなく、どこかが膨らんでいるときに別の部位がしぼみはじめます。全体としてからだ全体がゆるやかにゆらぎ始めます。この生命ゆらぎにきもちよく心身をあずけて楽しみましょう。

操体呼吸

さて、いよいよ操体呼吸です。これはいまから100年以上も前に橋本敬三というお医者さんが考案したもので、原理はとても簡単です。

息を吐きながら、からだの一部(例えば指先)がだれかに引き上げられて伸びていきます。最大まで伸びたら、息を吸い、腕に空気を送ります。少しの間息を止めてください。そしてどっと力を抜きます。この脱力のときにからだがリラックスして液状化します。なんとも言えない気持ちよさがからだに広がるのを感じてください。

別の部位で次々とこの操体呼吸を楽しんでください。

操体瞑動

これを続けていると、いつの間にか、操体呼吸をしているのか、だれかに動かされる瞑動をしているのか、区別がつきにくくなります。それで結構です。ただただ、からだが気持ち良いように、心地よさに包まれるようなお速度とサイズで動きます。呼吸も自由に、からだのあちこちの部分が誰かに動かされたり、自分から動き出したりします。この瞑動を存分にお楽しみください。ときには床の上を転がったり、からだ全体が浮かび上がったり、どんな動きが出てきても、正誤・善悪の判断をせずに、からだで気持ちよく付いていきます。

やがて、前回ご紹介したように、からだの闇の中を流れているクオリアが別のクオリアと出会って、新しいクオリアを生み出します。きっとご自分でも予想しない想像力や妄想や忘れていたものが蘇ったりして驚かされると思います。それが瞑動の醍醐味です。存分に味わってください。

では、今日は操体呼吸をしながらの瞑動の仕方をご紹介しました。椅子に座ったまま気軽にお始めください。一日10分でも20分でも結構です。

ご一緒にコロナウイルスの猛威に立ち向かい、乗り越えていきましょう!


*操体法をもっと学びたい方は、次のリンククリック。


http://sotaiho.web.fc2.com/webtext/note/noteFset.htm

 世界生命共振
World
 
瞑動の脳科学
 2020年3月30日  

なぜ瞑動でいのちの創造性を開けるのか?―瞑動の脳科学

ヒマラヤからの提言3

世界中のみなさん!
コロナウイルスの猛威は世界中に急速にひろがっています。
ここヒマラヤ・インドの小さな町ダラムサラでも、とうとう一人目の死者が出てしまいました。医療施設が十分でないインドでは、3週間のロックダウンが実行されています。
交通・市場を封鎖し、13億人の人口全員が外出・集会を禁じられ家に閉じ込められています。

みなさんの地域ではいかがでしょうか? その困難な状況に深く共振いたします。

先日のヒマラヤからの提言1と2では、瞑動という「動く瞑想」をご紹介しました。

瞑動は、こんなふうにからだのどこかが何ものかによって動かされると想像し、動かされるままに付いていくというものです。

第3回目の今日は、瞑動とはどんなものであるのか、最新の脳科学でご説明したいと思います。

わたしたちの脳は、この図のように開いているチャンネルによってその活動場所が分担されています。

例えば考え事をしているときの脳は、この図のように脳の前の方「前頭前野」とよばれるところが活性化しています。

音楽を聞いているときは、脳の横の「側頭野」というところが活性化します。
ものを眺めているときは、後ろの「視覚野」というところが活性化するわけです。
20世紀の始めまで、ぼーっとしている状態の脳は、何もしていないと思われていました。

「デフォルト・モード」の発見

ところが、このボーッとしているときの脳は、じつはこの図のように脳全体の多くの場所が活発に活動していることが発見されました。「デフォルト・モード」と名付けられています。
ボーッとしているときはみなさんも体験されているように、頭の中であれこれのことを思い浮かべてはまた別のことに移り変わっていきます。「マインド・ワンダリング」とも名付けられています。

瞑想しているときの脳を調べたところ、この「デフォルト・モード」、「マインド・ワンダリング」同様。脳内の「運動野」以外のあらゆる場所が活性化していることがわかりました。瞑想のなかでさまざまなクオリアを感じて次から次へと旅をしていることを示しています。

瞑動中の脳は?

これに対して「瞑動」時にはどうでしょうか。まだ実験で証明されたわけではありませんが、下の図のように瞑想時には活性化していなかった、脳の上の前方にある「運動野」も含めて、脳全体が活性化されることが容易に想定できます。

これまで「瞑動」をやってみた方なら分かるように、ありとあらゆる異なったクオリアが次々と浮かび、次から次へと変容していくことを体験なさったことと思います。
そうです、からだを動かす「瞑動」中には、心身の奥深くに眠っているありとあらゆるクオリアが活性化し、それらが出会って、新しいクオリアがどんどん生まれていきます。

「瞑動」によっていのちの無限の創造性が開かれるのは、このような仕組みによっています。からだのどこかの部位が動くクオリアが、小さい頃みた夢のクオリアと出会って、新しいクオリアが生まれたり、からだの別の部位のクオリアが、忘れていた記憶と出会ってあたらしい動きが出てきたりします。

このクオリアとクオリアが出会って、新しいクオリアが生まれる仕組みを<共振創発>といいます。

<共振創発>が創造性の秘密

二回目の提言でご紹介したように、ピンクのクオリアと象のクオリアが出会って、勝手に「ピンクの象」のクオリアが生まれるのを体験なさったことと思います。

このように、意識ではなく、クオリアとクオリアが勝手に出会って、<共振創発>によって新しいクオリアが生まれる。――これがいのちの持つ無限の創造性の秘密です。

どうか毎日10分でも20分でも瞑動を続け、眠っている創造性を開いてください。

誰もが、世界中でたった一人の創造者になることができます。

どうか現在のコロナウイルスによってもたらされた、隔離状態の中で、「退屈だ」とか、前の生活に戻りたいという気持ちに囚われるのではなくて、この隔離状態を逆に利用して、マイナスをプラスに転化させる瞑動で、あなたのこれまでの生き方を変えるようなヒントを見つけてください。

このパンデミックが終わって自由に旅行することができるようになったいつか、このヒマラヤでお会いできることを願っています。

これはまだまだ続いていきます。お楽しみに!

 



 世界生命共振
World
 
 ヒマラヤからの提言 2
 2020年3月23日

コロナウイルスによる自宅待機を、いのちの創造性を開く時間に変えよう

――ヒマラヤからの提言 2

 日本中の皆様、コロナウイルスによる外出自粛の状況に置かれていることと思います。

わたしの住むインド北部の町、ダラムサラでもとうとう一人目の感染者と死者が出ました。、
医療設備が整っていないインドでは、全人口13億人がロックダウン、外出も集会も禁止の自宅待機状態に置かれています。

第一回目のメッセージでは、この監禁状態を瞑動という方法で乗り越える方法をご紹介しました。

瞑動とは、一言で言えば動く瞑想です。静かな場所に座って、からだに耳を澄まします。

かすかな感じの変化が感じられると思います。それに耳を澄ましながら、からだが何者かによって動かされるに任せます。

2,3日続けて慣れてきたら、同じようになにかに動かされながら、からだのなかのいろんな「感じ」が変わることに気づけるようになります。

からだのどこかが忘れていた夢を思い出したり、不意に震えだしたり、浮き上がって漂いだしたりするあるかな帰化の、かすかな感じに耳を澄ましてください。これまで一度も動かしたことのないやりかたでからだがなにかに動かされるのを楽しんでください。

この「感じ」はごくごくかすかなもので、しかも瞬間的に生まれたり消えたりしています。千分の一秒くらいの間感じられ、すぐ消えたり、別の「感じ」に変わっていったりしています。

この「感じ」をクオリアと呼びます。クオリアとは、わたしたち人人間だけではなく、あらゆる生きとし生ける細胞のいのちが感じていることのすべてを指します。

いのちのもつ無限の創造性の秘密

このクオリアには不思議な特徴があって、あるクオリアと別のクオリアが出会うと、たちまち第三の新しいクオリアが勝手に生まれることもその特徴のひとつです。それは自分の意識でコントr-るできることではありません。細胞のいのちが感じているクオリアが自動的に共振して新しいクオリアを生み出します。

ためしに、みなさん、あたまのなかでピンク色のクオリアを思い浮かべてください。そしてもうひとつ象のクオリアを思い出してください。でも、お願いします。決して「ピンクの象」だけは思い浮かべないでください。

どうでしょう。そう、自分でコントロールすることはできません。すでに皆さんの頭の中ではピンクの象があるき始めていることと思います。これがクオリアの不思議です。クオリアの<共振創発>といいます。このクオリア不思議が、いのちのもつ無限の創造性の秘密なのです。

瞑動によって心地の良い速度でなにかに動かされるままにしていると、いつのまにか日常の言語意識は消え、下意識状態のからだになります。

この下意識や無意識と言われている状態ではじめてからだの闇に隠されているいのちの無限の創造性を開くことができるのです。

生命共振芸術へ

瞑動はからだの動きをつかうダンスや舞踏だけではなく、どのチャンネルにも有効です。絵が好きな方は、からだガウが動かされているうちに浮かんできた映像のイメージを絵に描いてください。音楽が好きな人は意外なメロディーや浮かんでくることもあります。言葉が得意な方は、次々に浮かんでくる言葉を文字で書いてください。詩や俳句、和歌の形でも出てきますし、小説のような長い物語になることもあります。わたしたちはこれらすべてを『生命共振芸術』とよんでいます。


ことしからヒマラヤの共振塾は舞踏だけではなく、あらゆる芸術分野での生命共振芸術のための芸術センターに発展しました。

もしこの瞑動から始まる創造性を開くことに興味が湧いた方は、コロナウイルスが消息して自由に旅行ができるようになったときに、一度ヒマラヤの生命共振芸術センターを訪れてください。

世界中からさまざまなジャンルの芸術が集まり、自由に出会うスペースとして一年中、年中無休で開いています。

では、瞑動で「監禁状態」を乗り越え、いのちの無限の創造性を開いて、健康な毎日を送られるようヒマラヤよりお祈りしています。このヒマラヤからの緊急メッセージはさらに第三弾、第四弾と続けていきます。お楽しみにしてください。

ウエブサイト:生命共振ヒマラヤ http://www.subbody.com/

ブログ:生命共振ヒマラヤ http://blog.livedoor.jp/subbody/



 世界生命共振
World
 
 ヒマラヤからの緊急メッセージ
 2020年3月23日

コロナウイルスによる「監禁状態」を瞑動でのりこえよう

 ――ヒマラヤからの緊急メッセージ

世界中の皆さん、コロナウイルスによるさまざまな困難な状態に直面していることと思います。深く共振いたします。

わたしはインド北部のヒマラヤ山麓のダラムサラという寒村に共振塾という舞踏学校をひらいて20年になるリゾーム・リーと申します。
人里離れたここヒマラヤでも、先週から事実上の外出禁止、4人以上の集会禁止令が敷かれ、自宅で身動きできない状態に置かれています。

これはかつてフランスのカミュという小説家が『ペスト』という作品で描いた過酷な監禁状態を、いま全世界のわたしたちが今、身を持って体験することになったわけです。

この監禁状態の中で、わたしたちは普段の日常生活ではアタリマエのことと思っていた自由外出や人と合うことが制限され、おもわぬストレスやフラストレーションに直面させられることとなりました。家の中の少人数空間でみんながこのストレスに晒されることにより。心身の不調やおもわぬいさかいなどを体験されていることと思います。

ここでわたしは、この困難な状態を逆手に取って、この逆境を乗り越える道をご紹介したいと思います。

これはヒマラヤの共振塾でこの20年間実践し、深めてきた方法で、誰でも、どこでもからだ一つでできるとても簡単な方法で、瞑動といいます。

瞑動のしかた

瞑動とは一言で言えば動く瞑想です。瞑想といえば皆さん日本の禅の修行のように、からだを動かさず、ただじっと座って頭や心だけを使ってするものだとお考えでしょうが、瞑動はからだを自由に動かしながら瞑想するものです。こんな監禁状態で、瞑想するのは、からだを動かさないのは、健康にもよろしくありません。

瞑動はからだを自由に動かすので、健康にも良く、どこでも、ひとりでもできるし、仲間と一緒にすることもできます。

では、その方法を簡単にご紹介します。

できるだけ静かな場所を選んでお座りください。

脚のかたちに決まりはありません。どのような座り方でも、結構です。

頭の天辺に糸がついて上に引っ張られると想像してください。からだの脊髄が真っ直ぐに伸びた状態です。

そして、胸のあたりか、どこかが誰かに前や後ろに引っ張られると想像してください。

ひとりでに胸が前に動いたり、後ろに動いたりします。

だんだん前後だけではなく、左右や上下にも動かされます。からだにもっとも気持ちの良い速度やサイズで動かされます。やがて、胸だけではなくからだのあちこちがいろんな方向に動かされていきます。しばらく続けているとからだ中に心地よい感じが溢れてきます。

そうなると、もっと色んな場所が思わぬ方向に動かされるままに、からだでついていくことができるようになります。

頭が床につくと、普段はからだの支え役になっている脚が様々な方向に踊りだします。はじめはこれだけで結構です。これを存分にお楽しみください。

ごくかすかなクオリアに耳を澄ます

2,3日続けて慣れてきたら、同じようになにかに動かされながら、からだのなかのいろんな「感じ」が変わることに気づけるようになります。

どこかが忘れていた夢を思い出したり、不意に震えだしたり、浮き上がって漂いだしたりするあるかな帰化の、かすかな感じに耳を澄ましてください。これまで一度も動かしたことのないやりかたでからだがなにかに動かされるのを楽しんでください。

この「感じ」はごくごくかすかなもので、しかも瞬間的に生まれたり消えたりしています。千分の一秒くらいの間感じられ、すぐ消えたり、別の「感じ」に変わっていったりしています。

この「感じ」をクオリアと呼びます。クオリアとは、わたしたち人人間だけではなく、あらゆる生きとし生ける細胞のいのちが感じていることのすべてを指します。

生命の創造力の秘密

このクオリアには不思議な特徴があって、あるクオリアと別のクオリアが出会うと、たちまち第三の新しいクオリアが勝手に生まれることもその特徴のひとつです。それは自分の意識でコントr-るできることではありません。細胞のいのちが感じているクオリアが自動的に共振して新しいクオリアを生み出します。

ためしに、みなさん、あたまのなかでピンク色のクオリアを思い浮かべてください。そしてもうひとつ象のクオリアを思い出してください。でも、お願いします。決して「ピンクの象」だけは思い浮かべないでください。

どうでしょう。そう、自分でコントロールすることはできません。すでに皆さんの頭の中ではピンクの象があるき始めていることと思います。これがクオリアの不思議です。でもこのクオリア不思議が、いのちのもつ無限の創造性の秘密なのです。

瞑動によって心地の良い速度でなにかに動かされるままにしていると、いつのまにか日常の言語意識は消え、下意識状態のからだになります。

この下意識や無意識と言われている状態ではじめてからだの闇に隠されているいのちの無限の創造性を開くことができるのです。

生命共振芸術へ

瞑動はからだの動きをつかうダンスや舞踏だけではなく、どのチャンネルにも有効です。絵が好きな方は、からだガウが動かされているうちに浮かんできた映像のイメージを絵に描いてください。音楽が好きな人は意外なメロディーや浮かんでくることもあります。言葉が得意な方は、次々に浮かんでくる言葉を文字で書いてください。詩や俳句、和歌の形でも出てきますし、小説のような長い物語になることもあります。わたしたちはこれらすべてを『生命共振芸術』とよんでいます。

ことしからヒマラヤの共振塾は舞踏だけではなく、あらゆる芸術分野での生命共振芸術のための芸術センターに発展しました。

もしこの瞑動から始まる創造性を開くことに興味が湧いた方は、コロナウイルスが消息して自由に旅行ができるようになったときに、一度ヒマラヤの生命共振芸術センターを訪れてください。

世界中からさまざまなジャンルの芸術が集まり、自由に出会うスペースとして一年中、年中無休で開いています。

では、瞑動で「監禁状態」を乗り越え、健康な毎日を送られるようヒマラヤよりお祈りしています。ご視聴ありがとうございました。

このヒマラヤからの緊急メッセージはさらに第二弾、第三弾と続けていきます。お楽しみにしてください。


生命共振ジャーナル
 
アリエル 感染
 2020年3月15日

虫丸ワークショップ、6月に延期。

今月に予定していた虫丸さんのワークショップが、コロナウイルスによる
インド政府の決定で、実現不可能になったが、虫丸さんから、
6月下旬の、ヨーロッパツアーの帰りに訪れてくれることになった。
お楽しみに。
舞踏コースは、虫丸さんに代わって、ホンザがガイドしてスタートした。
定例の週末公演、日曜日の街頭公演も無事済んだ。

こぞっての参加をどうぞ!

Honza

決定 Decisions

a butoh performance
by Happy Ghosts

Dhrupad Music Playing

One by one each Happy Ghost burns the paper with desire, dips face in water and flower and takes a neutral standing position in the space. The first two ghosts are free to take a position, after this, each ghost has to decide which group to join. Groups are almost touching, light touching.
Dhrupad music fading out.

GONG

You gradually take a ghost position.
Infuse your self with the blood of dance.
The two groups of ghosts start moving in the space, each ghost going after their secret desire.
Sometimes gobbledygook (speaking in tongues)
One or two times some ghost moves from one group to the other. Quickly like a mouse or a rat. When alone take a 10 second solo about your desire.
After about 5-10 minutes groups of ghosts merge into one group.
Finding the space in between.
Suddenly Electro Swing music starts, and the group of ghosts explodes into pairs of dancing humans.
Changing partners, changing gender, fast blooming – flowering, shame – pride,
Slowing down.
Slowly infuse more blood of dance, becoming ghosts once again.
When very slow, gather as a group in front of the audience.
Music stop. Freeze
Wait until the right time. (false ending)
Then move face towards the audience.
Face Dance.
Mockery Unit
I say ‘STOP: … is very important’

GONG

Connect with other dancers, make a sloppy row, take a bow, escape from the applause...


Facilitated by Honza



共振ジャーナルをもっと読む

 

 世界生命共振
USA
 

Gadu


初心者向け舞踏ワークショップ

4月9日に日時変更します



Beginning Doushin Butoh Workshop
 Spring Term starts Thursday April
9th, 2020!

(Click HERE for more information)

Dear Friends,

In this challenging time when the world is filled with fear of unknown and worries, it is best for you to stay balanced and feel peace in your heart.

Heart of Tao Resonance Art and Gadu is committed to help you with your healing needs.

If you are reluctant to come in for healing in person, we have Qigong Phone Healing and Qigong Distant Healing which are as effective as in person healing.

Please Contact Us for any inquiry about our services.

Blessings,

Heart of Tao Resonance Art

 



Contact Gadu


からだの闇を掘る
 
 「原発事故とこの国の行方」小出裕章さん講演@宮崎 2019 05 24
からだの闇を掘る
 
 原発メルトダウン 危機の88時間/最前線で戦った人々
 3.11 40m巨大津波の謎
 
報道記録 3月11日 
 

今なお福島原発から漏れ出た放射能は

太平洋を汚染し、いのちを害し続けている。

忘れてならないのは、今みんなが忘れてしまった

ふりをしているこのことだ。 


生命共振ジャーナル
 
虫丸さんからのメッセージ
 
2020年3月9日

コロナウイルス、ヒマラヤにも大打撃!


今日から、新学期。

予定していた虫丸さんは、あいにく、スリランカからのインド入国を
数日前のインド政府の決定で足止めされた。
共振センターにとっても大打撃だが、苦難を超えてヒマラヤに来ようとしてくれていた
とても残念そうな虫丸さんのビデオインタビューを御覧ください。
「舞踏は人から教えられてするもんじゃない。自分で見つけ出すものだ」
という一言が印象深い。

舞踏コースは虫丸さんに代わって、ホンザがガイドして、
無事スタートをきることができた。
ホンザの舞踏コースは5月末まで続く。
それ以後も一年中あなたをお待ちしています。
こぞってご参加ください。



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からだの闇を掘る
 
生命の創造性とは| リーゾーム・リー
 2020年3月

透明になる

いのちの無限の創造性とは何か

なぜ生命は無限の創造性をもつのか?

この40億年間の生命史の間に、生命は驚くほど多様な共振パターンを創造してきた。発生当初の原初生命はおそらくごくごくわずかなものとしかうまく共振できなかった。水やアミノ酸、ナトリウムイオンやカルシウムイオンなど、限られたものとしかうまく共振できなかった。今日の多くの細胞がもつ酸素ガスとの共振さえうまくできず、一億年以上深い海中や地底でしか生存できなかった。生命はうまく共振できないものとは、よい共振パターンを発見するまで、ただ、安全な距離をとってひたすら待つ。30億年ほど前に、プロテオバクテリアが酸素呼吸の仕方を発明すると、ただちにその仕組みは、内部共生というしかたで多くの単細胞生命に共有されるところとなった。今日のほとんどの細胞が待つミトコンドリアは内部共生していたプロテオバクテリアの名残である。

細胞生命は、あらゆるものとの共振パターンを、クオリアという形で細胞内に保存している。重力のクオリア、光のクオリア、酸素のクオリア、色のクオリア、触感のクオリアなどなどという生命記憶として保存されている。わたし達の指先が木に触れたとき、それを木として認識できるのは、細胞内部に保存された木の触感の内クオリアと、今現在触れている木の外クオリアとが同期共振することによっている。クオリアの大きな特徴は、クオリアとクオリア同士で共振することによって、新しいクオリアを創造できる点にある。

<象>+<ピンク>=<ピンクの象>

ためしに、象のクオリアを思い浮かべてください。そしてもう一つピンクのクオリアも。そのふたつを思い浮かべるだけで、止めようとしても勝手に<ピンクの象>があなたの脳内を歩き始めているだろう。意識によってではなく、クオリアとクオリアが勝手に<共振創発>することによって新しいクオリアが生まれる。それが生命の持つ無限の創造性の仕組みだ。

しかも生命クオリアは非二元かつ多次元時空で共振しているのでその創造の可能性は無限である。その無限の生命の創造力を開くこと、それがサブボディ技法の根幹である。

それは二元的な情報に囚われた言語思考や判断を止めることによって可能となる。土方巽があの無類の創造を発揮したのも、生命の無限の創造力の開き方を身に着けていたからである。

「解剖台の上のこうもり傘とミシンの出会い」―ブルトンによってシュールレアリズムのバイブルとされたロートレアモンのこの言葉は、意外なクオリアとクオリアの出会いによって新しい創造が生まれることを語っている。土方は1060年代に行った無数の「ハプニング」やダダ的な実験によってその極意を追求した。そして、1968年の伝説的な「肉体の叛乱」公演の後、数年間まったく外部的な活動を停止して、アスベスト館二階の自室にこもり、ひたすらからだの闇をむしり続けるなかで、生死の境を超え、自他の境界を無化する生命クオリアの無限の共振を開く坑道を掘り進めていった。

からだの闇に飼育する死んだ姉との交感によって、人間の枠を超え、生死の境界、自他の分別を超える「死者の技法」を獲得した。1972年から1976年までの爆発的な創造はそれによって起こった。「疱瘡譚」、「ギバサン」、「すさめ玉」、「静かな家」などの衰弱体舞踏と、自身のソロを中止した以降、芦川羊子をはじめとする弟子に振りつけた白桃房公演で花開いた超絶的な技巧に至る創造はすべて、生命ののっぴきならないクオリア=クオリア共振が全面的に開花したことによる。

クオリアの<共振創発>

クオリアは無限の共振性を持つ。あるクオリアが別のクオリアと出会うと、まるで磁石のように吸引しあい、合体してひとつになり、新しいクオリアが生まれる。これがいのちの創造性の根源にある秘密<クオリアの共振創発>だ。人類史上まだ誰もこの秘密を探査していない。創造性とは何かという秘密を解いたものもいない。クオリアは生命共振そのものだが、その秘密もまだ解明されていない。いま、世界中でわたしたちだけが、生命=共振=クオリアという三つ巴の謎に迫ろうとしている。

いのちの望みに従ってここまできた

いのちは、自分がもっとも創造的になれる場をつくって、そこで生きることを求めている。これがわたしが70年の生でつかんだいのちに関する何事かだ。いのちがもっとも望むものに耳を澄まし、それに従ってここまできた。

生まれてから45年間は、自分の命が何を生きたいのか、つかむことができなかった。頭でっかちだったからだ。意識の止め方も知らず、いのちへの耳の澄まし方も知らなかった。ずいぶんの惨憺たる暗闇をさまよい歩いた。10代から20代は、文学、美術、音楽をはじめ、ありとある芸術分野にトライして挫折した。15から20までは本気で革命を目指して、自滅した。何人もの友人が命をなくした。

20から30までは、一人暗渠に潜り、国家論、現代思想、古典思想、

植物、魚、虫、動物、エコロジズム、考古学、鉱物学、まるで狂ったように渉猟した。どの世界へ飛び込んでも、生きる場はここじゃないとすごすごと引き返さざるを得なかった。

からだのことを何も顧みずに酒を浴びていた。気がついたら狭心症、痛風、肥満の成人病の巣になっていた。30から44までは、泳ぎ走り潜り登りの山海のスポーツにからだを燃焼し命を消費しつづけた。トライアスロンを10年やって、ようやく頭が空っぽになったころに、45で舞踏者として生きる道を見つけた。

青年期を過ごした京都に帰った。毎夜のように死んだ友人が夢枕に立った。

その亡霊を鎮めるために、死者たちと踊る踊りを創った。

50歳から、死者たちとの踊りとともに、世界中を狂ったような勢いで踊り歩いた。疲れを知らない子供のようだった。トライアスロンで鍛えたからだのおかげだった。各地で踊りながら自分のいのちはどの地で生きたいと思っているか、自分の生きる場所を探した。

2001年、53歳で、からだが勝手に、ヒマラヤインド・ダラムサラで生きることにきめた。しずかで、世界中から面白い人が集まってくる場所だったからだ。舞踏学校・共振塾を造るのに3年かかった。途中で酷い神経症にかかった。解離性の多重人格症も本格化していくつもの分身に分裂した。

それは今も続いている。だが、今のわたしはこれまでの人生でもっとも創造的な生を送ることができている。

若いときも日々25時間、あれこれ試みていたが、毎日ここまで新鮮な創造が生まれてくる体験をしたことがなかった。いまは、毎日の授業が済めば、くたくたになって落眠する。だが、夜中にサブボディさんが目覚めて

明日の授業を創りだす。毎日、これまでにない授業が生まれていく。わたしはすでに、何千もの授業メニューを持っているが同じことを繰り返すことはない。毎日新しい授業が創造されていく。いのちと共振に関する探究も進む。わたしが創造するのではない。創造主はサブボディさんだ。毎日その旺盛さに驚かされる。(たまには休みなよ)といっても聴かない。

この創造の鬼はいったい何なのだ。いのちだとしか言いようがない。いのちがひとたび自分の限りを発揮する場を見つければとことんやる。わたしはただただいのちに追いすがるだけだ。

(おおい、待ってくれ、そんなに早くは歩けないよぅ!……)

サブボディは24時間不眠不休だから、追いつけるわけがない。

ふうふう。

これがわたしの20年続けてきた毎日だ。

土方巽と同様の無限の創造性を開くからだになる

20年前にサブボディ技法は、瞑動によって意識を止め、下意識モードの心身になりこむ技法として生まれた。当初はわたし独自のものと思っていたが、土方巽の『静かな家』や『病める舞姫』(第10章参照)に取り組み続けているうちに、彼もまた、日常意識から離れ下意識モードになる方法を無限に探り続けていたことを発見した。サブボディ舞踏と、土方舞踏は同じだったことが分かった。土方も独自の下意識モードになる技法をたくさん発見していた。だからこそあんなに稀代の創造を続けることができたのだ。

闇の中を手探りで転びつつ歩を進めてきたわたしたちは、ようやく最近になって見出された<ドリーミングシェア>、<クオリアシェア>などの新しい技法を使って、土方と同じ下意識モードのからだになり、彼と同じように忘れていた幼少期の潜在記憶や細胞の生命記憶を探り出し、からだでシェアし合いながら踊りを共創する方法を確立することができた。

これは踊り手全員が土方と同質の方法でいのちの創造性をひらくからだになることを意味する。

からだの闇のクオリア流動をそのまま言葉にしようとすると、その言葉は二元的な論理的な言葉ではなく、いわば<クオリア言語>とも言うべき、クオリアの特徴を色濃く保つもっとも基礎的な言葉で表出されることになる(第7章参照)。そしてそれらのクオリア言語は明確な主語述語などの文法にとらわれず、主体が自在に変容して変容していったり、突然場面が変わったりという、夢や神話や土方の『病める舞姫』同様に自在変容することもからだでつかんだ。そう、ついにわたしたちは、長年探し求めていた<リゾームツリー技法>をからだで体現・深化することのできる方法に出会ったのだ。からだの闇のリゾーム的なクオリア流動の非二元世界と、ことばによるツリー的な階層秩序の二元論的世界とを自在に往還する<非二元=二元自在往還>あるいは<リゾーム=ツリー自在往還>を活用しながら、この二世界を旅し、いのちの無限の創造性を誰もが開けるようになった。これがこの20年間の最大の成果だ(「非二元=二元自在往還」については第4章調体八番「非二元=八覚自在往還」、「リゾーム=ツリー自在往還」については第8章2「リゾーム=ツリー」参照)。





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生命共振ジャーナル
 
藤枝武丸(2016)-武藤(後編)
からだの闇を掘る
 
少女 土方巽 (1973)
からだの闇を掘る
2020年1月2日 

   

新年の小さな贈りもの

 

生命40億年目の新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

新年の小さなプレゼントとして、書き上げたばかりの『舞踏革命実技編』をPDFでお届けします。

特に第一章から第三章と第十二章をお読みいただきたいと思います。それ以外の章は具体的な舞踏技法に特化していますが、この部分は舞踏に関係なくお読みいただけます。また、次の仕事への幕開けの位置を占めています。

わたしは現在、狭い舞踏家の世界を脱ぎ捨て、全生的な次著『生命共振哲学』の執筆に邁進しています。

『生命共振哲学』まえがき

『生命共振哲学』は来たるべき『生命共振革命』実現のための理論的かつ実践的な哲学である。
生命共振が見落とされ、あるゆる領域でいのちといのちの共振が失われている現代、わたしたちは全心身的かつ社会的領域を見直し、生命共振を覆い隠しているものの見方と、生き方を変更する必要があります。

第一章「クオリア革命」では、現代世界を覆っている物質と情報という概念が、いかに生命共振としてのクオリアを覆い隠し、目をそらしてきたかを闡明し、言語や情報が生まれる根源にある「生命共振クオリア」と、言語や情報とを自在に行き来する新しい知性への転換を提起します。

第二章「リゾーム革命」では、情報や言語が囚われているツリー状の階層秩序が、いかなる仕組みによって形成され、いかなる共同幻想の産物であるかを解明する。自然過程の中に「階層性」を見出す現代科学が、いかに「人間」の内なる階層的な共同幻想の投影によるものであるかを闡明し、それを乗り越える<リゾーム=ツリーを自在往還>する柔軟な知と行動のあり方を提起する。ヒマラヤ20年の生命共振舞踏の実験によって、振付家という単独の指導者による階層的秩序なしに、より面白いサブボディ=コ―ボディ舞踏の共創を実現したリゾーム実践を全人間関係・社会領域にまで拡張する。

第三章「共振革命」は、現代的な意識の主体幻想を撃ち、宇宙や心的・社会的領域で生起している現象を<共振>として捉える視点を提起する。現代物理学の尖端で多くの成果を生み出しつつある「超ひも理論」の「宇宙のあらゆる物質やエネルギーは、微細次元で共振しているひもの共振パターンの変化によって生成している」という<共振原理>を、物理学以外の分野にも適用し、あらゆる現象が<共振>であることを解明する。

第四章「生命革命」は、1-3章の成果を統合して、新しい「生命共振哲学」の構築を目指す。わたしの哲学上の師、フーコーやドゥルーズの生命哲学に欠けていた「クオリア」や「生命共振」、「リゾーム=ツリー自在往還」、「非二元=二元自在往還」などの実践的技法を統合し、「生命共振哲学」を再構築する。

第五章「生命共振芸術」は、これまでの狭い舞踏実験の殻を破り、全芸術領域で瞑動(動く瞑想)によっていのちの創造性を全開することによって、誰もが自分らしく生き、誰もが世界でたった一人の芸術家に生まれ変わることのできる実践的な道を切り開く。

第六章「生命共振革命」では、以上の成果を全社会領域で実現するためのリゾーム=ツリーを自在往還する組織論、非二元=二元を自在往還する運動論を展開する。

生命共振哲学は、一人ひとりが「人間」という現代最大の桎梏を脱ぎ、いのちになろうとする自己革命と、世界革命を同時進行することによってのみ実現が可能になる。世界は生命共振革命によって、生命史上はじめて<いのちの世界>として実現されるだろう。

以上のレジュメによって明らかな通り、これまで20年間舞踏家に身をやつしてきたわたしが、その小さな世界を脱ぎ捨て、革命の哲学者に転生しようとする人生最後の仕事になります。舞踏の共振塾は若い世代に任せることにしました。わたしはこれを書き上げればいつ死んでも本望です。

もし少しでも共振していただければ、一文無しのわたしの最後の仕事を完遂できるようご支援していただけないでしょうか。これが最後のお願いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

ご支援金振込先

銀行名: 三菱UFJ銀行三宮支店

アカウント名: Ryuji Oka

アカウント番号: 462-3383192 

突然の不躾なお願い申し訳ありません。

何卒宜しくお願いします。 

リゾーム・リーこと 岡龍二

 



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からだの闇を掘る
 
癇の花 
2020年1月6日 

   

 

土方が書いた舞踏譜の多くは、彼の弟子たちの膨大な「舞踏ノート」に記されている。

その中から土方巽アーカイブの森下隆さんが、1300あまりの基本的な舞踏譜ワードをピックアップした。10年ほど前にそこを訪れたとき、森下氏が収集した1300の中から『癇の花』に関するものを探し出した。ここに紹介するのはその一部である。便宜上3つに分類したが、仮のものである。順不同にからだで味わってください。なお、土方は初心者向けの「舞踏練習譜」も多く書きのこした(第5章「歩行」参照)。

<癇>とはなにか

この言葉は日本語の意味も多義にわたる上、英訳不能なので、どう翻訳すればよいか、何年も試行錯誤を繰り返した。そのうちに<癇>の本質とは、<生命がうまく共振できなクオリア>であることが見えてきた。あらゆる問題や、その凝り固まりが<癇>なのだと、英語では、思い切って<KanDisability>と意訳することにした。<癇>を<生命がうまく共振できないクオリア>として捉えれば、土方の舞踏譜の言葉は、多くが広義の<癇の花>に関するものだ。共振しようとしても、うまく共振できないとき、生命はただそれに耐えて、よい共振方法が見つかるまで待つ。だがそのあいだに、うまく共振できないクオリアは、からだに変調をもたらす。さらに、それが続けば、長いあいだに存在自体が<癇>に変成する。『病める舞姫』では、そういう人々が主人公として出てくる。

ここでは、

        うまく共振できない癇の体感

        心身の一部に凝結した癇
        存在全体が変成した癇

3 部に分けて紹介しよう。これらの多彩なバリエーションをからだで踊ることを通じて、<癇>とは何かをつかみとっていただきたい。

        うまく共振できない癇の体感

土方は、生命が、何かとうまく共振できないときの、一瞬の微細な体感を、実に精確に捉えている。普段は見過ごしがちな、それらの奇妙な体感群に耳を澄まして探れば、誰もが固有の<癇>を見つけることができる。

きしむ空気
えぐられて溶ける

こめかみを植物がはう

こめかみから鳥が飛び立つ

どこまでも壁に染みる

ヒビが入る

ぶれた花がさまよう

むずがゆさ

もやの中へ消える

ゆくえをからだの中に入れる

メスカリンの神経の重層

  一瞬の網の目に捕捉

  下痢に雨が降る

  体の中の針金

  体の中を機関車が通過する

  余白で成り立つ

  俯瞰される

  光に襲われる

  光の蜘蛛の巣

  兎に囓られる踝

  内臓が体の外にぶら下がる

  内臓から鶴の首が伸びる

  内臓の水路を上に辿る

  剥離 

  吸い取られる呼吸

  埃の飼育

  墓守の顔に変貌

  奥歯に染みる隙間風

 しっぽが生えて開く骨盤

   接吻されている老婆

 曖昧なものを正確に包囲

 木目をたどる指先の感触

水晶に閉じ込められる

無数の視線の通過

空間を裂く視線

耳の内部をさまよう

焦げる羽

胸の小部屋に鍵がかかる

膿をずるずると引っ張る

追いかけられる馬鹿

遠くの森から少女が近づく

闇を携えせり上がる

頭蓋の中に木の葉がはらはらと落ちる

などはその象徴だ。

誰もが無視している些細なものだが、よくよく探れば思い当たる微細な体感群だ。土方は、からだの闇に、一心に耳を澄まして、これらのクオリアを取り出した。

        心身の一部に凝結した癇

そして、それらはやがて、くぐもり、ひきつり、凝り固まって、かさぶたとなる。心身は一如なので、心の凝結とからだの変形が一つになるのだ。これらのかすかな変調も、凝り固まると、さまざまな凝結や奇妙な形に、固形化する。土方は、からだの踊り場に起こる、これらの変形し歪んだ形を収集し続けた。これらが、もっとも典型的な<癇>である。

岩の蝉の目玉
引きつったかさぶた

あばたの男

つまむ奇妙な人

ぶれたまま固まる

よだれを垂らす子供

カサカサに乾く内臓

ギブスをはめた人

ゴヤの膿の顔

ざくろ歯の顔

ドライフラワーの顔

内部に塗り込められる顔

前方にぶれてゆく顔

右目と左半分が溶けている顔

暗い煤けた顔

森の顔

爪と歯の起源

目と口の中のほこら

真に救われない顔が出る

老婆の干しぶどうの目

肉の区分けをする男

        存在全体が癇に変成

これらからだの踊り場の変調が、凝結して<癇>となる。やがてそれが全心身に波及すると、不具や奇形となる。<癇>の最終形態だ。だが、目をそむけてはならない。近代の情報管理システムによる「差別語というめくらまし」で、見ないふりをして通りすぎてはならない。これら、見放された悲惨の極地を踊り、花に転化する「生命の舞踏」だけが、かれらの不幸と真に共振できるのだ。

25年間寝たきりのフラマン

いじけた若い墓守

せむし

だらしない少女

ぼおっとした馬

アウシュビッツ

オルガンを弾く幽霊

ソコヒの少女

フラマンの剥製

ミショーの人物乞食の崩壊

人形がぶすぶすと燻る

仮面の裏の熊の顔

内股のヤモリ

剥製化した蜘蛛の巣

土塊の人形の生成と解体埃でできている人

壁に塗り込められた人

子供の顔をくわえた幽霊

密度の牛

小児麻痺の狂人

崩れてしまいそうな危うい人

湯気の膿の衣を引っさげた法王

暗い瓶が危うく立つ

紙の上で踊る虫にアウシュビッツが重層する

背後の闇に包まれている少女

…など、存在全体が<癇>そのものに変容する。これらの<癇>をいったい、いかにすれば<花>に昇華することができるか。それらをただ並べるだけでは、美とはならない。のっぴきならない生命の、ほとばしりとしての必然の踊りの中で、最適の<序破急>を発見することによって、はじめて胸が震える<花>に転化する。共振したくて仕方がないが、できない、できない、できない…長い間できないまま、耐えて、待って、待って、待って、ついに一つの、のっぴきならない動きが創発される、その瞬間を捉えて踊ることだ。そのとき、醜い癇の蠢きが、得も言われぬ美に転化して、どんないのちも共振を禁じることのできな<癇の花>に昇華する。

この極意を極めよ。からだの闇でうずくまり、くぐもり、ひきつり、かさぶたとなっているクオリアを掘り出せ。そして、それがどう動き出したがっているのか、どんな共振を求めているのか、探り抜け。誰のからだの闇にも、<癇>は存在する。ただ忘れさり、気づけなくなってしまっているだけだ。

自我という最大の<癇>

自我は、<癇>を知らない。目を背け、忘れ去ってしまっている。そんなもの俺の中にはないと、逃げ出そうとする。実は自我こそ最大の<癇>、<癇の中の癇>なのだ。自我は、自分が<癇の中の癇>であることも、もちろん知らない。自我は、<癇>から目を背けさせる、最大の<癌>である。

土方が、

「人間の条件をすべて放棄することだけは忘れないでもらいたい」


と言い続けた真意は、自我を捨て去れということだ。その自我を止めなければ、からだの闇の<癇>のクオリアからの、かすかなシグナルを捉えることさえできない。いつかは最大の<癇>である、<自我>をも踊らねばならない日が来るだろう。その日は遠い。一番最後になるかもしれないが、自我という<癇>の消滅、自我という最大の<癌>からの自己治癒は、現代人すべての課題である。

癇の歩行

舞踏譜「癇の花」に掲載した土方巽が生涯をかけて収集した癇のクオリアをからだに通す共同研究をした。そこから抜粋して下記の癇の歩行の舞踏譜を創った。

癇の歩行

1. 灰柱の歩行

2. きしむ空気

3. 内臓からこめかみへ植物が這い上がる

4. それが鳥になってこめかみから飛び立つ

5. 行方をからだに入れる

6. 機関車がからだを通り抜ける

7. えぐられて溶ける

8. からだのなかのワイヤ

9. 壁に染み込む

10 裂ける

11. 岩の蝉の目

12. 引き裂かれた神様

13. 25年寝たきりのフラマン

この舞踏譜を練習したのち、わたしは皆に宿題を出した。土方の癇のクオリアの中から深く共振できるものを選んで独自の舞踏譜を創ってくること。最低3行、最大10行ほど。すると、次の日皆がほとんど独自のクオリアを集め、土方の癇のクオリアともうまく噛み合わせて、いくつものユニークな舞踏譜が出揃って驚いた。なんだ。やればできるのか。いまままで、舞踏譜をつくるという課題に挑戦しなかったのは、わたしが言葉が苦手だという、わたし自身の限界に規制されていたに過ぎなかったことを思い知った。いつもこれに思い知らされる。産婆であるわたしが皆の創造力の爆発を抑えつけていたことに。だが、これからはこの経験をもとに、どんどん舞踏譜による舞踏の共創に挑戦していくことができそうだ。今までにない新しい地平が開かれた。



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からだの闇を掘る
 
土方舞踏との出会い
2020年1月2日 

   

 

  青白い人間概念が砕け散った

 わたしは 1972 年、京都大学西部講堂で行われた土方巽の「燔犠大踏艦」  1 回京都公演の現場で、青白い魂を断ち割られて立ち竦んでいた。

 暗い舞台に敷き詰められた、古畳や戸板の陰に長い間潜んでいた舞踏手た ちが、最後の最後に水俣病患者さながらの、ちぢかんだ手足をもそもそと動かして踊りだしたとき、わたしは追い詰められて泣いた。わたしの青白い人間理解は、そのとき根底から転倒させられたのだ。

 それまでわたしは、西洋哲学から学んだありきたりの人間概念、すなわち頭は理性の座、顔は良識の窓、まっすぐ意志的に動く健康なからだ、肉体の下のほうに欲望がうずまいているというような、ピラミッド型の人間理解に囚われていた。だが、土方舞踏の舞踏手たちは、顔の真ん中に無意識を噴き出し、ゆがんだからだは何者かに操られ、乗っ取られ、苦悶にゆがみ、良心なんぞは尻の穴に半分突っ込まれてぶらぶら揺れていた。わたしの青年期の人間概念は、ひとたまりもなく砕け散った。それが何とも爽快だったのだ!

 帰りの寂しい夜道、わたしはかれらの踊りをなぞるように踊り狂った。わたしは 22 歳だった。舞踏を生きたいと思った。学生結婚していたわたしの身重の妻が、わたしの狂態を諫めて止めた。

 その一夜以来、わたしは 22 年間踊らなかった。すぐに生まれた子供の子育てと、不慣れな身過ぎ世過ぎに追われて、長い間生き迷った。子育てをほぼ終えた年、まとっていたつくりかけの家を脱いで、わたしは舞踏家になった。

  わたしが舞踏家として生きる決心をしたのは、はじめて土方の舞台を見てから 22 年経た 1994 年だ。

  だが、頭の中で 22 年前に見た土方の舞踏から受けた衝撃が、まるで巨大な釣鐘で頭をゴーンと殴られたように 25 年間鳴り響いていたのだ。そのような舞踏を踊りたいと思った。だが、そのときすでに土方はこの世にいなかった。

 第  2 世代、第 3 世代の舞踏家たちが「BUTOH」と呼び変えて舞踏を名乗っていたが、わたしには、それは土方舞踏とはまるで別物に見えた。何が違

うのか、直観では違いが分るのだが、それをうまく説明できなかった。 

舞踏とは何か。わたしはただ、自分のからだの闇に潜り、土方の踊りから受けた衝撃が、どこから生まれたのかを探り続けることしかできなかった。長い間、泣いていた。舞踏とは何かを探して、闇をさまよい続けていた。からだの闇は寒いところだ。誰もいない。物音一つしない。ただ、真っ暗な暗闇に坑道を一つ、また一つと掘り続けるしかなかった。

 からだの闇を掘って、10 年があっという間に過ぎた。わたしは日本を離れ、世界を踊り歩くことも止めて、ヒマラヤ・インドに小さな練習場を開いた。日本や西洋社会にいては情報が多すぎて、からだの闇に耳を澄ますことができないと感じたからだ。ヒマラヤにきて 5 年が過ぎた。意識を消し、からだや下意識と同じくらいにまで鎮めることで、はじめてからだの中を流れ変容しているクオリア(意識ではなく、いのちが感じているあらゆるものの質感や、体感、実感の総称)がつぶさに感じられるようになる。そして、それをたどることで、ようやくわたしは、からだの闇から舞踏の巣を見つける鉱脈にたどり着いた。

  わたしは土方独りが見つけた舞踏を、誰もが自分のからだの闇を掘る中で見つけ出すことができる、坑道を探していたのだ。土方は自分の舞踏をただ踊って見せることと、自らが踊ることを止めた 1973 年以後は、弟子たちに振付けることで伝えようとした。おびただしい独特の舞踏言語が、土方全集や生徒たちのノートから伝わってくる。土方の舞踏と舞踏言語が何を伝えようとしているのか、自分のからだの中でそれと共振するクオリアを見つけ出す以外に、わたしには方法はなかった。それに 10 年かかった。

 舞踏とは何か

 土方の舞踏を、舞踏たらしめているものが三つある。

 1.人間の条件を捨て、死者狂者不具者と共振するからだになる

 2.人間界以外の異次元を開畳し、転生する

 3.異界からこの世を見つめる臨生のまなざし

 これらを抜きに、土方の舞踏はない。逆にそれ以外の、白塗りとか、ガニ股とか、たまたま現われた見かけ上の特徴から理解された舞踏理解は、どう 

でもよい仮象に惑わされた誤解でしかない。

 土方にとって舞踏とは、人間概念を拡張する闘いだった。西洋のダンスは、人間のいわゆる美しい姿や健康的な躍動のみを美とすることで、その狭い世界を形作っている。そのいわゆる「美しい」ダンスを、青年の土方は踊ろうとして踊れなかった。いわゆる日本人のガニ股の足で、バレエやモダンダンスを踊ろうとしてもこっけいでしかない。

 そこに土方は西洋流の人間概念が、すらっとした肢体、よく伸びる手足、ジャンプなど、理想的な形を美の典型として見せつけることによって、「そうできない人間に対する威嚇として働く残虐さ」を見てとったのだ。それは狭い人間概念に、人を閉じ込めようとするものではないのか。

 逆に、いわゆる西洋のダンスが美として認めないものの中に、これまでにない美を発見すること、これが土方舞踏が掘りぬいた最も本質的な、第 1 の仕事だった。

 ちなみに<開畳 >とは、英語の「fold-unfold」に対応する、わたしの造語で、<微細な空間に折り畳まれていたクオリアが開かれて出てくるさま>を指す。これからも多々、登場してくるので、注意をお願いしたい。

 人間の条件を捨てる

 土方が、舞踏の門下生たちに真っ先に伝えたことは、

人間の条件を捨てる。これだけは間違わないでくださいよ」

であった。

自分が人間だなどと思い上がっている限り、その枠に囚われ舞踏などできない。異界に転生するための、それは必須の課題なのだ。その課題は、概要三つある。

 第  1 に、土方の後期舞踏を一貫する衰弱体の収集の作業は、水俣病や、らい病、疱瘡病、老婆、愚者など、世界中の死者狂者疾者不具者と共振するクオリアの中に、美を発見することだった。ヒューマニスティックな同情などで、そうするのではない。己れのからだの闇の中に棲む、死者狂者疾者不具者が、かれらと共振してやまないのだ。それによって近代西洋文化が秘め持つ、いわゆる健常者以外を社会から掃除して締め出す、近代人間概念の持つ 

残忍な狭さを撃った。

 第  2 は、土方の作る舞台の位相は、ちょうど世阿弥の夢幻能と同じく、この世の生きた人間ではなく、人間の条件をすべて脱いだところに現われる、もう一つの人間の層に降りて踊ることだった。生者の次元ではなく、他界や前近代の人間が生きる流動的な多次元世界(わたしが「多次元」や「異次元」などと語るとき、それは「時間」をも含む「時空次元」だと思っていていただきたい。「時間」も次元であり、わたしたちは過去とも未来とも共振しうる)を開き、そこに転生する踊りを追求した。そこは、人間と動物、生者と死者が、等価に関わりあう世界である。近代的な人間の心身を脱落させることによってのみ、その世界に触れることができる。言うまでもなく土方は、この世界とその世界を自由に行き来する力を開くことで、人間概念をはるかに拡張することができることを身をもって示したのだ。 

3 の本質的な特徴は、その異次元の世界から、いわば死者の棲まう他界から、この生きた世界を臨生するまなざしだ。ただ、他界に遊ぶのではない。かれの異界からのまなざしは、いつも何事かを強烈に問うてゆらいでいる。それが何であるかは、土方の舞踏を前に、各自が自分のからだの闇のどんなクオリアが震えるのかを体験することで知るしかない。言葉でなどで言えるものではない。 

以上が、もっとも本質的な舞踏の欠かせぬ特徴である。それ以外の見掛け上の特性など、実は、必ずしもそれである必要はないものなのだ。どうでもよいものだけが、世界にはばかることで、舞踏が長いあいだ誤解されてきた。

 多次元をリゾーム的に流動する

 死者狂者疾者不具者などとの共振、異次元転生、異界からの臨生―これらが舞踏を舞踏たらしめているものである。舞踏が、人類の世界史の中で、何事か大きな革命でありうるのは、これらによっている。白塗りやガニ股などの見かけによってでないことは、明らかであろう。

 さらにいえば、土方舞踏が拓こうとした新しい人間概念の拡張の試みこそ、かつてフーコーが予言した「人間の死」、いうまでもなく、狭い近代的人間概念を脱いで、新しい生存様式と知の様式を発見していく道を開こうとする、さきがけであった。それは、とてつもないエネルギーと長い射程を持った、

 このとんでもなく縮こまった人間外念に支配される現代世界に対する転覆の試みなのだ。



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共振塾ジャーナル
 
以心伝心 虫丸と郁代 
 Mushimaru


虫丸さんから舞踏をまなぼう!

今、世界をまたにかけてもっとも精力的に踊り続けている

舞踏家は、おそらく、藤條虫丸さんを措いて他にいないだろう。

その時の人が、今年春に続いて来春も来てくれることになった。

今年は一週間だけだったが、塾生たちは新鮮な刺激を受けた。

来年は二週間とじっくり時間をかけて

独自の虫丸ワールドを展開してくれることになるだろう。

このチャンスにヒマラヤで虫丸舞踏を学ぶチャンスです。

定員オーバーも予想されます。

今すぐお申込ください。

3月9日(月)-20日(金)

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生命共振出版
 

舞踏革命・実技編

Kindle E-Book版 1742円

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舞踏革命から生命共振革命へ 
   


前著『舞踏革命』の冒頭に、3つの問いを掲げた。 「いのちとは、クオリアとは、共振とは何か?」というわたしが懐き続けている3つの謎だ。この『舞踏革命’実技編』は、その問いに20年間ヒマラヤで取り組んだ実践的解答となっている。
いのちの謎を解くには、頭ではなくからだごといのちになるしかない。そのためのさまざまな実践的取り組みが収録されている。
クオリアについても、当初のクオリアと言葉との二元的囚われから解き放ち、近年発見された<クオリア言語>とからだの動きでお互いのクオリアをシェアする<クオリアシェア>を始めとする実践的解答を紹介した。共振の謎についても、<共振の次元数を増減する>という新しい切り口や、<共振リゾーム>という振付家の存在なしに、生命共振だけで共創する方法を確立した。それらによって踊り手全員がサブボディ=コーボディという大きな生きものに生成変化するという、この20年間ではじめての生命共振の奇跡が起こった。この書にはその奇跡を実現するためのあらゆる方法が網羅されている。これらを世界中の人々、この世界をより面白く変えていきたいと思っている人々と分かち合いたい。



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舞踏革命 リゾーム リー

印刷版・電子版とも、アマゾンでお求めいただけます。

印刷版 3456円 (574ページ)

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電子版 1800円

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この二十年、ヒマラヤで書き続けてきた舞踏論のすべてを一冊に凝縮しました。

「舞踏は、土方巽によって、日本で誕生した。本書は、今や世界的になったその「舞踏」の本質を追究し、自らインドのダラムサラで学校を開いて実践し続けるLee(リゾーム・リー)が、その本質に「生命の共振」があることを発見し、真実、舞踏こそが人類を解放し得る方法であることを示している。その意味で、まさに本書は「革命の書」である
。」

この度、アマゾンでお手軽にお読みいただけるようになりました。 



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 世界生命共振
USA
 

Gadu


- 初心者コース
  with Gadu

Beginning Doushin Butoh Workshop is designed as a pre-requisite for Doushin Butoh Workshop in order to learn the basic physical methods of Subbody Butoh Method and basic meditation techniques of Spring Forest Qigong. ​​​​​​​​​

This workshop will focus on the essential aspects of Doushin Butoh:

  • Quiet down the daily consciousness and listen to the subtle body signals
  • Go beyond our physical, psychological and social bounds in order to create movements that are novel and unique to the individual body
  • Resonate with other bodies
  • Go into meditative state using Spring Forest Qigong techniques 

Doushin Butoh Workshop is a group process and this workshop requires no previous dance experience.  Anyone who would like to explore his or her hidden creative potentials is welcome! 

When:  Thursdays 6:30 - 8:00pm          


2020 Schedule (Dates are subject to change)

First Term: 1/23, 1/30, 2/6, 2/13, 2/20, 3/5, 312, 3/19


Where:  Heart of Tao Resonance Art, 2322 Garfield St. NE, Minneapolis 55418

Tuition:  $135 (for each term)


To Register, please go to: https://squareup.com/store/doushinresonance 



To register, please complete 
Online Registration Form.

If you have any questions, please feel free to
 Contact Us or call 612-703-7501

 

 

初心者向け舞踏ワークショップ
1月23日スタート!

(Click HERE for more information)



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India
 
 

Honza


南インド舞踏キャンプ

古参生のホンザが南インドで、舞踏キャンプを開く。

各地で展開されるインド共振舞踏ツアーは、

最終的にここに合流、共同探求を深める。

When: Jan 1 - Feb 28, 2020

Where: IruWay Farm Durgadahalli, Karnataka, India

The Rural Butoh Research Camp is a place where performers, dancers and other body work oriented creators can experiment with new ways of creating a new kind of beauty.

Away from the city, the traffic and the tourists we discover the simple quiet peace of a small village next to a national forest.

The daily mind gets quiet...

Relaxing, the body reconnects with the subtle rhythms of the natural environment.

The hills, the forest, the caves, the sky, and the weather become our teachers.

There is enough time and space for individual and collective research, play and performance.

This winter the camp is guided by Honza Svasek, a visual artist and butoh performer from the Netherlands and Ivana Indjin, a performer, theater director and expressive technique therapist from Serbia.

There is a limited amount of places and the minimum participation time is one week.


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サブボディ出版
 

舞踏革命 リゾーム リー

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印刷版 3456円 (574ページ)

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第三版のためのまえがき

舞踏は革命である。

 舞踏は、人々の日常に囚われた狭い美意識を破り、人々にとって常軌を逸したと思われる新しい<美>を発明する。

 それが可能なのは太車は、いわゆる現代の「人間」という殻を脱ぎ、そして「人間」に囚われない<いのち>になって、からだの闇を探るからである。からだの闇には、日常世界とうまく共振できないクオリアが無限に潜んでいる。

 日常の人格の影に隠れたいわゆるユングの「影」や、サリバンのいう「ノットミー」、フロイドがいう「劣等人格」たちが息を潜めて棲息している。また、ユングのいう集合的無意識域には、人類史の遺産ともいうべき「元型」イメージが刻み込まれ、それよりさらに深い「祖型」領域には人間になる以前の生きものであった時代のいのちの原生的なクオリアが、とりわけ世界とうまく共振できなかった、土方巽のいう<癇>のクオリアが無数に潜んでいる。

 二元論的な思考や判断や情報に囚われた日常意識には、それらを思い出すことさえできない。

 だが、サブボディ生命共振舞踏は、それら忘れ去られたクオリアを取り戻す方法を発見した。それが、<瞑動(動く瞑想)>である。

 情報から隔絶された静かな場所に座って、からだの闇に耳を澄ます。すると、わたしたちのからだを構成する百兆個の細胞のいのちが環界や内界のあらゆるクオリアと微細に共振し、それらによってわずかに動かされていることに気づく。その生命共振のクオリアに従って、からだが思わぬ方向や姿勢に動かされているクオリアに従う(。クオリアとは細胞のいのちの生命共振そのものである。)できるだけ心地よいリズムや速度を見つける。心地よいゆらぎに浸っていると、やがて、日常意識は鎮まり、下意識モードのからだ(サブボディ)になる。サブボディとして心地よく動かされているうちに、全身の細胞に刻み込まれている生命記憶のクオリアがからだの動きのクオリアと共振して新しいクオリアが生まれる。それが>共振創発>による新しいクオリアの創生である。

 この方法によって、サブボディ共振舞踏技法は、20年かけていのちの無限の創造性を開くことに成功した。そして、舞踏の創始者・土方巽もまた、同じ方法によってからだの闇を毟りながら掘り進めていたことも分かった。

 土方はいつも口癖のように、踊り手たちに、「人間の条件をすべて捨てることだけは忘れないでくださいよ」と念を押していた。

舞踏とは、現代の人間が囚われているあらゆる条件を脱ぎ捨て、純粋な<いのち>になる革命なのだ。

 <いのち>になると、「人間」が忘れ去った<他の人の苦しみや問題をわがこととする>生命共振の根幹に立ち返ることができる。

 自然破壊といのちの荒廃が進む現代、わたしたちにとって最大の問題は、<いのちのつながり>を忘れ去っていることにある。、人間がもういちど<いのち>になることによって、現代の地球の問題を根本的に解決する道が透明に見えてくる。

 舞踏とは、これから始まるであろう<生命共振革命>のさきがけであった。今後それは<生命共振芸術>としてあらゆる分野の芸術や社会活動の場に広がり、世界中の<いのち全体の問題をわがこととする>ことのできる人々によって地球的な規模の<生命共振革命>に深化・発展していくだろう。

   

リゾーム・リー


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ロメス、永遠に!
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